【第57回葛飾納涼花火大会】過去最多の2万発が夜空を彩る
<7月25日>葛飾区・柴又野球場
長きにわたるコロナ禍で、ここ数年夏の花火大会も自粛傾向にあったが、今年は各地で花火大会が復活! なかでも下町情緒を感じられる花火大会が「葛飾納涼花火大会」だ。
半世紀以上の歴史を誇る花火大会で、昭和28(1953)年に柴又の自治会を中心とした地元有志によって花火を打ち上げたのが始まりといわれている。当初は市販の打ち上げ花火をあげていたが、次第に観客も増え、花火師に依頼して本格的な打ち上げ花火をあげるようになり、今では都内を代表する花火大会へと成長を遂げた。
4年ぶりとなる今年のテーマは「再始動」。例年の1万3000発より大幅に打ち上げ数を増やし、過去最多となる2万発が夏の夜空を彩る。オープニングからフィナーレまでの70分間を7つのステージで構成し、ムービングライトによる演出の花火、新作花火の競演ステージ、日本の伝統文化である花火の原点「和火」と音楽が融合したステージなど、異なるテーマの演出が観客を魅了する。打ち上げ場所の柴又野球場から、観客席のある土手まで距離が近く、胸に響くような打ち上げ音が味わえて臨場感も満点だ。
また、もうひとつのお楽しみが柴又帝釈天参道のそぞろ歩き。葛飾柴又は、平成30年に東京都で初めて国重要文化的景観に選定され、古き良き歴史や文化が息づく。「下町情緒あふれる町並みとともに花火を楽しんでください」と葛飾区観光課。花火大会は19:20~20:30。荒天の場合は中止。
◎京成金町線柴又駅徒歩10分、北総線新柴又駅徒歩15分、JR常磐線金町駅徒歩20分。はなしょうぶコール(葛飾区コールセンター)☎03・6758・2222
【第35回くにたち朝顔市】国立育ちの朝顔を販売
<7月1・2日>国立市・JR国立駅南口大学通り緑地帯(一橋大学正門南側)
市内の栽培農業者が朝顔の里で栽培した、ここでしか手に入らない“くにたち産の日本朝顔”(あんどん仕立て)を展示即売。品種は「富士」と「暁」で、一鉢2000円。7:00~14:00(売り切れ次第終了)。朝採れ地元野菜の販売や模擬店の出店も。
◎JR中央線国立駅徒歩7分。くにたち朝顔市実行委員会(国立市商工会)☎042・575・1000
【入谷朝顔まつり】江戸に起源をもつ朝顔市
<7月6~8日>台東区・入谷鬼子母神、言問通り
江戸時代に起源をもつ朝顔市が4年ぶりに開催。入谷鬼子母神前の言問通りに約30軒の朝顔を売る市や約100軒の露店が軒を連ねる。色鮮やかな朝顔がところ狭しと並ぶ様子は江戸情緒たっぷり。6:00~23:00。
◎地下鉄日比谷線入谷駅徒歩1分、JR各線鶯谷駅徒歩3分。入谷朝顔実行委員会☎03・3841・1800
【第71回湘南ひらつか七夕まつり】豪華な七夕飾りは一見の価値あり!
<7月7~9日>平塚市・平塚駅北口商店街を中心とする市内全域
メイン会場の湘南スターモールや紅谷パールロードを中心に、豪華絢爛な七夕飾りが彩る。夜はライトアップされ、幻想的な七夕飾りを楽しめる(7・8日19:00~20:00)。見附台公園ではキッチンカーや地元団体のブースも。
◎JR東海道線平塚駅徒歩2分。湘南ひらつか七夕まつり実行委員会事務局☎0463・35・8107
【みたままつり】境内が黄金色の光に包まれる
<7月13~16日>千代田区・靖国神社
境内には大小3万灯を超える献灯が掲げられ、黄金色の光に包まれる。期間中、青森ねぶたやみこし振りのほか、各種奉納芸能が行われる。キッチンカーの出店はあるが、露店はなし。提灯の点灯は夕刻から。
◎地下鉄九段下駅徒歩5分。靖国神社☎03・3261・8326
【ふるさとグルメてらす・ご当地ビール祭り】全国各地の味を楽しめる
<7月15~17日>台東区・おかちまちパンダ広場(御徒町駅南口駅前広場)
会場には日本各地からバラエティ豊かなご当地ビールと、ビールにぴったりの郷土料理が集結。東京にいながらふるさとの味が堪能できて、プチ旅行気分を味わえる。ファミリーで楽しめる縁日屋台も。
◎JR京浜東北線・山手線御徒町駅下車すぐ。ふるさとグルメてらす実行委員会 https://furusato-gourmet-terrace.com
【うえの夏まつり】にぎやかなステージが夏を盛り上げる
<7月15~30日>台東区・上野公園不忍池周辺
不忍池畔では人気の骨董市が行われ、水上音楽堂では多彩なステージがイベントを盛り上げる。ほかにも期間中には、猿回しや灯籠流し、氷の彫刻なども開催予定。詳細は上野観光連盟のホームページでチェック。
◎JR・私鉄・地下鉄上野駅徒歩5分。上野観光連盟☎03・3833・0030
【熊谷うちわ祭】12基の山車と屋台が練り歩く
<7月20~22日>熊谷市・中心市街地ほか
「関東一の祇園祭」といわれる華やかな祭り。12基の山車と屋台が熊谷囃子に合わせて、市街地を巡行する。22日夜には山車と屋台がお祭り広場周辺に集まってお囃子を鳴らし合う「叩き合い」が行われ、祭りの最高潮を迎える。
◎JR高崎線・秩父鉄道熊谷駅徒歩5分。熊谷市観光協会☎048・594・6677
【第49回神楽坂まつり】夏の2大風物詩を満喫
<7月26~29日>新宿区・神楽坂通り商店街
26・27日のほおずき市では、毘沙門天善国寺でのほおずき鉢の販売に加え、屋台や縁日も出る。28・29日の阿波踊りでは、坂下から坂上に向かって各日約18連が熱気あふれる踊りを披露する。
◎JR・地下鉄飯田橋駅下車すぐ、地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅徒歩1分。ハローダイヤル☎050・5541・8600(7月1~30日)
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者より提供。
『散歩の達人』2023年7月号より