ワンプレートはボリューム満点!

デリ3種類とサラダに雑穀米がセットになったワンプレート。満足感のあるボリュームがうれしい。
デリ3種類とサラダに雑穀米がセットになったワンプレート。満足感のあるボリュームがうれしい。

『vegetus+』では10種類以上ある中から好きなデリを選んで盛りつけてもらうシステムだ。今回注文した一番人気のワンプレート1050円は、好きなデリを3つと、グリーンサラダと雑穀米がセットになっている。デリによっては+70円のメニューもあるので注意しよう。ちなみに+70円のメニューは現在アボカド、豚ヒレ、カツオのたたきの3種類となっている。

今回注文したデリはこちら。
・豚ヒレ肉のアーモンドケイパーソース(+70円)
・アボカドのメキシカンサルサ(+70円)
・鮭とお豆の地中海サラダ

1050円に70円追加のデリが2種類のため、合計1190円だ。ドレッシングはアップルドレッシングをチョイス。これにサラダと雑穀米がつくため男性でも満足できるボリュームになる。

ボリュームが少なめのものを希望なら、3種類のデリとグリーンサラダから構成された雑穀米抜きの3デリプレートや、さらにデリを減らした2デリプレートがおすすめ。

雑穀米を抜いた4デリプレートもあるので、食事の量を上手にコントロールできる。雑穀米抜きとはいえとてもボリューミーだ。

雑穀米抜きの4デリプレート。いろいろなデリを頼みたい人におすすめしたい。
雑穀米抜きの4デリプレート。いろいろなデリを頼みたい人におすすめしたい。

10種類以上のデリから選ぶ楽しさ!

ショーウィンドウに並ぶデリ。店員さんにおすすめを聞くのも良し。
ショーウィンドウに並ぶデリ。店員さんにおすすめを聞くのも良し。

注文する際、10種類以上のデリから選ぶ時間が楽しい。文字だけが書かれているメニューから選ぶのと違い、実際にデリを目の前に注文するので目移りしてしまう。ビュッフェのように自分でお皿に取り分けるスタイルもいいが、食べたいデリを注文し、店員さんが盛り付けてくれるため衛生面でも安心。

ワンプレートの場合は、グリーンサラダと雑穀米がついてくることを考慮したうえで、デリをチョイスするのがいい。ただし、どれを注文するか迷う人もいるだろう。こんな時は、お店の方におすすめを聞けば、選ぶ食材の組み合わせや彩りに関してだけでなく、ドレッシング選びでもアドバイスしてくれるのだ。

そしてなんと、ドレッシングは4種類あり、アップルドレッシング・バルサミコチーズドレッシング・キャロットドレッシング・ヨーグルトドレッシングから選ぶことができる。

体にいいものを提供したい!

ヘルシーがぎゅっと詰まったメニューが揃っているため意外に感じたが、実はオーナーの長谷川さん、「ヘルシーとは何か?」という言葉に関して、「世の中にヘルシーという言葉はあふれているが何を食べるとヘルシーなのか、漠然としていて全然分からなかった」という。

数十冊に及ぶ本や雑誌を読み漁り”ヘルシーとは何か”について勉強したそうだ。

「ヘルシーな食材というのはなくて、昔から言われている偏りなくいろいろなものを食べることや、“腹八分目”が健康的な食事ということだと思います。そして、その上で不足しがちな野菜は意識して多めに食べた方がいいと思います。しかし、野菜だけ食べていればいいというわけではないんですね。それでは体によくない。だからうちの店では、野菜も肉も魚も提供しています。みなさんにバランス良く食べてほしいという思いがあるのです」

長谷川さんの妻はイタリアへ料理留学し、フレンチを学んだ。その後、料理家のアシスタントとして働き、現在は『vegetus+』を切り盛りをしている。ワインにも精通しており、ソムリエの資格をもつという。
長谷川さんの妻はイタリアへ料理留学し、フレンチを学んだ。その後、料理家のアシスタントとして働き、現在は『vegetus+』を切り盛りをしている。ワインにも精通しており、ソムリエの資格をもつという。

『vegetus+』という店名のVegetusはベジタリアンの語源といわれているラテン語で、元の意味は“生命力にあふれた”や“活気ある”。野菜に加えて動物性も含めた三大栄養素のたんぱく質や脂質もしっかりと摂って活力ある生活をしてほしいという思いでvegetusにプラスをつけたそう。

なかでも野菜には特にこだわっていて、化学肥料や農薬などを使用せずに栽培された有機野菜と、減農薬野菜を中心に使用しているという。

油は加熱処理せずに圧搾方法で作られた菜種油とエキストラバージンオリーブオイルのみを使用。塩はイタリア産の天然塩を使い、砂糖はきび糖を使用というこだわりよう。

料理は化学調味料・保存料など不使用で、ドレッシングやソース等もすべて手作りとのこと。

ヘルシーなものを食べて健康的な体づくりをしてほしいという思いが伝わってくるお話だった。

お昼時は長蛇の列になることも!

カフェのような雰囲気の外観。
カフェのような雰囲気の外観。

「コロナ前は店内の利用も多かったのですが、コロナが落ち着いた今ではテイクアウトが多くなりましたね。コロナの影響で働き方が変わった一方で、みんなで揃ってランチ! というのも少なくなってきたのかもしれないですね」と長谷川さんは話す。

お昼時になるとお店近くの会社員が多く訪れる。取材の最中も女性を中心に行列がのびていくほどの人気だ。店内の利用も可能だが、多くのお客さんはテイクアウトをしていくんだとか。

ランチ時間帯には訪れるのが難しい人も、夜の営業の再開にむけて準備中とのことなので、期待して待っていよう。

住所:東京都千代田区神田三崎町3-1-8 天野ビル1F/営業時間:11:00~14:30(売り切れ次第終了)
/定休日:土・日・祝/アクセス:JR中央線・地下鉄三田線水道橋駅より徒歩約6分

取材・文・撮影=アサノ カツヒト