新陳代謝を繰り返す巨大ターミナル・池袋駅はどうなっていくのか?
池袋東西デッキ設備イメージ(現段階における構想案)。 画像提供=豊島区 この数年、新しい話題に事欠かない街といえば池袋。2015年の移転では奇抜なデザインで注目を集めた豊島区庁舎、2019年には真っ赤でスタイリッシュなまちなか交流バス・IKEBUSの登場に、かつての〝ウエストゲートパーク〞池袋西口公園は老若男女が憩う広場として再生。そして2020年には、旧庁舎跡を活用してグランドオープンした『Hareza池袋』やイケ・サンパークなど、近年ユニークな取り組みによって、街は訪れるたびに違った表情を見せている。一方で「マルイ」や「東急ハンズ」、〝池ギー〞の愛称で親しまれた「セガ池袋GiGO」など、2021年は池袋のランドマークが相次いで姿を消した、少し寂しい年でもあった。「自分の知っている池袋がなくなっていく」――そう嘆く声も少なくはない。だが、池袋は戦前より、古きも新しきも飲み込んでは新陳代謝を重ね、ある種貪欲に発展を遂げてきた街なのだ。