葉たばこ耕作者を労うために始まった

今回で79回目を迎える、歴史ある「秦野たばこ祭」。その名にもあるとおり、秦野は江戸時代、葉たばこの一大生産地だった。その後、時代の流れにより葉たばこの耕作は終わりを迎えるが、秦野の発展を支えた葉たばこ耕作者の慰労会として1948年にイベントが始まった。回数を重ねるにつれて市民全体が楽しめる祭りへと変化していき、現在では「火」をテーマにした伝統行事を軸に、2日間にわたってユニークな催しが行われる。

9月26日(土)はオープニングパレードを皮切りに多彩な催しが行われるが、なかでも注目イベントは16時から行われる「ジャンボ火起こし綱引きコンテスト」。高さ約4.5m、重さ約200kgのヒノキの柱に巻き付けた綱を両側から引っ張り合い、摩擦を利用して火が着くまでの時間を競う。「チーム一丸となって綱を引く様子は圧巻です」と話すのは秦野市観光振興課の担当者。さらに、この日のラストを飾るのが「火鳥風月~迫力満点の手筒花火~」。約30年ぶりに手筒花火が同イベントに登場! 巨大な火柱が上がる様子に思わず息を呑むことだろう。

2026年は13チームによる熱戦が繰り広げられる「ジャンボ火起こし綱引きコンテスト」。
2026年は13チームによる熱戦が繰り広げられる「ジャンボ火起こし綱引きコンテスト」。

フィナーレの打ち上げ花火は必見!

27日(日)にはメイン行事のひとつ、「たばこ音頭パレード」が行われる(13時10分に本町小学校を出発)。1950年に誕生した民謡「たばこ音頭」とともに開催当初から受け継がれてきた踊りを披露する。約300人を超える市民が踊り手として参加し、一糸乱れぬ踊りで観客を魅了する。

その後、17時から手作りらんたんとフロート車のパレード「らんたん巡行」、19時から松明に火を灯す「弘法の火祭」と続き、2日間のフィナーレとして花火が盛大に打ち上げられる。「約2000発の花火を打ち上げます。市内どこからでも見ることができますよ」(秦野市観光振興課)。ほかにもメイン会場ではステージのパフォーマンス、駅周辺ではパレードなどのさまざまな催しが行われ、街はお祭りムード一色に。火と光が織りなす催しが目白押しで、心地いい秋の夜を楽しむのにぴったりのイベントに出かけてみては。

弘法山公園から打ち上げられる花火は19時30分~20時(荒天の場合は10月4日に順延)。
弘法山公園から打ち上げられる花火は19時30分~20時(荒天の場合は10月4日に順延)。

開催概要

「第79回秦野たばこ祭」

開催日:2026年9月26日(土)・27日(日)
開催時間:10:00~20:00
会場:秦野市立本町小学校周辺(神奈川県秦野市)
アクセス:小田急電鉄小田原線秦野駅から徒歩8分(秦野市立本町小学校)

【問い合わせ先】
秦野たばこ祭実行委員会☎0463-82-5111
URL:https://www.kankou-hadano.org/tabakomatsuri/information2026/

 

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供