チリ貿易振興局日本オフィス
公式参加者褒賞の「テーマ解釈部門」で銅賞を受賞!~イノベーション、文化、サステナビリティの象徴としてのチリを大阪から世界へ~
2025年10月13日(月)に華々しく閉幕を迎えた2025年大阪・関西万博において、チリ館は、184日間に及んだ出展を通して日本および世界各国から200万人を超える来場者が訪れるなど国際的に大きな注目を集め、成果に満ちた形で幕を閉じました。チリ館は、海外パビリオンで唯一、ほぼ毎日チリ産ワインやピスコの試飲会を実施したほか、独自に20のテーマウィークを設定し実施しました。結果として、チリ館は博覧会国際事務局(BIE)が選定する「公式参加者褒賞」 の「テーマ解釈」部門で「タイプB、X」パビリオンとして銅賞を受賞するなど、160を超える国・国際機関が参加したこの国際的な祭典において、チリは主要な参加国のひとつとして存在感を発揮しました。

■チリ館:大阪・関西万博出展の主な成果
- 200万人を超える来場者と公式参加者褒賞 テーマ解釈部門 銅賞の受賞
チリ館では6か月間にわたる会期を通して、日本および世界各国から200万人を超える来場者が訪れ、1日平均で約12,000人を動員しました。
さらにチリ館は、博覧会国際事務局(BIE)が選定する「公式参加者褒賞」 の「テーマ解釈」部門で「タイプB、X」パビリオンとして銅賞を受賞しました。「公式参加者褒賞」は、大阪・関西万博に出展している165の国・地域・国際機関を対象に、万博への多様な参加形態を称えるために「建築・景観」、「展示デザイン」、「テーマ解釈」、「持続可能性」の4部門で表彰を行う仕組みであり、2025年10月12日のBIEデーにて受賞者の発表が行われました。

- 大好評のチリ産ワイン・リキュール試飲会
チリ館内ではほぼ毎日午後にチリ産のワイン、ピスコ、スピリッツなどを無料で提供する「試飲会」を開催し、日本をはじめ世界中からの来場者に大好評を博しました。「試飲会」は6か月間で延べ9,000人以上が利用し、ワインやピスコ、ジン、ウォッカ、シードル、ビールなど計2,000本以上が提供されました。
- 国際的なチリ文化の発信・理解促進と国際イメージの強化
チリの出展目的のひとつは、対日および国際的なイメージの強化でした。この点において、メディア露出による広告換算価値(AVE)は100万米ドルを超え、世界中で10億人以上の読者・視聴者にリーチしたと推定されます。
また会期中、日本の憲仁親王妃久子殿下がお見えになりチリパビリオンをご体験いただいたほか、カタールの王族、映画監督マイテ・アルベルディ氏、オリンピックメダリストのヤスマニ・アコスタ氏、アカデミー賞受賞監督ガブリエル・オソリオ氏など、各界の著名人も訪れました。さらに、チリ海軍の練習帆船「エスメラルダ号」が28年ぶりに大阪港に寄港したことや、5月12日の「チリナショナルデー」、翌13日の「チリ・フェスト」をはじめ、期間中25以上のアーティスト・グループが公演を行うなど、度重なる文化的発信もチリ館の成功に大きく貢献しました。
- チリ国内への理解促進
同館には、チリ本国からもガブリエル・ボリッチ大統領をはじめ、エドゥアルド・フレイ元大統領、故セバスティアン・ピニェラ前大統領夫人セシリア・モレル氏とその娘マグダレーナ・ピニェラ氏など、多くの要人がご来場されました。
また、アルベルト・ファン・クラフェレン外相、エステバン・バレンスエラ前農業相、フアン・カルロス・ムニョス運輸通信相、カロリーナ・アレドンド文化・芸術・遺産相、ディエゴ・パルドウ・エネルギー相、ホルヘ・ピサロ・スポーツ相、アウロラ・ウィリアムズ鉱業相を含む7名の閣僚が訪問。さらに、アラン・エスピノサ農業副相、ホルヘ・ダサ運輸副相、クラウディア・サンウエサ国際経済関係副相、ベロニカ・パルド観光副相など4名の副大臣も来場されました。
■チリパビリオンの主要な出展の振り返り
⑴「マクン 『Makün』: 人々を包むチリの織物」

チリ館において、特に来場者の注目を集めたのは「マクン 『Makün』: 人々を包むチリの織物」と題した展示でした。「マクン」という言葉は、マプチェ語で「マント」や「保護する衣」を意味し、チリの先住民族に根付いた伝統的な織物文化を象徴しているほかチリ館のテーマにもなっています。アラウカニア州とビオビオ州に住む5つのマプチェ族のグループによる手織りの布と高度に工業化された木造建築システムを組み合わせることで、チリの先住民族の伝統と現代の持続可能な建築技術を融合させた作品であり、チリの持続可能な建築技術の先進性を体現しています。
今後数週間のうちに、「マクン 『Makün』: 人々を包むチリの織物」と、それを支えたクロスラミネーテッド・ティンバー(CLT)構造体はチリ本国へ戻り、一般公開される予定です。
⑵チリワイン & ピスコの試飲会
チリ館では会期中を通じてワイン・ピスコ・スピリッツなどの試飲会をほぼ毎日実施しました。この試飲会では、チリ各地を代表する高品質なアルコール飲料が揃えられ、訪問者は大人気のチリ産ワインをはじめ、ぶどうを原料とする蒸留酒ピスコに、ジン、シードル、ビールなど多様な酒を味わいながら、その土地ごとの風味の違いを体験できるとSNSなどでも大変大きな反響を呼びました。

⑶公式キャラクター ”チリちゃん”
チリ館には、チリをより身近に感じてもらうための公式キャラクター「チリちゃん」がおり、ナショナルデーなどのイベント時に来場者と交流したり、館内で記念撮影のお供を務めたりしました。「チリちゃん」は冒険好きなフンボルトペンギンで、子どもから大人まで幅広い層にパビリオン全体の“顔”として認知を高める役割を果たしました。
⑷20の独自テーマウィーク

チリ館では、「農産食品」「天文学」「観光」「イノベーション」「女性活躍」「先住民族」「鉱業・エネルギー」「生物多様性保護」など、チリの魅力や産業にまつわる20のテーマウィークを独自に設定しました。それぞれのテーマウィークには、専門企業や公的機関、学界からの出展者・講演者が集まり、展示、パネルディスカッション、技術デモ、文化公演等を通じて、チリがその期間にフォーカスするテーマについて来場者との対話を深めました。
■チリ館でのテーマウィークイベントやナショナルデー・パレードの様子




■チリ館の運営と産官学連携に関して
チリ館は外務省およびProChile(輸出振興庁)が中心となり、130を超える官民および市民団体の協力のもと運営されました。参加団体にはチリの主要経済団体である製造業振興協会(SOFOFA)および生産・商業連合会(CPC)をはじめ、80社以上の企業が名を連ねており、これらの企業は「クリーンエネルギー・グリーン水素」「持続可能な鉱業」「観光」「イノベーションとテクノロジー」「食産業(果物、魚介類、肉製品)」などの戦略分野に焦点を当てた20のテーマウィークに参加したほか、「クリエイティブ産業」、「天文学」、「防災レジリエンス」などの分野でも存在感を発揮しました。
また会期中には、チリの参加団体と日本の産業関係者との間で300回以上の会合が実施され、東京で7回のセミナーを開催し、東京および大阪で20件を超える技術訪問が行われたなど、チリと日本のビジネス上の結びつきを強める戦略的連携と協業機会の拡大が図られました。
■2025年大阪・関西万博 チリ代表団コミッショナー・ジェネラル パウリナ・ナサル氏のコメント
「大阪・関西万博2025でのチリ館の閉幕は、我が国の本質である『現代的で革新的、そして地球規模の課題に真摯に取り組むチリ』の姿勢を世界に紹介した歴史的なイベントの一つの締めくくりです。この6か月間、私たちは独自の20のテーマウィークやそれに紐づいた数々のイベントと通じて、チリの文化的・自然的な豊かさ、人々の温かさ、独自の制度、そしてイノベーションや持続可能性、発展の分野で世界の模範となる力を世界に示すことができたことを誇りに思います。」
■2025年大阪・関西万博 チリ館について
2025年4月13日(日)から10月13日(月)まで大阪の夢洲で開催される大阪・関西万博には、「いのち輝く未来社会のデザイン」のテーマのもとに161の国と地域が参加します。チリ館は「いのちを救う(Saving Lives)」エリアに位置し、持続可能性、文化遺産、そしてアジア太平洋地域との関係強化への取り組みを発信します。
チリ館の日々の情報については、以下の公式Instagramをご参照ください。
Instagram: https://www.instagram.com/expo2025chile/
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