敷島住宅株式会社
敷島住宅(株)と子会社の(株)ハイジは「移動販売車を活用した老人介護施設入居者の社会と繋がる仕掛け」でグッドデザイン賞2025を受賞。今回で7回目のグッドデザイン賞受賞となります。
概要
住宅事業を展開する敷島住宅株式会社(代表取締役社長:川島永好)と、その子会社で介護事業を手掛ける株式会社ハイジ(代表取締役社長:梶由勝)は「移動販売車を活用した老人介護施設入居者の社会と繋がる仕掛け」でグッドデザイン賞2025を受賞。ハイジが運営する「こもれび」(サービス付き高齢者向け住宅)の前まで移動販売車を呼ぶことで、入居者は自分で商品を選び、販売員や買物に来た近隣住民と会話し、社会的な交流を図る。買物という行為を通じて、認知機能の低下を防ぎ、社会と繋がることで日常生活を豊かにしていく。“移動販売車を呼ぶだけ”という簡単な仕掛けゆえに、新たな労力や費用をかけずに展開できる仕組みが受賞につながった。

入居者や近隣住民が集まる移動販売車での買い物風景
背景
入居者にとって買物は入居直前まで行っていた能動的活動でした。施設入居後は上げ据えげ膳の“楽さ”を得る代わりに、買う“楽しさ”や地域の人々と触れ合う“楽しさ”を失ってしまう。買物は単に空腹を満たす食材の調達だけでなく、賞味期限やカロリーの確認、類似商品との比較など様々な情報処理を行う知的作業です。さらに食べたいものを自分で選ぶ喜びや、人と会話し触れ合う喜びを感じる最大の機会でもある。入居直前まで自力で行っていた能動的活動や知的作業を、入居後も継続することで日常生活に刺激を与え、認知機能の低下を防ぐことをめざした。

月1回の移動販売車での“買物”が入居者や近隣に住む高齢者の、楽しみのひとつになっています。
経緯と成果
ハイジが運営する「こもれび」がある寝屋川市黒原は、農家や文化住宅、古い借家や建売住宅が混在する町。駅へはバス便で、周辺にスーパーもあるが高齢者にとっては重い荷物持って移動するには遠すぎる。当施設の前に移動販売車を呼ぶことで、日頃外に出る機会のない入居者に貴重な外出の機会を与え、自宅での暮らしを思い出させる楽しい時間を創出した。また近隣に住む高齢者にも便利な買物の場となり、お互いに同世代の人と会話が楽しめる交流の場にもなった。雨天時は施設内の食堂で行うため、近隣住民が施設内を知る良い機会となり将来の入居希望者となることにも期待できる。

施設のスタッフや近隣住民との楽しい会話で笑顔が弾ける高齢者の方々
実績
「こもれび」では毎月1回、移動販売車での販売を開催。入居者や近隣の高齢者にとっては待ち遠しい日として定着し、また移動販売車にとっても採算の取れる販売先となった。入居者にはお金を渡し、商品選びから買う量、支払いやお釣りの確認など、極力自分で判断するよう促している。喉を詰まらせる危険性のある寒天ゼリーなどの商品は、見えにくい位置に事前に移動しておくなどの細かい配慮により、近隣から買いに来られる高齢者にとっても安全な食材提供の場になっている。入居者の食物禁忌はもちろん、近隣住民との会話の中で病歴がわかれば、注意喚起も可能で地域の健康増進活動の一端を担っている。

施設へ入居する前の自立した日々を思い出させる貴重な体験です。
今後の展開
「こもれび」は親会社の敷島住宅の分譲地「敷島ステラ 寝屋川・黒原城内町」内に立地している。同社は「暮らしの居場所づくり」を企業理念に掲げ、街づくり・新築住宅・賃貸住宅・介護・福祉施設など、様々な年代の暮らしに関わる事業を展開している。「敷島ステラ 寝屋川・黒原城内町」は住宅地・老健施設・医院・薬局・公園を一体開発することで、各世代間の暮らしが重なり合う地域交流の場を創り出している。加えて近隣大学の各研究室や社会福祉協議会、自治会と連携し、孤立や貧困の課題解決、災害時の共助体制の構築をめざしている。

敷島ステラ 寝屋川・黒原城内町の全体区画図
【グッドデザイン賞2025受賞概要】
■受賞対象名 「移動販売車を活用した老人介護施設入居者の社会と繋がる仕掛け」
■事業主体名 株式会社ハイジ、敷島住宅株式会社
■分 類 個人・公共向けの意識改善
■受賞企業名 株式会社ハイジ、敷島住宅株式会社
■受 賞 番 号 25G201569
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