改札を出たらすぐ隣に入り口がある超駅近温泉
2007年にミシュラン観光ガイドで三ツ星に認定され、2020年6月19日には都内初の日本遺産に登録された高尾山。手軽に登山を楽しめることもあって、休日には大くの観光客でにぎわっている。
登山の後、ひと風呂浴びて、汗を流して帰る。それを叶えてくれるのが『京王高尾山温泉 極楽湯』。京王高尾山口駅改札のすぐ脇に入り口があり、地下通路を抜けて駅の反対側に出ると、目の前に一軒家風の建物が立つ。
受付は1階。ハイカットの登山靴も入る大きめの靴箱、大きなリュックも入れられる無料ロッカーもあり、登山客にはうれしいサービスといえる。
タオルやバスタオルは有料なので持参したほうがよい。販売フェイスタオル200円、販売フェイスタオル・レンタルバスタオルセット350円。
山を望む露天風呂で天然温泉を楽しむ
浴室は2階で、男女ともほぼ同じ造り。内湯は、マイクロバブルの泡が心地よい檜風呂、さまざまな種類の湯を楽しめる替り風呂、そして、遠赤外線のサウナと水風呂というコンパクトな造り。
山を見ながら入浴できる露天エリアには、地下約1000mから湧く天然温泉を注ぐ岩風呂があり、あつ湯とぬる湯の2つの浴槽に分かれる。このほか、肩から腰にかけてゆっくり湯が流れる座り湯、人工炭酸泉の露天炭酸石張り風呂という造り。
温泉はpH値 9.9のアルカリ性単純温泉。アルカリ性の温泉は、肌の余分な角質や毛穴の汚れを溶かす効果があるといわれ、一般に「美肌の湯」といわれる。トロトロ・ヌルヌルするような湯触りも特徴だ。
「7種類のお風呂を楽しむことができます。高尾山を訪れた際は、ぜひ、自慢の温泉を楽しんでください」と、マネージャーの小川和良さんが話してくれた。
高尾山名物のとろろを使った料理に舌鼓
1階の食事処は広く、アルコール、おつまみ、定食、麺類、甘味など、和食を中心にさまざまな料理がそろう。なかでも注目は、高尾山名物のとろろを使ったメニューの数々。看板メニューは、とろろをはじめ、天ぷらや牛タン塩焼き、マグロの刺し身、そばなどが付く高尾山御膳1800円。
このほか、麦とろ牛タン御膳1700円、麦とろ刺身御膳1450円、麦とろ飯790円、とろろそば790円など、とろろが付くメニューだけでも実にバリエーション豊富だ。
『京王高尾山温泉 / 極楽湯』は、高尾山登山や薬王院参詣の後、ひと汗流してから帰途に就くにはピッタリのロケーション。新宿駅から京王線特急で約50分。駅から0分という好立地だから、思い立ったら出かけることができる。山を眺めながら入浴すれば、旅気分も味わえるから、手軽なレジャースポットとして注目したい日帰り温泉といえる。
取材・文=塙 広明、写真=京王高尾山温泉 / 極楽湯