三大美人泉質の一つである炭酸水素塩泉を多く含む温泉

巨大な建物は、スタジアムのような圧倒的な存在感がある。

『スパジアムジャポン』、通称「スパジャポ」とも呼ばれる関東最大級の日帰り温泉施設。その名が示すように、スタジアムを思わせる巨大な円形の建物に目を見張る。

入浴料は、風呂と岩盤浴に分かれるが、ここでは岩盤浴をぜひ体験してほしいので、割引になるセット券の購入がおすすめ。岩盤浴を体験する場合は、館内着を受け取ってから脱衣所へ。脱衣場やパウダースペースも広く、化粧水などのスキンケア用品も充実している。これを見ただけでも風呂への期待が膨らむ。

武蔵野温泉と名付けられた温泉は、地下1200〜1500m間の地層域から汲み上げた無色透明のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。泉温は37〜38度、毎分180ℓの湧出量があり、三大美人泉質の一つである炭酸水素塩泉を多く含んでいるのが特徴。

また、東久留米市は、都内で唯一「平成の名水百選」に選ばれた美しく澄んだ水脈がある。『スパジアムジャポン』では、温泉以外は、湧水と同じ水源の水を使用している。

内風呂と露天風呂に13種類の風呂と2種類のサウナを完備

高濃度炭酸泉は、室内にあるがオープンエアなので開放感がある。

浴室は4階にあり、男女対称でほぼ同じ造り。内風呂で一番大きな浴槽は高濃度炭酸泉。温泉に高濃度炭酸を溶け込ませた美容・健康に効果がある風呂で、オープンエアの開放的な浴槽だ。炭酸泉は人気があり、施設によっては順番待ちも起きているが、大きな浴槽なので順番待ちもほとんどない。

都内でも珍しい炭酸ヘッドスパは、天然温泉+炭酸泉+バイブラの合わせ技で頭部のヘルスケアを行う。

女湯だけにあるのが炭酸ヘッドスパ。温泉に炭酸を溶け込ませ、浴槽の頭部に備えたバイブラ機能によって頭皮を刺激し、毛穴の汚れを落とし、血行を促進させるもの。39度前後のぬる湯なので気持ちがよく、寝てしまう人もいるという。

ミネラル塩サウナは、発汗作用も強く、浴後は肌がスベスベになる。

内風呂には2つのサウナが併設されている。蒸気サウナは、熱したサウナストーンに自動で水がかかり、スチームが噴出するオートロウリュウを備えたもの。
もう一つのミネラル塩サウナは、体に塩を塗り、皮膚に刺激を与えることで、毛穴の中の皮脂や老廃物を流し去り、血流を促進させ、発汗を促す効果がある。

サウナで火照った体をクールダウンするのは、東久留米の名水に高濃度炭酸を溶け込ませた炭酸水風呂だ。
水風呂の脇には、東久留米の名水で氷を作る全自動アイスディスペンサーを設置。氷を投入することで、キンキンに冷えた水風呂を体験できるし、氷をタオルに包んで火照った顔にや体に当てれば、ひんやりいい気持ち。これは、サウナの新しい“ととのい体験”といえるだろう。

もしかしたら世界初? アイスディペンサーの氷を使った新感覚クールダウン。

温泉を堪能できる露天エリア。壺湯では炭酸泉を独り占め

「ほっと泡の壺湯」は、炭酸ガスの小さな泡が肌にまとわりつく41度前後の炭酸泉。

露天風呂のメインは温泉浴槽で、低周波の電気を流した電気浴と、体に負担が少ない半身浴を併設している。四季折々のテーマに合わせた薬湯を楽しめる季節の薬膳湯、床に寝ころんでゆったりと過ごせる寝転び湯にも温泉が使われている。

湯面が白くなっている浴槽は、ミクロの気泡が弾けたシルク風呂。シルクのような優しい肌触りの湯で、マイナスイオンにより血行と新陳代謝を高める。

リゾート感あふれるパラソルの下に並ぶのは、東久留米の名水に高濃度炭酸を溶け込ませた「ほっと泡の壺湯」。炭酸泉の湯船を独り占めできる贅沢な風呂だ。

5つの部屋で楽しむ岩盤浴。コミックが読める専用ラウンジでひと休み

薬石が異なる5つの部屋がある岩盤浴。汗をかいた浴衣は300円で交換できる。

内湯と露天風呂だけでも十分な湯巡りを楽しめるが、『スパジャポ』の楽しみはここからが本番。館内着に着替えて5階の岩盤浴エリアへ。

岩盤浴は5つの部屋で構成され、全部で100床を超す規模は関東エリア最大。各部屋には、五色瑪瑙(めのう)、紅岩塩(べにがんえん/ピンクソルト)、甲翠石(こうすいせき)、トルマリン、七宝石(しちほうせき)など、薬効の異なる多種多様な薬石が敷かれ、アロマの香りに癒されながら森林浴気分で岩盤浴を楽しめる。

岩盤浴テラス「グラウナ」には、テントサウナを設置。自分でアロマ水を汲んでテントに入り、熱くなった石にかけて熱波を起こすセルフロウリュウを楽しめる。汗をかいた後は、屋外テラスに設置されたハンモックに身を預けて外気浴をしよう。

岩盤浴のあとは「IN THE FOREST CAFE」へ。スムージやデトックスウォーター、野菜たっぷりのカフェご飯などを味わえる。

「IN THE FOREST(イン ザ フォレスト)」は岩盤浴専用ラウンジ。観葉植物をはじめとした緑が多く、ほんのりアロマも香るリラックス空間になっている。

ペアシート、テレビ付きのソファーなどがあり、さまざまな休憩スタイルを選べる。

ブックコーナーにある約3万冊のコミック・雑誌は自由に読める。店内のフリーWi-Fiにアクセスすれば、自分のスマホで自由にコミックなどを読むことができる。

フードコートもレストランも名店ぞろいで、湯上りの食事選びも迷いそう

190店舗以上のリラクゼーションサロンを展開する「Re.Ra.Ku(リラク)」が「Spa.Re.Ra.Ku」としてボディケアを担当する。

3階のフードコートはその大きさに驚かされる。ステーキ&ハンバーグ、ラーメン、エスニック、肉丼などの店があり、どこもフードコートとは思えないほどのクォリティの高さ。

さらに、薪窯で焼いたピッツァの『SAVOY(サボイ)』、うどん・和食の『山水草木』など名店ぞろい。日帰り温泉施設で、これだけ飲食店が充実しているところはないだろう。

ボディケア、フットケア、エステ、タイ古式マッサージ、あかすりなどリラクゼーションメニューも充実しており、メンズアロマも好評だ。

とにかく、『スパジャポ』は、風呂も、岩盤浴も、休憩スペースも、グルメも、リラクゼーションも、どこも桁外れ。とても1日では遊び切れないほどだ。なかでも、岩盤浴専用ラウンジの快適さを体験したら、クセになるかもしれない。たっぷり時間をかけて、心ゆくまで楽しんでほしい。

住所:東京都東久留米市上の原2-7-7/営業時間:9:00~翌1:00(金・祝前日は~翌2:00、土は8:00~翌2:000、日・祝は8:00~翌1:00。最終受付は閉館40分前)/定休日:無/アクセス:西武鉄道池袋線東久留米駅からバス7分の東久留米団地下車すぐ(西武新宿線田無駅、西武池袋線東久留米駅、東武東上線志木駅・朝霞台駅、JR武蔵野線北朝霞駅から送迎バスあり)

取材・文=塙 広明 写真=スパジアムジャポン