高級感漂う内湯で、高濃度炭酸泉や高温サウナを
店内に一歩入るとまず驚かされる。今までは、ちょっと庶民的な印象が強かったが、入り口やロビーなどは、まるでホテルのようなゴージャス感にちょっとたじろいでしまいそう。
受付にも驚かされた。下足箱のキーにICタグがついていて、セルフチェックイン方式を使用している。帰りは自動精算を導入。今の時代に即したシステムといえるだろう。
『おふろの王様』というぐらいだから、自慢はもちろんお風呂エリア。黒を基調にしたシックな造りの内湯エリアには高濃度炭酸泉がある。浸かってみると泡が体にまとわりつく。血行促進効果があるという湯に浸かれば、体がポカポカしてくる。
続いては内湯エリアにある高温サウナへ。女湯はアロマサウナ、男湯は自動ロウリュ機能がついている。早速、ロウリュを浴びてみるとアロマの香りと熱波に包まれて、ドッと汗が噴き出てくる。火照った体を冷ます温泉冷水風呂の水温はなんと17度。開ききった毛穴が伸縮されて気持ちいい。内湯スペースや露天スペースにはイスが用意されているので「ととのう」ことができた。
空をのんびりと眺めながら温泉に浸かる
「ととのった」後は、露天エリアに。駅から徒歩圏内とは思えないほど、広々ととして開放的だ。中央にある「あつ湯」に入ると、あまりの熱さに足を引っ込めてしまう。それもそのはず湯温は約42度。体を慣らしながら青空を眺めて入浴する。
露天エリアには、独り占めできるつぼ湯温泉、体を伸ばしてリラックスできる寝ころび温泉でも入浴しよう。ちなみに、ナノスチームサウナはここに設置されている。
リラックスできるちょっと不思議な休憩スペース
“ご褒美”をコンセプトにした「かまくらうんじ」は20・30代の女性をターゲットにした休憩スペース。白がベースのエリア内は、フィンランドの白樺林をイメージし、本物の白樺がオブジェとして使われている。
名前にあるようにテントのような鎌倉型の個室空間があったり、ゴージャスなソファがあったり、ハンモックがあったり、テレビ付きのリクライニングシートがあったりと、思い思いにリラックスできる。
ふわふわとしたじゅうたんが敷かれたエリアには、人気・話題のマンガがそろっているのもうれしい。
あまりのファンタジーさにちょっと気が引けてしまいそうだが、のんびりとリラックスする空間は過ごすのに心地いいといえる。
利用は中学生以上。料金は500円(土・日・祝は600円)。
本格的な料理やスイーツも豊富な3つの飲食店がそろう
湯上がりにおなかを満たしたい。
『メインダイニング王様の食卓』では、和洋中の本格的な料理をはじめ、一品料理やおつまみ、食べきりサイズのアレンジパフェなどのスイーツも幅広くそろっている。
メニューを眺めているとどれを食べていいか迷ってしまう。アルコール類も豊富だからまずは生ビールで喉を潤してから料理を決めたい。
『なごみカフェ王様』では、プチッとフルーツの味がはじけるような楽しいそーだドリンクやシェイクなどを販売。
かまくらうんじ内の『かまくらcafé』では、かまくらをモチーフにしたモンブランやかき氷のほか、ほんのり甘いモチモチのエッグワッフルなどが食べられる。
ほかにも、エステやマッサージ、あかすりを受けられるので、思い思いの湯上がりタイムを楽しもう。
若月店長は、「『おふろの王様』初の20・30代の女性をターゲットにした入浴施設です。“新しいけど懐かしい”もコンセプトになっています。これからも新しい取り組みを考えていますので、ぜひ一度おいでください」と話してくれた。
取材・文=速志 淳 写真=おふろの王様 和光店