分野の境界をまたぎ、新たな視点から問う

保良 雄 《This ground is stil alive》 撮影=齋藤太一
保良 雄 《This ground is stil alive》 撮影=齋藤太一

一見、⼤地と離れて⽇々を過ごしているように見える都市の生活。しかし⾝の回りに⽬をやれば、路傍や空き地などの都市の隙間に、外来種や⾃律的な植⽣、またコンクリートやプラスチックと共存する⽣物など、環境の変化に応じた新しい⽣態系を⾒つけることができる。⼈間の⽣活が⾃然環境を変化させた現在の都市生活において、人々が「⾃然とのつながり」を取り戻すことはできるのかを問う。

本展では、さまざまな領域で活躍する10名の参加アーティストが「住む」「着る」「食べる」「排泄する」といった人の営みを起点に、都市と自然、人間との環境との関係を新たな視点でとらえ直していく。

䑓原蓉子 《根がほしい》 2025年 (C)Yoko Daihara, Courtesy Take Ninagawa, Tokyo
䑓原蓉子 《根がほしい》 2025年 (C)Yoko Daihara, Courtesy Take Ninagawa, Tokyo

作品が呼応、調和し、生み出すひとつの風景

西條 茜 《Double Touch》 『丸亀市猪熊弦一郎現代美術館』 パフォーマンス記録 2025年 撮影=来田猛
西條 茜 《Double Touch》 『丸亀市猪熊弦一郎現代美術館』 パフォーマンス記録 2025年 撮影=来田猛

本展では、植物、⼟、⽔、⽣態系、循環などをテーマに制作するアーティストらが参加。全作家が本展のテーマである「⾃然とのつながり」に向き合い、それぞれのアプローチで、新作も含めた⼈間や⾃然環境に関わる作品を展開する。都市の中にある共同菜園や、さまざまな種類の植物が存在する庭のように、展示空間の中で作品どうしが呼応、調和し、響き合いながらひとつの⾵景を形づくっていく。

会期中には参加作家によるアーティストトークやパフォーマンス、ゲストとの対談なども開催予定。詳細は順次WEBサイトやSNSで告知されるので要チェックだ。

 

参加作家(50音順)
浅野友里子/板垣留五/今村文/岩名泰岳/加藤美佳/䑓原蓉⼦/⻄條茜/鈴⽊初⾳/保良雄/⼭縣良和

今村文《温かい家》2015 作家蔵 photo_ Ikuhisa Sawada (C)Fumi Imamura, Courtesy of CAVE - AYUMI GALLERY
今村文《温かい家》2015 作家蔵 photo_ Ikuhisa Sawada (C)Fumi Imamura, Courtesy of CAVE - AYUMI GALLERY

開催概要

「種と根っこ―都市の耕し方」

開催期間:2026年10月17日(土)~12月20日(日)
開催時間:11:00~19:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし11月23日は開館)・11月24日(火)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1・2)(東京都新宿区西新宿3-20-2)
アクセス:京王電鉄京王新線初台駅から徒歩5分
入場料:一般1800円、大学・高校生1100円、中学生以下無料
※障害者手帳をお持ちの人と、その介護者1名は無料。

【問い合わせ先】
ハローダイヤル☏050-5541-8600
公式HP:https://www.operacity.jp/ag/exh303/

 

取材・文=前田真紀 画像提供=東京オペラシティ アートギャラリー