アメリカ人の定番メニューが中目黒の街に到来

「グリルドチーズサンド」と聞いて、ピンとくるという人はそんなにいないことだろう。その名の通り、トロリととろけたチーズが食欲をそそるホットサンドで、日本で言うところのおにぎりのようなものとしてアメリカ人には深く愛されている。

そんなグリルドチーズサンドを日本で食べられるお店というのはほんの一握り。ましてや専門店ともなるとあまり見かけることはないが……2019年12月、中目黒の地でオープンした『POTAMELT(ポタメルト)中目黒店』はまさにグリルドチーズサンドの専門店である。

黒を基調とした外観。
店内はアメリカンなダイナー調をイメージ。照明の感じがオシャレな雰囲気を演出する。

「もともと中目黒の街を狙っていたというわけではなく、たまたまの縁があってのことです。ただ、中目黒の街らしくやってくるお客様はオシャレな方も多いですし、20~30代の若い女性客の方が目立ちますね」と教えてくれたのは店長の坂口淳さん。実際、取材当日も昼下がりの時間帯に来店したにもかかわらず、若いカップルのペアが談笑している様子が見られるなど、アメリカ発の国民食が今まさに日本でも浸透しようとしている。

店長を務める坂口淳さん。厨房では腕を振るうシェフでもある。

とろけるチーズへの愛は老若男女問わず!

『POTAMELT中目黒店』の店内にひとたび足を踏み入れると、まるでアメリカのダイナーにやってきたかのような雰囲気に。オープンキッチンスタイルのキッチンで一つひとつ丁寧に作られるグリルドチーズサンドはいい匂いを店内に放っている。

厨房はオープンキッチンスタイル。外の窓からも厨房の様子が見られるので、気になってついつい立ち寄ってしまう人も。

『POTAMELT 中目黒店』のメルトサンド(グリルドチーズサンドの別称)は大きく分けて2つ。たっぷりとしたチーズを存分に味わえるスタンダードメルトタイプとビーフ100%で食べ応え十分のパテが入ったバーガーメルトタイプ。その中でも「不動の一番人気」として坂口さんが教えてくれた「チーズバーガーメルト」をオーダーした。

これが自慢のチーズバーガーメルト750円。トロリととろけたチーズとサンドされたビーフパテとの相性はもう抜群! 誰が食べてもテンションが上がること間違いなし。

運ばれてきたチーズバーガーメルトを見ると……自然とお腹がすいてくるから不思議なもの。トーストされて香ばしくなった焼きたてのパンに肉のうまみを存分に蓄えたビーフパテ。そしてこのお店の看板でもあるチーズはトロリととろけてビーフパテへとしたたり落ちていく……この光景を見て食欲がわかない人はいないだろう。思わずガブっと大口を開けて食べたくなる。

「見た目もガッツリとしたバーガーなんですが、実は女性のお客様の方に人気があるんです。皆さんガッツリと頬張ってくれるので、作る僕らも嬉しいですよね」と坂口店長が語るようにお店にやって来るお客さんは女性の方が多め。思い思いに好きなメルトサンドをオーダーし、大口を開けてガッツリと頬張る。これがニューヨークスタイルなのかもしれない。

こちらは2021年12月までの限定商品きのこバーガーメルト860円。ビーフパテとチーズは変わらずだが、しめじをたっぷりと使った特製ドミグラスソースがうれしい!

より愛される味わいを目指し、日本人に合わせたチーズに

アメリカ人に幅広く愛されているという定番メニューの「グリルドチーズサンド」。日本ではまだなじみがないメニューだけにどんなものかと思われたが、『POTAMELT 中目黒店』で提供されるメルトサンドを見ると、日本人も好む味わいのように思える。しかし、そこにたどり着くには『POTAMELT 中目黒店」ならではのこだわりがあった。

「日本への出店を考えるにあたり、チーズの種類を変えたんです。アメリカだとチェダーチーズが主流ですが、日本だとちょっとクドく感じてしまうお客様もいらっしゃるので、香りが穏やかでミルキーな旨味を楽しめるゴーダチーズに、モッツァレラチーズを組み合わせて使用するようにしました」。

チーズを日本人好みに変えたことでこの街ならではな独自の味わいに進化していったことが伺える。

店内をひとたび歩くと、ニューヨークっぽいインテリアも

ニューヨークの雰囲気をそのまま中目の街で楽しめるという『POTAMELT 中目黒店』。唯一無二の味わいが街の新名物になる日も近いことだろう。

住所:東京都目黒区青葉台1-27-12 サン・ライト・ビルディング 1F/営業時間:8:00~19:00/定休日:無/アクセス:東急東横線・地下鉄日比谷線中目黒駅から徒歩8分

構成=フリート 取材・文・撮影=福嶌 弘