【第13回高円寺演芸まつり】街のあちこちに演芸場が出没!

<2月10~19日>杉並区・高円寺駅周辺

春は「高円寺びっくり大道芸」、夏は「東京高円寺阿波おどり」、秋は「高円寺フェス」と街全体でイベントを繰り広げる高円寺で、冬の名物イベントとして2011年に始まったのが「高円寺演芸まつり」だ。期間中は高円寺の店舗や寺社などの18カ所が即席の演芸会場になり、落語や講談をはじめ、浪曲、漫才、奇術、紙切り、太神楽など、多彩な芸を楽しめる。

元々、高円寺には芸人が多く住んでいたこともあり、地域には若手芸人を応援しようという気風があった。演芸まつりでもコロナ前は60を超える会場があったという。当時は商店街の小さな店舗でも開催され、お客さん同士が肩を寄せ合って熱気あふれる雰囲気の中で演芸を楽しむというのが魅力だったが、現在はある程度ゆとりのある会場が多い。それでも芸人との距離は十分近く、ライブ感はたっぷりと味わえる。さらに、今回の目玉企画として教えてもらったのが「raku-bang returns」だ。

「raku-bang」とは、コロナ禍で行き場を失った若手落語家があえて本業は封印して、芝居と楽器演奏に真剣に取り組んだYouTubeドラマ。今回の「raku-bang returns」では、高円寺の老舗ライブハウスであるLive Music JIROKICHIに、raku-bangメンバーである林家つる子、三遊亭ふう丈、笑福亭希光の3人が出演し、落語はもちろん、ドラマ同様に音楽演奏を行うというもの。「落語×音楽は高円寺だからこそ実現した企画です。コロナ禍を乗り越え、彼らはどんな音色を奏でるのかご期待ください!」と実行委員会の市川さん。「raku-bang returns」は2月16日、19:00開場、19:30開演。前売り券2500円、当日券3000円。寒い冬にたくさん笑ってホットになれるイベントにぜひ足を運ぼう。

◎JR中央線高円寺駅下車すぐ。高円寺演芸まつり実行委員会 contact@koenji-engei.com

【和光のほっこり鍋】趣向を凝らした鍋料理が集結!

<1月29日>和光市・和光市役所特設会場

「ニッポン全国鍋グランプリ」の代替として、地元店舗の「鍋」や自慢の商品を集めるほっこりとしたイベント。地元中心の約18種類の鍋料理のほか、アンテナショップが出店。10:00~15:00。

◎東武東上線・地下鉄有楽町線和光市駅徒歩15分。和光市商工会☎048-464-3552

【駅弁大会】商店街で古今東西の味を堪能

<1月29日>品川区・中延商店街(なかのぶスキップロード)

「中延にいながら、旅気分が味わえる」をテーマに、40年近く続く中延商店街の人気イベント。商店街の4カ所で全国各地の名物駅弁約40種類を販売する。11:00~売り切れ次第終了。

◎東急大井町線・地下鉄浅草線中延駅、池上線荏原中延駅下車すぐ。中延商店街事務所☎03-3786-0201

【節分護摩・豆撒会(せつぶんごま・まめまきえ)】節分恒例の護摩修行も

<2月3日>世田谷区・玉川大師

13:00から本堂では護摩が焚かれ、加持祈祷が行われる。護摩修行後には、招福除災や厄除けを願って年男と年女による豆まきが行われる(豆まきは例年15:00ごろ~)。

◎東急田園都市線・大井町線二子玉川駅徒歩10分。玉川大師☎03-3700-2561

【湯河原梅林「梅の宴」】春色のじゅうたんを広げたような趣

<2月4日~3月12日>神奈川県湯河原町・幕山(まくやま)公園

幕山の山麓斜面に約4000本もの紅白の梅が咲き誇る。辺りはほのかな梅の香りに包まれ、じゅうたんを広げたような光景を楽しめる。梅をめでながらハイキングコースを散策するのもおすすめ。入園料200円。9:00~16:00。

◎JR東海道線湯河原駅から臨時直行バス下車すぐ。湯河原町観光課☎0465-63-2111

【初午祭(はつうまさい)もちつき式】紅白の祝い餅が振る舞われる

<2月5日>杉並区・馬橋稲荷神社

10:00ごろから氏子が集まり、古くから伝わる餅つき歌に合わせて餅つき式を行う。つきあげられた餅は五穀豊穣や家内安全を願って神前に捧げられ、15:00から紅白の祝い餅と甘酒が参拝者に振る舞われる。

◎JR中央線阿佐ケ谷駅徒歩7分。馬橋稲荷神社☎03-3311-8588

【王子稲荷神社凧市】数多くの露店も出てにぎわう

<2月5・17日>北区・王子稲荷神社

凧は大火を招く風を切って揚がることから、江戸時代、民衆が火事除けのお守りに奴凧を買い求めたのが始まり。境内では「火伏(ひぶせ)の凧」が頒布される。1800円。2月の午の日に行われ、周辺には露店も数多く出てにぎわう。

◎JR京浜東北線・地下鉄南北線王子駅徒歩5分。王子稲荷神社☎03-3907-3032

【針供養会(はりくようえ)】使い古した針に感謝

<2月8日>台東区・浅草寺淡島堂

折れた針や使い古した針に感謝しながら、柔らかい豆腐に刺して供養し、針仕事の上達や無事を祈る行事。日頃針仕事に携わる人々を中心に多くの人々が訪れる。供養は裁縫用途の針で、1人1本のみ。10:00~15:00。

◎私鉄・地下鉄浅草駅徒歩5分。浅草寺☎03-3842-0181

【第44回せたがや梅まつり】約60種類の梅が楽しめる

<2月11日~3月5日>世田谷区・羽根木公園

都内屈指の梅の名所として知られる羽根木公園。約60種類、650本もの梅が咲き誇り、早春の風情を楽しめる。期間中の土・日には、ステージや餅つき、群馬県川場村の物産展、園芸市などの催しのほか、模擬店や梅にちなんだ菓子の販売も。

◎小田急線梅ヶ丘駅徒歩5分。せたがやコール☎03-5432-3333

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者より提供。

『散歩の達人』2023年2月号より