趣向を凝らした花火に目が離せない

千葉市の夏の風物詩として親しまれている「幕張ビーチ花火フェスタ(第46回千葉市民花火大会)」。毎年2万発以上の花火を打ち上げ続けている国内最大級の花火大会として知られ、市内のみならず関東中から多くの人が訪れる。

一番の見どころは、浜辺というロケーションを生かした約3000発の海上花火。人工の堤防から上がる花火を大パノラマで堪能できる。「視界をさえぎるものがない砂浜から目の前で上がる花火は実にダイナミック。海に反射して写る様子もまた美しく、感動したという声をよくいただきます」と、広報を務める吉本興業の佐久間さんは話す。ほかにも、一般の人や企業のメッセージとともに打ち上げられるメッセージ花火や、全国花火競技大会で優秀賞に輝いた尺玉、千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」の創作花火など、見どころを挙げるとキリがない。

さらにグランドフィナーレでは、夏にぴったりの曲を流しながら約1万発の花火が楽しめる。「曲のサビに合わせて大きな花火が打ち上がり、ライブ感もあってかなり盛り上がるんです」(佐久間さん)。

誰もが楽しめる花火大会を目指して

幕張ビーチ花火フェスタでは、砂浜や『ZOZOマリンスタジアム』などに有料観覧席を設置し、観覧にはチケットが必要だ。花火大会といえば大混雑するイメージがあり、小さな子供やお年寄りがいる家庭には敬遠されがち。そこで、混雑の緩和を目指して、一帯をA~Iエリアに細かく分けて有料エリアとした。「人ごみが苦手だったり、子供がまだ小さかったりする人でも、誰でも安心してゆっくりと楽しむことができます」と佐久間さんも太鼓判を押す。

周辺には屋台も出て、フードやお酒の調達もばっちり。よしもと芸人が盛り上げるステージ(Aエリアのみ)もあり、花火以外のお楽しみも満載だ。観覧チケットは一部のエリアですでに売り切れも出ているので、早めに入手しよう。

頭上に上がる満開の花火は夏のすてきな思い出に。
頭上に上がる満開の花火は夏のすてきな思い出に。

開催概要

「幕張ビーチ花火フェスタ2024」

開催日:2024年8月3日(土)※荒天または強風時中止
開催時間:19:15~20:15
会場:幕張海浜公園(千葉県千葉市美浜区美浜1)ほか
アクセス:JR京葉線海浜幕張駅から徒歩15分
有料席:2500円~(観覧エリアによって異なる)

【問い合わせ先】
ハローダイヤル☎050-5542-8600
公式HP:https://chiba-hanabi.jp/

 

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供