【大崎~新宿編(約11.0㎞)】
大崎陸橋からおしゃれな街並み、そして人でにぎわう繁華街へ
大崎~五反田(約1.2㎞)
大崎駅を後にし、まず走っていて気持ちがいいと感じるのは大崎陸橋。見晴らしがよく、高低差も楽しめる。線路と交差する点も素敵だ。
駅間を走る際、行き交う人やお店の数が明らかに増えてくると、もうすぐ次の駅だと安心できる。五反田駅が近づいてくると、一気に飲食店が増えた。
比較的、楽しく走れる区間だとは思うが、五反田駅周辺は人通りも多く、道幅も広くない。ペースをいったん落とす方がいいだろう。
五反田~目黒(約2.1㎞)
駅前のにぎわいから離れ、閑静な住宅地を駆けていく。この区間では、短い距離だが目黒川沿いを通ることが可能だ。春先は桜が咲き誇り壮観だろう。ただ、その分人出も多いかもしれない。
途中、線路に沿う形で急坂が立ちはだかり、かなりきつい。上り切った先には杉野学園、目黒教会などが静かに佇んでいる。間を縫って目黒駅へ向かう。走りながら、明らかに人の流れが駅へ向かっていることがわかった。
JR・私鉄・地下鉄が乗り入れているターミナル駅、周辺が混雑するのもいつもの光景だ。
目黒~恵比寿(約1.8㎞)
駅からまた走り出し、目黒三田通りに沿って進む。住宅地の静けさに包まれる。走りよい1本道で、ほかのランナーともすれ違った。
街中を走る楽しさとして、街の景観を観察できることもあげられる。このあたりはおしゃれな街並みで、見ているだけでも心湧き立つ。
景観を楽しみながら足を動かしていると、下り坂が現れた。スピードが出せてしまうが、後々の負担を考えて調子に乗ってスピードを出し過ぎないよう自制したいところ。
恵比寿駅の手前、アーケード街に到達。「恵比寿まで来た……」という安心感を覚える。ここまで来ると人通りがぐっと増えるので、通行人に注意しながら。
余裕があれば『恵比寿ガーデンプレイス』の方へ寄り道したい区間。とはいえ、距離はそれなりにある。
恵比寿~渋谷(約1.7㎞)
恵比寿を後にし、目指すは渋谷。途中で建て替えられる予定の歩道橋と出会い、つい気になって上った。
どのくらいここでその役割を果たしてきたのだろうか。味わいのある外観だ。線路脇にあり、すぐ近いところを電車が通過していく。
そして、いよいよ渋谷駅が近づいてくる。再開発が進む渋谷はまるで迷路のようだ。
渋谷~原宿(約1.8㎞)
渋谷駅、スクランブル交差点のあたりは、時間帯や曜日にもよるかもしれないが、気ままに走れるものではない。いっそ、歩きに近いペースに落としてもいい。
並木道に出ると、国立代々木競技場の姿が大きくなってくる。国立代々木競技場はイベント開催時だと人でごった返している可能性もある。
スピードは思うように出せない場面も多々あるかもしれないが、見どころの多い区間だ。人通りの多さも、裏を返せば気持ちを切らさずに走り続けられるメリットにもなる。
代々木公園も寄り道スポットとしてあげられる(ランナーの姿も見受けられる)。
原宿~代々木(約0.8㎞)
竹下通りの喧騒が遠ざかるにつれ、しばらく静かな住宅地を走れる。多少アップダウンがあるので、上りはしっかり腕を振る!
明治神宮の広大な敷地にずっと沿って走るような形になる。寄り道するとしたら、国立競技場、明治神宮球場……は遠すぎるか。
やがて代々木駅前の開けたスペースに出た。まずまず走りやすいコースだ。
代々木~新宿(約0.8㎞)
この区間は山手線一周の中でも最たるスピード区間の1つ。視界の先にずっと新宿の建物が見えているのはいいが、ある程度人が多いのは避けられない。なるべく広い道を選ぼう。
新宿駅南口、「バスタ新宿」のあたりに到着した。
アプリ「ルートヒストリー」によると代々木駅から新宿駅までは0.8㎞、400mトラック2周分しかない。
新宿駅新南改札前の「Suicaペンギン広場」は鉄道ビュースポット。どれだけの電車が新宿駅に吸い込まれ、また吐き出されていくのか、と圧倒される。『新宿高島屋』の外観も綺麗だ。
大崎~新宿編、ここまでで約11.0㎞! 東京の特に繁華なエリアを走るのは、難しさもありつつ、特別感もあって面白い。
【はみだしコラム】②気分よく走るために
どんなスポーツでもそうかもしれないが、形から入ることが大切だと思っている。
シューズもせっかくならランニング用の靴を購入して、モチベーションを高めたい。見た目からして速く走れそうなデザインだったり、ランニングウェアとの組み合わせで色を選んだりするのもおすすめだ。
履いていないみたいな感覚の薄くて軽いシューズは推進力を生むが、膝などにかかる負担が大きくなる。ゆくゆくはマラソン大会本番用と練習用があるといいが、スポーツ用品店で詳しい店員さんに訊いてみて、自分に合ったものを選んでみよう。
帽子(スポーツキャップ)は日焼け、熱中症対策になる。
家の近所だけであれば必要最低限のものをポケットに入れたり、タオルを首に巻くだけだったりと、ほぼ手ぶらでも問題ないかもしれないが、今回のように駅間を走ってみるというときは、ランニング用のバッグがあればいろいろと忍ばせておくことができる。ウエストポーチ、ボディバッグ、リュックなど、さまざまなタイプがあるので、自分に合っていそうなものをセレクトしよう。
走る上で気分を上げるためにランニングアプリを活用するのも手だ。走った距離やかかった時間がわかり、積み重ねを可視化することで励みになる。陸上部のマネージャーが声かけをして、背中を押してくれるような感覚だ。
SNSで今日はこれだけ走って、どんな手応えだったか投稿することもいいだろう。SNSを通して新たなランニング仲間とつながりを持てることだってあるかもしれない。