目黒川沿いに建つ、パン工場併設のおしゃれなお店

中目黒駅から目黒川の通りを歩いて8分ほど。シックなグリーンの壁に、赤いテントが目印だ。

お店の前に並んだ小さなテーブルや椅子、店内に見える食パン型の電飾もかわいらしい。お店の前に置かれた看板にはバケットや食パンの焼き上がり時間が書かれていて、焼きたてを狙って買いに行けるのはうれしい。

この『目黒川ロータス』は、天然酵母や国産小麦粉「はるゆたか」など素材の安全性にこだわったパン屋『代官山ロータス』から始まった「ロータスバゲット」のパンを製造している工場を併設している。工場併設なので、看板にある通り焼きたてのパンを食べられるのが特徴だ。

国産小麦粉と天然酵母を使う、素材へのこだわり

外観同様、店内のデザインもシックでおしゃれ。カウンターの上に、まるでブティックのようにパンが陳列されている。

「食べ物は生命の源と言われているように、私達の体は食べ物で支えられています。出来る限り添加物の無い素材を日々食していくことが大切です」という、オーナーの強い思いから作られているという。

お話を伺った、店舗スタッフの岐部紗也子さん。「おいしいパンを通して豊かな生活を届けたいという想いで仕事をしています」。

「パン作りに使われている酵母は、白神こだま酵母、びわ酵母、自家製ルヴァンリキッドの3種類で、商品によって使い分けています。また、小麦粉は北海道産のものを中心に、全て国産の小麦粉が使われているのがこだわりです」と、岐部さん。

バゲットや食パンなどの定番から、惣菜パン、ベーグル、スイーツ系まで、常時30種類以上のパンが並ぶ。

「そのほか、塩や卵、砂糖、牛乳、野菜、ハム、ウインナー、バターに至るまで、全て素材にこだわって作っています。天然酵母を使っているのでどれも生地はモチモチとした独特の食感で、噛みしめると素材そのものの甘味が味わえるんです」と教えてくれた。

有機野菜を挟んだサンドイッチ類も人気で、買って目黒川沿いを散策しながら食べる人も多いそう。

「お店を訪れる客は近隣の方が多くて、子育て中のファミリーから高齢者まで年齢層はさまざまですね。無添加の有機素材が使われていることから、食の安全性にこだわっている方も多いです。土日は平日とは客層がガラッと変わって、目黒川を散策する若者が多くなります」と、岐部さん。

素材の旨味たっぷり!味わい深いパン

店名を冠したバゲット、ロータスバゲット350円はしっかり焼き込まれた皮の香ばしさがたまらない!

定番メニューのバゲットや食パンは、いつも買いに来る客がいるほど人気がある。

細身のバゲット、ロータスバゲットはパリッと焼き上げられた皮の香ばしさの中に、アインコーンの全粒粉由来のナッツの香りが漂う。

目黒川食パン480円。切ってみると、白く滑らかな生地が美しい。

北海道産の小麦粉「ゆめちから」を使用した「目黒川食パン」は、湯種(ゆだね)製法を用いて小麦本来の甘味を最大限に引き出し、優しい甘さに仕上げている。何も付けずに食べても、生地の甘味でおいしく味わえるのが特徴だ。もちろん、トーストしてサンドイッチなどに合わせてもいいだろう。

5種類ほど揃うベーグルも人気。おすすめは、左上のプレーンベーグル200円、右上の紅茶いちじくベーグル400円、手前にあるかぼちゃベーグル390円。

噛み応えのある独特のもっちりとした生地が楽しめるベーグルは、季節の素材を使ったものから定番のプレーンまで数種類が揃う。季節商品のかぼちゃベーグルは、甘味を感じるかぼちゃが練りこまれた生地に甘さ控えめのかぼちゃ餡で、素材そのものの味わい。アールグレイが豊かに香る生地とドライいちじく、ホワイトチョコと大人な組み合わせの紅茶いちじくベーグルは、定番人気の味だ。

カットしてみると、中にかぼちゃ餡がたっぷり。かぼちゃの形もかわいい。
「お店の前にあるベンチで、お店で買ったパンを食べて行かれる親子連れも多いですよ」(岐部さん)。

店内ではブレンド480円やソイラテ550円、チャイ500円などのドリンクもオーダーできて、パンと一緒に楽しめる。

どんなパンに合うのか気になる、パンかけ醤油。

店内には、パン以外の商品も販売。おもしろいパンかけ醤油430円はその名の通りパンにかけて使えるりんご果汁入りの醤油ダレで、「パンにかけるとみたらし団子のような懐かしい甘さになります」とのこと。

パンやヨーグルトに添えたりするほか、サラダのドレッシングや肉料理のソースに合わせるなど、日々のお料理にも使える。

自家製のオーガニックブルーベリーコンフィチュール110g 1350円は、オーガニックなのにお手頃価格なのがうれしい。できるだけ果肉と本来の酸味を残して作られていて、ブルーアガベシロップの優しい甘味が感じられる一品だ。

2階はベンチとテーブルがある、広々としたイートインスペース。

2階のスペースではテーブルやベンチがあり、1階で買ったパンやドリンクを食べられる。目黒川の緑を見ながら、季節の移ろいを感じながら味わえるのが贅沢だ。ピクニック気分を味わえるこの場所は、目黒川散策のちょっとした休憩にぴったりではないだろうか。

住所:東京都目黒区青葉台1-13-10/営業時間:9:00~19:00(2021年11月現在は9:00~18:00)/定休日:火/アクセス:東急電鉄東横線中目黒駅から徒歩8分

構成=フリート 取材・文・撮影=西尾悠希