多種多様な七夕飾りが頭上を彩る

きっかけは1954年、茂原駅南口にある榎町商店街の活気を取り戻そうと商店主たちが七夕祭りを開催したことに始まる。その翌年、茂原市が夏の一大イベントとして立ち上げたのが「茂原七夕まつり」だ。第70回を迎える2024年は「伝統と継承 ~ふる里ありて、未来(あす)を想う~」をテーマに、約500本の色鮮やかな七夕飾りが街を埋め尽くす。

「竹飾りやくす玉、大型飾り、提灯などさまざまな種類の飾りがあるのが茂原の七夕の特色です」と教えてくれたのは茂原商工会議所の担当者。

道路いっぱいに広がって踊る光景は圧巻!
道路いっぱいに広がって踊る光景は圧巻!

この祭りの見どころは華やかな七夕飾りだけではない。27日(土)にはJR茂原駅東口からサンシティ町保商店街にかけて「もばら阿波おどり」が行われる。「茂原に徳島の阿波踊りを」と1976年から始まって今年で47回目。地元にもすっかり阿波踊りが根付いていて、茂原の企業連9連に東京・高円寺からの招待連2連を加えた11連が力強い踊りを披露する。

「伝統と歴史のある茂原の阿波踊り。今年はラストにすべての連が踊る総踊りもあるのでお楽しみに」(茂原商工会議所)。阿波踊りは17時30分~19時30分、総踊りは19時50分~を予定。

2日目は華麗なよさこいに注目!

28日(日)の13時から行われるのが「YOSAKOI夏の陣2024」。よさこいは2000年から七夕まつりに加わり、今では2日目のメイン行事となった。県内各地で活動している12のよさこいチームが茂原に集結し、チームごとに個性のある演舞を披露する。

炎天下でエネルギッシュな演舞を披露する。
炎天下でエネルギッシュな演舞を披露する。

さらにお祭りに欠かせない屋台グルメも充実。商店街には露店がズラリと並ぶほか、茂原小学校隣の道路では総勢25のキッチンカーが集結し、焼きそばや牛串、タコライス、イカ焼き、かき氷、ビールなどさまざまなフードやドリンクを販売する。「グルメのお祭りとしても楽しめるのが醍醐味。食べ歩きとともに七夕飾りやパフォーマンスを楽しんでもらえたら」(茂原商工会議所)。茂原の街が盛り上がる2日間、夏の風情を満喫してみては。

開催概要

「第70回茂原七夕まつり」

開催日:2024年7月27日(土)・28日(日)
開催時間:10:00~21:00(28日は20:00まで)
会場:JR茂原駅周辺商店街(千葉県茂原市千代田町・町保)
アクセス:JR外房線茂原駅すぐ

【問い合わせ先】
茂原商工会議所☎0475-22-3361
公式HP:http://www.mobara-tanabata.com/index.html

 

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供