お話を伺った人
株式会社G.U.style 青野美緒さん
建築や不動産を通して誰かの「やりたい」をサポートする株式会社G.U.styleで企画、運営、デザインなどを担うオールラウンダー。池上エリアにあるおいしい、楽しいの仕掛け人。
行くたびに“新しい池上”にめぐり合える団らんの場所
池上駅南口を背にして右へ。10歩ほどでたどり着いたのが『IKEGAMI ミナミグチ』。オープンカフェ? 広場? イベント会場?ここはいったい何? たくさんの「?」に答えてくれたのは、この場所を運営している株式会社G.U.styleの青野美緒さん。ちなみに、パティシエが日替わりで、商品ラインアップも毎日変わる池上の人気スイーツ店『ノミガワスイーツ』を担当しているのも彼女だ。
この敷地は元々、隣接しているマンションの展示場も含めて駐車場だった。
「マンションギャラリーの余剰スペースを生かして、この場所ににぎわいを生み出したいと考えました」
土地を管理する東急株式会社から依頼があったのは2025年初めのこと。何もない状態からの立ち上げではあったものの、「場所がなくなった後も残ったり続いたりすることを」と急ピッチで構想を練り準備を進め、同年の10月末にオープンした。
「みんなで創るまちのダイニング」をコンセプトに一人一人の日常を豊かにする施設には、単発で利用できるシェアキッチン、池上のコーヒーショップ&日用品店『DAYLY SUPPLY SSS』が焙煎したブレンドなどを提供するドリンクスタンド、飲食スペースで動物の入店も可能なテーブル、走る電車と線路を背景に演奏したり踊ったりできるステージと4つの共有スペースが設けられている。
家の中心にあるダイニングを池上の街にみんなで創る
「何かあってもなくても集まって食事をしたり話をしたり、やりたいことがある人はここをきっかけに一歩を踏み出したり。住まいの真ん中にあるダイニングのような存在になれたらって。営業期間は決まっているけれど、ここでの出会いや経験はずっと残ると思うんです。そういうことを大切にしながら、毎日の営業はもちろん、イベントやマーケット、ワークショップもみなさんと一緒に積極的にやっていきたいですね」
開業から数カ月でまだまだ試行錯誤の中、「南口の線路沿いに何かできたらしい」と口コミでじわりじわりと広まり、日を追うごとに敷地内は着実ににぎわいを見せている。一人でも二人でも大人数でも。赤ちゃんや子供、愛犬と一緒でも。誰もが思い思いの時間をのんびりと過ごすことができる憩いの場は、まさに街の「ダイニング」だ。
IKEGAMI ミナミグチ
人と暮らしと街が、ゆるやかに心地よくつながるシェア&コミュニティスペース。やりたいこと、やってみたいことに挑戦できたり、食事をしている間に顔見知りができたり、池上の“今”が垣間見えたり。営業は2027年夏ごろまでの予定。日替わりの出店者、月1ペースで開催されるイベントなど、最新情報はInstagramで更新中。
取材・文=新居鮎美 撮影=逢坂 聡
『散歩の達人』2026年2月号より







