味覚の急上昇と急降下が満腹中枢を狂わす

サブレ+あんこ+マスカルポーネ=絶品!

高 : おっ、すごいのが出てきた。丸めたこしあんにグラノーラがまぶしてある! すでに商品としてありそうな。
武 : うん。これはいけるね。
土 : シナモンパウダーをかけたら……。
武 : ずるい! うますぎる。
武 : 柿ピーを砕いてまぶしてもうまそうだな。ナッツがポイントです。
高 : ココナッツサブレとマスカルポーネとあんペースト。欠点がない。
武 : お店で売ってそうな味だね。
高 : ここに黒コショウをね……。
土 : もう黒コショウ依存症ですねぇ。でもせっかく持ってきた味噌に、誰も手を出さないんですけど。
武 : 味噌をどうすりゃいいんだよ。
高 : 色は似てるけどね。白味噌ならチャレンジしてもいいけどさ。

グラノーラあんこ玉はほぼ完成形。
美味を増幅するマスカルポーネ。

一口で2種制覇。あんこのせ肉まんをぜひ

土 : 僕は高野さんが言ってた肉まんあんまんにチャレンジしてますが、これもいいですよ。チーズの力も借りて。
高 : 中華あんだから、ゴマっぽいものと和えたらどうかな?
武 : しないほうが幸せだと思う。
高 : とりあえずマヨネーズはダメ。
武 : でしょうね。だったらオイル漬けの青唐辛子のがよさそう。
土 : 肉まんは好きだなぁ。今回は小さめな肉まんだけど、普通サイズの肉まんを割って、中にあんこ入れて食べてみたいです。青唐辛子もありで。

そのまま食えばいいのにねぇ(笑)

高 : 次は油揚げの中にあんこかぁ。これはもうほぼたい焼きの世界だね。見た目も美しいし、たい焼き用あんこがあるから鬼に金棒だな。
武 : トースターで焼いたから、油揚げが香ばしいんだ。チーズも偉い!
土 : 青唐辛子は……。
武 : いらないよ!

マヨネーズはあんこの天敵かもしれぬ。
油揚げに入れて焼くとたい焼きに。

あんこピザはあん巻き。普通にうまい!

土 : ではいよいよピザを焼きましょう。せっかくあんこの種類もあるから、クアトロ・フォルマッジみたいに。
高 : これはね、ほぼあん巻きだから絶対おいしい。あんペースト、こしあん、つぶあん、たい焼きあんこと、味と食感の違いがちゃんと出てる。
武 : おいしいね。溶けるチーズのせたら、デザートピザだよ。
高 : ピザにはビール……と言いたいけど、あんビールはダメだ、見た目以上に。麦はよくてもホップには天敵。炭酸は厳しいのかなぁ。
土 : いや、あんこハイはいけますよ。個性がない甲類の焼酎と炭酸で。

クワトロフォルマッジあんこ版。
コロナはライムに限る!

真打ち登場。あんこそばはどーだ!?

武 : 僕は微妙。だったらおとなしくあんカルピスでいい。つぶあんかな。
高 : カルピスは懐が深い。バラエティ豊かな味の商品が出るわけだ。
土 :  真打ち、あんこそばの登場です。お湯で溶いたあんこでざるそばをいただく。めんつゆは使いません。
武 : ダメだぁ~っ!
高 : さっきのグラノーラ方式ならいけるかもね。あんこを丸めて、短く切ったそばで包んで食べる。
土 : やってみますか?
高 : やってみない。

練乳アレンジ系としてのカルピス。
あんかけじゃなくて〝あんだけ〞そば。

ご飯とあんこは合うはず! ……だが

武 : でさ、あんこ茶漬けもやるの?
土 : だっておはぎがあるんですよ。ご飯とあんこは合うはずなんです。茨城県南部には、「ぼためし(=ぼたもち)」っていうのがあるんです。

高 : おぉ~っうまい! お茶漬けの素の味だけんとこが……。
土 : ダメです。ちゃんとつぶあんを交ぜて食べてみないと。
高 : 言い忘れたけど、僕はあんこ大好きだけど、おはぎが苦手なんだ。半殺しのごはん(糯米)が嫌いなの。餠になってればいいんだけど……。
武 : それじゃあ、ただのお汁粉じゃない?
高 : んじゃ、どうぞ召し上がれ。
土 : ……。

うまい! あんこのないとこが……。
ウインナーだけ食べた方がいい。

高 : というわけで、ひと通りトッピングしてみたけど、どうかな?
武 : 思いのほかチーズが合うね。
高 : 総じてしょっぱい系がいい。お茶漬けは別として。
土 : あんペーストの守備範囲の広さにもビックリしました。
武 : でも、もういいや。
土 : これ以上食べたら危ないかも。
高 : まさに"あん殺"ですなぁ。

※使った食材は各自がちゃんと持ち帰り、必死の形相でいただきました。

 

取材・文・構成=高野ひろし 撮影=オカダタカオ
『散歩の達人』2019年12月号より