一般社団法人NTDs Youthの会
世界16億人へ影響を与える顧みられない熱帯病(NTDs)の認知度向上・制圧へ向けて、生徒・学生が想いやアイデアを発表。5月28日より報告書を公開。

世界16億人以上に影響を与えている顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseaes: NTDs)※1の認知度拡大・政策提言活動を行っている一般社団法人NTDs Youthの会(事務所:福岡市博多区、代表理事:轟木亮太)は、「第二回 顧みられない熱帯病コンテスト(後援:外務省、厚生労働省)」の報告書を公開したことをお知らせします。

■ コンテスト概要

世界NTDの日(1月30日)の連動企画として開催された本コンテストは中学生から大学院生までの生徒・学生を対象とし、個人もしくは4名までのチームでの参加を条件としました。応募部門として「A部門:分かりやすく伝える部門 ~NTDsって知っている?~」と「B部門:日本ができることを考える部門 ~NTDsを制圧するために~」の二つの部門を設け、作品を広く募集しました。


第二回 顧みられない熱帯病コンテスト フライヤー(表面)

第二回 顧みられない熱帯病コンテスト フライヤー(裏面)

■ 応募結果

応募総数はA部門は24チーム(33名)、B部門は11チーム(23名)でした。応募者の中で最も多かったのが、高校生のチームが過半数、次いで大学生のチームが全体の4割を占めました。また、応募者の約6割がこのコンテストで初めてNTDsを知った生徒・学生でした。これらの応募者の中から、世界NTDの日・日本実行委員会による一次選考を通過した各部門6チームが最終選考会へ進みました。

応募者アンケート結果

■ SNS審査

A部門の最終選考の一環として、SNS審査が行われました。2024年12月27日から2025年1月8日の13日間で、NTDs Youthの会公式InstagramおよびYouTubeにおける作品の拡散力を評価しました。SNSの結果として、6つの動画の総再生数は7,346回、リーチしたアカウント数は2,470アカウントという結果になりました。応募作品を通じて、多くの方にNTDsを知ってもらう機会となりました。

■ 最終選考会

最終選考は2025年1月11日(土)に、東京都内の会議室(東京都港区)にて行われ、産官学民と様々な立場からNTDsに関わる最終審査委員(A部門名、B部門名)による選考を経て、受賞作品が決定されました。

最終審査会の様子=2025年1月11日、AP虎ノ門(東京都港区)、千葉大輝氏撮影

「A部門:分かりやすく伝える部門」で発表する高校生たち=2025年1月11日、AP虎ノ門(東京都港区)、千葉大輝氏撮影

■ 表彰式(世界NTDの日)

2025年1月30日の世界NTDの日にオンラインで行われた表彰式では受賞したチームの代表者へ賞状が授与されました。参加者の中には「他の学生の行動力に刺激を受け、将来的に自分も社会課題に関わりたいという意欲が高まった」という声や、「コンテストを通じて自分の発信に関心を持ってもらえた」「これをきっかけにNTDsを自分なりに調べるようになった」という変化を感じる声がありました。

■ 受賞者紹介

A部門およびB部門の最優秀賞の受賞者には、賞状と盾、賞金10万円が贈呈されました。また、18歳以下のメンバーで構成されるチームを対象とするU-18特別賞、GHIT賞「パートナーシップを通じての課題解決」、日本製薬工業協会賞「いっしょに届けたい、くすりと想い」の受賞者には賞状と盾、図書カード20,000円が贈呈されました。
A部門 最優秀賞/U-18特別賞(同時受賞)
チーム名:日本を安定陸塊にする会
作品名:「NTDs -君は「常識」か?」