私の通勤路では正しく時を刻んでいるが……
私の通勤路である甲州街道では、調布の不動産屋→つつじヶ丘の理髪店→仙川のキユーピー→笹塚商店街→笹塚駅入り口→新宿駅南口といったポイントに時計が設置されている。これらの時計が、ほぼ正しく時を刻んでくれているおかげで、今日も安心して通勤ができるわけだ。
しかし、街中に設置されている時計は、本当に全て正しく時を刻んでくれているのだろうか。もし止まっていたり、全然違う時刻が表示されていたりした場合、さまざまな問題が起こりかねない。そんなわけで、街の時計を調査してみることとした。
たとえば駅のターミナルはどうだろう
時計が多く設置されているところとしては、大きな駅のターミナルなど、人が多く集まるところが挙げられる。こういったところにある時計は、管理が行き届いていることが多く、正しい時刻である場合がほとんどだ。
それでは、個人商店の場合はどうか
一方、会社や個人商店が、通りに面した場所に設置している時計の場合はどうだろうか。今回調査した限りにおいては、2~3分の誤差はあるにしても、大幅に遅れている時計はなかった。
府中の居酒屋の店頭に飾られていた巨大な時計は、19時40分に撮影したにもかかわらず10時ちょうどを示していたが、どうやらこれはオブジェとして飾られているものらしく、時計として判断すべきものではなかったようだ。
理髪店の看板にはなぜか時計が組み込まれている気がする
ところで、街を歩いているうちに、あることに気が付いた。それは「時計を組み込んだ看板を設置している理髪店が多い」ということだ。上に挙げたつつじヶ丘の理髪店もそうだが、時計付きの看板がある理髪店は大体長く営業していると思われる店が多く、したがって時計の盤面も黄色く変色している。
それにしても、なぜ理髪店で時計なのだろう。「この時間なら散髪しても次の予定に間に合いそうだな、よし入ろう」という客を見込んでのことなのだろうか。自分は理髪店には行かないので、なかなか真相を聞く機会が持てないが、いずれ調べてみたい。
街中の時計が正しく動いている恩恵に与るありがたさ
現代はほとんどの人がスマホや携帯電話を持ち歩き、街にわざわざ時計を設置する必要などない、と考える人も多いかも知れない。しかし、何らかの事情で時計を見ることができない人にとって(私含め)、街の時計が正しく動いてくれているというのは大変ありがたいことである。勝手なお願いではあるが、時計設置者には今後も定期的なメンテナンスをお願いしたいところだ。
絵・写真・文=オギリマサホ