『三陸常磐 夢市・楽座』期間限定で営業中!

東京魚市場卸協同組合の山中雅人さん。「夢市」店内には三陸常磐の特産品がずらり。(写真提供=魚がし横丁広報企画室)
東京魚市場卸協同組合の山中雅人さん。「夢市」店内には三陸常磐の特産品がずらり。(写真提供=魚がし横丁広報企画室)

「夢市」には岩手・宮城・福島産の鮮魚はもちろん、海産物以外にも各県えりすぐりの特産品がずらっと並ぶ。市場内で一般来場者が鮮魚を購入できるのはなんとここだけ!

三陸常磐産の新鮮な魚介類が並ぶ。(写真提供=東京魚市場卸協同組合)
三陸常磐産の新鮮な魚介類が並ぶ。(写真提供=東京魚市場卸協同組合)
鮮魚の他にも 干物や練り物、珍味まで揃う。(写真提供=東京魚市場卸協同組合)
鮮魚の他にも 干物や練り物、珍味まで揃う。(写真提供=東京魚市場卸協同組合)

「三陸常磐は、豊洲市場にとって大切な生産地」と担当の山中雅人さんは話す。東日本大震災から12年。大きな被害を受けた三陸常磐エリアは、10年以上経った今も復興のさなかにある。築地市場時代から炊き出しなどの復興支援を行ってきたというが、「市場全体で継続して被災地を応援していきたいのはもちろん、三陸常磐の海の幸は本当に味がいい。消費者の食卓に食べ物を届ける役割を担う豊洲市場が、このエリアの魅力を発信していくことに意味があるのではないか」と両店舗の開設を決めたそうだ。オープン以降は近隣の住民や観光客が後を絶たず、「近くのバーベキュー場を利用する若い人や、ホテルの宿泊客が部屋で楽しむために刺し身を購入することも」。市場関係者も多く訪れているという。

「楽座」には各県のおすすめ観光・イベント情報も。
「楽座」には各県のおすすめ観光・イベント情報も。

情報発信エリアの「楽座」は、3県の食文化や情報をパネルで学べるブースとなっている。季節ごとにパネルの内容も変わるそうだ。「夢市」で買い物したあとは、「楽座」で産地について知ろう。

「夢市」は毎月第1・第3土曜日限定の営業となっている。三陸常磐の魅力を存分に楽しめるスポット、ぜひ足を運んでみてほしい。

住所:東京都江東区豊洲6-6-2 豊洲市場6街区水産仲卸棟4F「魚がし横丁」エリア/営業時間:夢市は毎月第1・第3土曜日8:00~13:00。楽座は開市日の8:00~13:00(常設)/アクセス:ゆりかもめ市場前駅から徒歩5分

取材・文=近藤かおり(『散歩の達人』編集部)
『散歩の達人』2023年9月号より