常に進化するビートルズサウンドに沸く

「2011年から始まった『ビートルナイト』のウリはなんといってもCOMMA-DADAです。ビートルズのことはあまり知らなくても彼らの演奏を気に入り、ビートルズ・ファンになり、『ビートルナイト』のリピーターになる人が多いですね。彼らはビートルズを忠実に再現しますが単なるコピーバンドではなく、そのサウンドは常に進化しているんです」と、八木原悟店長。

入り口付近の展示コーナーには、ポールが1990年に来日した際のサインなどここでしか見ることのできない貴重なメモラビリアが飾られている。
レア度の高い、1980年1月に行われる予定だったポール・マッカートニー&ウイングスの日本公演告知ポスター。店内の壁にさり気なく飾られている。
店長の八木原悟さん。「ビートルズは、繰り返し聴いても全然飽きません。それらの曲をCOMMA-DADAの演奏で聴くとさらに新鮮に聴こえます」

COMMA-DADAのメンバーは全員、六本木にあったビートルズ専門ライブハウス「CAVERN CLUB」出身の実力者。卓越したテクニックと知識をもちながら、マニア趣味に走らず、サービス精神旺盛なエンターテイメント性を兼ね備えているところが魅力である。絶妙なチームワークによる硬軟自在な彼らの演奏に、キャパ200人の場内は毎回大盛り上がりを見せている。そんなバンドの中心メンバーである永沼忠明さんは、“職業ポール・マッカートニー”というビートルズ業界きっての有名人。ルックスも仕草振る舞いもポール似の永沼さんが目当てというお客さんも多い。

客席に置いてあるリクエスト曲リスト。バンドは客席の雰囲気に合わせて臨機応変に選曲する。
「ビートルナイト」で使われる楽器・機材はすべてCOMMA-DADAのメンバーの私物だという。ヴィンテージ楽器で鳴らされるビートルズ・サウンドを楽しめる。
永沼さん(写真中央)のボーカルは、ビートルズ時代はもちろん、ウイングス時代のポールの曲も絶品。
【Master’s Choice 1/213】Mr.Moonlight
毎週、お店でライブを観ている八木原さん。「たまにビートルズのCDを聴くと、本物なのにCOMMA-DADAをカバーしているような錯覚になります(笑)」そのため、好きな曲はCOMMA-DADAバージョンの「ミスター・ムーンライト」。「小松陽介さんのボーカル、シャウトに感動します」

「ビートルズの凄いところは、演奏していて次々に新しい発見があるところ。リマスター盤を聴いて得た新たな知識を演奏に活かし、基本はオリジナルに忠実にということを心がけていますが、遊べる部分は楽しく盛り上げるというモットーで演奏しています」
忠実な再現と進化するビートルズ・サウンドの妙を、ぜひ一度、ライブで体感してほしい。

取材・文=竹部吉晃 撮影=小野広幸

住所:東京都中央区日本橋3-2-17日伸ビルB1F/営業時間:18:00~23:00/定休日:無/アクセス:JR・地下鉄東京駅から徒歩5分