広島から取り寄せた食材を使用しているのがこだわり

店内は広々としていて、宴会も30名までは受け付けている。
店内は広々としていて、宴会も30名までは受け付けている。

蝉丸さんは広島出身で、広島で修業をしたのち東京へ進出。そんな蝉丸さんが店を構える『鉄板焼くわちゃん 蔵前本店』では、広島のこだわりが詰まったお好み焼きを食べることができる。

看板メニューはくわちゃん焼き1350円だが、明太もちチーズ焼き1550円も注文が良く入るメニューだそうだ。お好み焼きのトッピングメニューも10種類以上と充実していて、200円から追加できる。

店主の蝉丸さんはとても気さくで、楽しい方だった。
店主の蝉丸さんはとても気さくで、楽しい方だった。

広島お好み焼きで欠かせない麺は、広島では有名な磯野製麺の麺を取り寄せている。磯野製麺では、広島お好み焼き専用に中華そばを製造しており、広島県内外の多くのお店で愛用されている麺だ。

そして麺は、蒸し麺、生麺、うどんと選ぶことができるので、お好みにカスタマイズすることができる。具材のネギやイカ天や、甘じょっぱいソースも広島から取り寄せた商品で、都心で広島の味を堪能することができるのだ。

これぞ本場の広島お好み焼き!

鉄板の上で調理されているのを見ただけで、食欲をそそられる。
鉄板の上で調理されているのを見ただけで、食欲をそそられる。

蝉丸さんにおすすめいただいた、名物のくわちゃん焼き1350円を生麺で注文した。

注文が入ってすぐ店員が店内にある大きな鉄板の上で調理を始めてくれる。熱い鉄板の上で、薄く広げられた生地やたっぷりの野菜、イカ天や麺等の具材が手際よく調理されていく。具材に一通り火が通ると、これでもかという量のネギが贅沢にトッピングされる。最後に鉄板の上でソースをかけ、香ばしい香りが店内に広がり食欲が一気に湧いてくる。

イカ天とネギと麺にソースが絡まり、どんどんと箸が進む。
イカ天とネギと麺にソースが絡まり、どんどんと箸が進む。

できあがったくわちゃん焼き1350円を席に持ってきてもらうと、まずボリューム感に圧倒された。

1人で食べるとかなりお腹がいっぱいになるので、他のメニューも注文したい際はぜひハーフサイズ950円を注文してほしい。

トッピングに惜しみなくかかっているネギの量は、ネギ好きにはたまらない。あつあつのお好み焼きの中には、薄い豚肉と噛み締めるほど味がでてくるイカ天が良い味を出している。

少し甘みのあるイカ天とトッピングのネギは、どうやら広島お好み焼きではかかせないトッピングらしい。麺はもちもちとした食感でソースがよく絡んでいる。濃厚なソースは、具材と麺の一体感を生み出していてどんどん箸が進んでしまう。

お好み焼きだけではない、鉄板焼きの魅力。

楽しげな外観。
楽しげな外観。

今回はランチ特集で取材をしたが、蝉丸さんはお好み焼きだけでなく他の鉄板焼きも良く注文が入ると語ってくれた。

ホルモンの味噌だれ炒め930円や、店主イチオシ鉄板焼きハンバーグ(目玉焼き付き)880もリピーターが多いメニューだそうだ。

最近では2本380円からの串焼きも始め、お客さんからはとても好評らしい。おまかせ串盛り950円を注文して、鉄板焼きで串焼きを楽しむのも通である。

店内のメニューには鉄板焼きやお酒に合うおつまみメニューも。
店内のメニューには鉄板焼きやお酒に合うおつまみメニューも。

広島では、飲んだ後の締めでお好み焼きを食べることが多いと蝉丸さんは教えてくれた。

正直筆者もこのボリューム感のお好み焼きを、お酒を飲んだ後に食べるのかと驚いたが、締めのラーメンの感覚で食べることが多いそうだ。そんな背景もあってか、店内のメニューにはお酒にばっちり合うおつまみも多く、広島の地酒のラインナップもある。

「常連さんはお好み焼きを食べずに、お酒とおつまみを頼む人もいる」

と蝉丸さんは笑いながら語る。

鉄板焼くわちゃん 蔵前本店』は、おなかを満たしたいときも、ちょっと飲みたい時でも愛される名店であった。

住所:東京都台東区蔵前3-20-13 1F/営業時間:11:30〜13:30LO・17:30〜22:00フードLO、 22:30ドリンクLO(土は17:30〜20:30LO)
/定休日:日・祝/アクセス:都営大江戸線蔵前駅(徒歩2分)

取材・文・撮影=丸山 亜海