江戸時代から続く雛人形の街

江戸時代、日光街道第三の宿場町として栄えた越ヶ谷宿。雛人形の産地になったのは、江戸の十軒店(現在の日本橋)で修業した職人が越谷で人形をつくったのが始まりで、現在も旧日光街道沿いには3軒の人形屋があり、製作や販売を行っている。古い商家や蔵が残る旧日光街道を中心とした越ヶ谷宿エリアで雛人形の展示をはじめ、さまざまな催しが楽しめるイベントが「越ヶ谷宿の雛めぐり~宿場のまちあそび~」だ。

越谷駅東口の「越谷ツインシティ」では、10段、約300体の雛人形を飾ったピラミッド型の雛壇が設置され、迫力ある雛壇をバックに写真撮影を楽しめる。ほかにも「あいはる人形店」や「植木屋人形店」では店内で製作した雛人形の見学や、築100年ほどの蔵造りの「本のある蔵 糀屋」では所せましと飾られた壇飾りや吊るし雛を観賞することができる。

「『あいはる人形店』は現代風の色調の衣をまとったお人形を、『植木屋人形店』では昔ながらの由緒あるお人形を楽しめ、それぞれの魅力を味わっていただけます」と教えてくれたのは運営事務局の石渡たえさん。越ヶ谷宿の店舗や個人宅の玄関先などにも飾られているので、古き良き街並みを散策しながら雛めぐりを楽しむのも一興だ。

「越谷ツインシティ Aシティ」では大迫力の雛壇とともに写真撮影を楽しめる。
「越谷ツインシティ Aシティ」では大迫力の雛壇とともに写真撮影を楽しめる。

宿場町をとことん遊び尽くす!

歴史ある雛人形の街・越谷では、もともと商店会主催の雛めぐりガイドツアーが行われていた。それに“まちあそび”の要素を加えて多くの人たちに楽しんでもらおうと、「宿場のまちあそび」が2023年にスタート。2026年で4回目の開催となり、この日は街中でさまざまなイベントが行われる。

越ヶ谷小学校では子供たち向けのミニ運動会やライブステージをはじめ、ものづくりやワークショップが一堂に集う「越谷技人館」が行われる。ほかにも、越ヶ谷三丁目公園では22店舗からなるマルシェが開かれ、ふれあい広場では犬連れで楽しめる催しも。ぶらぶら歩いていると「岡埜(おかの)製菓」や「木田とうふ店」といった老舗で、季節の和菓子やおからドーナッツなどのスイーツを散歩のお供に味わうこともできる。

「界隈は古い建物や蔵が残っていて街歩き的にも楽しいですし、伝統ある越ヶ谷宿の雛人形もぜひ見ていただきたい。地元でも越ヶ谷宿を知らない方が多いので、イベントをきっかけに知ってもらえれば」と石渡さん。春を感じさせる雛人形の展示に加え、「遊ぶ」「食べる」など街を楽しむ要素がモリモリのイベント。街中の8スポットをめぐりながらキーワードを集める「謎解き雛めぐり」も実施されるので、家族で奮って参加しよう。

古民家や蔵造りの建物が残る旧日光街道沿い。歴史ある街並みを隅々まで歩こう!
古民家や蔵造りの建物が残る旧日光街道沿い。歴史ある街並みを隅々まで歩こう!

開催概要

「越ヶ谷宿の雛めぐり~宿場のまちあそび~」

開催日:2026年3月1日(日)※雛めぐりは2月28日(土)・3月1日(日)
開催時間: 10:00~15:00
会場:旧日光街道沿い、越ヶ谷小学校ほか
アクセス:東武鉄道東武スカイツリーライン越谷駅すぐ

【問い合わせ先】
越谷新町商店会☎048-962-3921
URL:https://www.instagram.com/machiasobi_k

 

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供