国立大学法人岡山大学



2025(令和7)年 9月 7日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の高等先鋭研究院を構成するひとつである岡山大学資源植物科学研究所(倉敷市)は、2025年8月1日に夏の高校生向け実験体験イベント「Summer Science School(SSS)」を開催しました。当日は、資源植物科学研究所所属の教員がスタッフや大学院生と全9コースを開講し、高校生33人に資源植物科学研究所が推進する先端研究や植物科学の魅力的な世界の一端を味わえる実験を体験してもらいました。

 午前中はガイダンスの後、参加者がそれぞれ希望したコースに分かれ、研究所の教員や大学院生の指導のもと実験を開始。コムギとオオムギの比較観察と顕微鏡による穂の発生過程の観察、質量分析計を用いた植物ホルモンの定量分析、DNA切断およびつなぎ換えによる遺伝子操作実験など、普段の授業では経験できない内容に挑戦しました。

 午後も実験が続き、葉緑体タンパク質の電気泳動による分離、水耕栽培によるイネのケイ素吸収実験と輸送体タンパク質の共焦点レーザー顕微鏡観察、作物病原ウイルスと病原菌に感染するウイルスの比較観察、植物の免疫反応(活性酸素)の測定、メタノールを好む細菌の行動観察、蛍光顕微鏡による植物細胞分裂の観察と、多彩なテーマが展開されました。

 実験の合間や昼休みには、高校生と研究者や大学院生との自由な懇談の時間が設けられ、「研究者の仕事のやりがい」や「大学・大学院での研究生活」「科学分野でのキャリア形成」など、進路や将来に関する話題で活発な意見交換が行われました。

 終了後のアンケートでは、参加した高校生から多くの「来年あるならぜひ参加したい」という声が寄せられ、プログラムへの満足度の高さと継続的な関心がうかがえました。また、「学校では使わない機器を使うことができてよかった」「植物にとても興味がわいた」「進路選択の参考にしたい」といった感想も多数ありました。参加者の表情からは、実験の成果や新たな発見への喜びが伝わってきました。
 プログラムの最後には、全課程を修了した参加者ひとりひとりに、所長から「未来博士号」が授与されました。参加した高校生の皆さんの「科学が芽生える日」であったことを願っています。

 資源植物科学研究所では、次世代を担う若い世代に向けて、今後もこのような学びと交流の場を提供していきます。引き続き、岡山大学資源植物科学研究所と地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の取り組みにご期待ください。

 本情報は、2025年8月18日に岡山大学から公開されました。



DNA切断およびつなぎ換えによる遺伝子操作実験



透過電子顕微鏡を用いた作物病原ウイルスと病原菌に感染するウイルスの比較観察



コムギとオオムギの比較観察と顕微鏡による穂の発生過程の観察



質量分析計を用いた植物ホルモンの定量分析



◆参 考
・岡山大学資源植物科学研究所(IPSR)
 https://www.rib.okayama-u.ac.jp/


◆岡山大学資源植物科学研究所紹介動画
https://youtu.be/CGl1L_vnCGs
 (YouTube 25:11)