未踏社団
未踏ジュニアの支援期間中、特に顕著な成果があったと認められた10名のクリエータを『未踏ジュニアスーパークリエータ』として認定




一般社団法人未踏(所在地:東京都渋谷区、代表理事:竹内 郁雄)は、独創的なアイデアと卓越した技術を持つ17歳以下のクリエータ向け支援プログラム『未踏ジュニア』を2016年度から毎年実施しています。

2024年度の未踏ジュニアでは、採択したプロジェクトを約6ヶ月間にわたって支援し、各クリエータがその成果を発表するイベント『成果報告会』を11月4日 (月曜・祝日) に東京大学で開催いたしました。中でも特に顕著な成果があったと認められたクリエータを『未踏ジュニアスーパークリエータ』として認定し、公式Webサイトより本日公開いたしました。


未踏ジュニアの立ち上げ背景と、これまでの成果

プログラミング教育の普及を背景に、IT技術への高い関心と技能を持つ若い人々が増えており、そういったクリエータをさまざまな角度から支援し、広く活躍できる場を提供する価値が高まっています。実際、25歳未満を対象とした経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の人材育成プログラム『未踏IT人材発掘・育成事業』では、起業家・研究者などの突出したIT人材を数多く輩出しています。一方で、大学や研究室などの環境を活かしてプロジェクト提案書を洗練できる大学生・大学院生に比べ、そうした場を身近に持ちづらい小中高生は、応募件数・採択件数ともに少ないことが課題でした。

そこで一般社団法人未踏では、対象年齢を17歳以下に引き下げたジュニア版の未踏IT人材発掘・育成事業プログラム『未踏ジュニア』を2016年に立ち上げ、ソフトウェアやハードウェアの開発に意気込む若いクリエータを毎年支援しています。2018年以降は毎年100件以上の応募が続いており、これまでに110件以上のプロジェクト、130名以上のクリエータを採択・支援してきました。

未踏ジュニアに採択されたクリエータは、メンターや同期・先輩クリエータと技術相談しながらプロダクトを開発していき、その成果を『成果報告会』で発表します。


2024年度の未踏ジュニア成果報告会の様子(会場:東京大学 情報学環・福武ホール)




2024年度の未踏ジュニア採択プロジェクト
未踏ジュニアを支えるメンタースポンサーなど、多くの方々によるサポートのおかげで、2024年度は117件の応募の中、以下の17プロジェクトを採択・支援することができました。(採択倍率: 6.88倍)


QWET - 感動を撒き散らす世界初3Dライブエンジン
邑中 寛和


クラゲアラート - 毒クラゲ漂着監視のためのエッジAIシステム
小畑 洲士


PictoPlate - レストランでのメニュー問題解決アプリ
菅野 晄


AI study - LLMによる穴埋め問題を活用した英単語学習アプリ
間渕 拓 / 石橋 慎理 / 林 健人 / 黒田 克徳



SWAQ - 特定の問題にちょっと強くなった量子アニーリングシミュレーター
岡田 颯斗


reprODucE - 生物学に特化したシミュレーションソフト
答島 綾香


磁気浮上型球体駆動モビリティーの開発
長谷川 真緒


TacticaNote - 育成年代の選手の言語化をサポートするサッカーノート
杉村 実紀



FairyGuide - しゃべるぬいぐるみとめぐる思い出に残る旅
吉高 僚眞


INTON - 放送部員のためのイントネーション練習アプリ
迫園 梨央


Mimic - 音声を使った英語学習をサポートするアプリ
筈谷 将大


Digikan - 漢字に興味を持ってもらうためのゲーム
葛井 惇之祐



作文おたすけアプリ - 作文が苦手をお手伝いするアプリ
高橋 駒子


BentoColor - テンプレートを使って簡単に彩り豊かなお弁当を作るアプリ
吉田 祐梨


みまもりコンパス - 認知症高齢者のための発見共有システム
水野 太陽


Co-Encoder - LLMのためのコンテキスト圧縮エンコーダ
須田 楽大




TutoriaLLM - AIチュートリアルを使ったプログラミング学習ソフトウェア
得丸 創生




約6ヶ月の期間、さまざまな支援を得ながら進められた各プロジェクトの成果は、11月に行われた成果報告会で発表されました。当日の様子は、未踏ジュニアの公式YouTubeチャンネルまたはWebサイトからご確認いただけます。