PROMPERÚ

ペルー館副コミッショナー フェルナンド・アルバレダ
大阪・関西万博2025が10月13日(月・祝)、184日の期間を終えて閉幕、ペルー館には延べ120万人が来場しました。そして、前日12日に開催されたBIE授賞式でペルー館はモジュール型パビリオン(Type B+X)の展示デザイン部門「金賞」を受賞しました。ペルー館は、「無限の可能性を秘めた国(Infinite Possibilities)」をテーマに展開し、5000年に及ぶペルーの古代文明の展示、美食の試食・試飲体験、伝統舞踊、高品質なアルパカ製品や工芸品の紹介などを通じて、ペルーの多様な文化と創造力を五感で体験できる空間を提供しました。

ダンスレッスンを楽しむ来場者
大阪・関西万博2025の公式参加者褒賞は、関連分野の専門家9名からなる独立した国際審査員団によって選ばれるものです。審査は非常に厳格に行われ、5月と10月の2回にわたる現地視察を通じて、すべての国際パビリオンの展示内容や活動を公平かつ丁寧に評価しています。パビリオンの規模や種類に応じた多様性と卓越性を讃えることを目的としており、合計45の金賞・銀賞・銅賞に加え、4つのサステナビリティ賞が、EXPOホール「シャインハット」で授与されました。

佳子内親王殿下のご訪問
ペルー館には、数多くのVIPが来館しました。先週10月10日には、スウェーデン王国の皇太子殿下および同国首相らがご視察に訪れ、ペルー料理「カウサ・リメーニャ」の実演や伝統舞踊、没入感のある映像展示や文化展示などをご覧になりました。また、去る8月23日には、秋篠宮家の次女・佳子内親王殿下がご訪問になり、日本料理にゆかりのあるニッケイ料理の一つ「プルポ・アル・オリーボ」の実演や展示をご覧になりました。

ペルー料理を召し上がるスウェーデン王国の皇太子殿下と、隣はロベルト・セミナリオ駐日ペルー共和国特命全権大使
また、8月9日のナショナルデーには、公式式典やグラミー賞受賞アーティスト Mimy & Tony Succarによる特別公演、ペルー国立フォルクローレバレエ団の日本初公演、大屋根リング下のパレードなど、多彩なプログラムが展開され、ペルーの魅力をさらに広く発信しました。また、政府高官やビジネスリーダーが多数来日。日本をはじめアジアでのロードショーを開催し、輸出・観光の商談機会を創出しました。

(写真左から)大屋根リング下のパレード、ペルー国立フォルクローレバレエ団、 Mimy & Tony Succarによる特別公演
○インタビュー: ペルー館副コミッショナー フェルナンド・アルバレダに聞く
Q ペルー館はモジュールパビリオンの展示デザイン部門「金賞」を受賞しました。前回のドバイ万博に続いての快挙ですが、勝因はなんだったと思われますか。
A ペルーは14年前にMarca Peru、ペルーブランドロゴを作り、国のブランディングに注力してきました。前回も今回も、パビリオンのサイズに関わらず、ペルーというブランドをデザインすることに焦点を当て、「魅せる」ことができたのだと思います。

(写真左から)ペルーブランドロゴ、ペルーの名所を魅せる巨大スクリーン、ペルーの魅力を発信する展示
Q 大阪・関西万博2025においてタイプBと呼ばれるモジュールパビリオンは、敷地面積が約300平方メートル と小さいですが、メディアや一般来場者から「大きなパビリオンに劣らない」と高く評価されていました。
A ペルー館では、マチュピチュやナスカ、アマゾン、リマの夜景を大画面で映し出し、まるで現地を旅しているような没入体験を提供しました。持続可能な社会への取り組みや日本との関係性を映像で紹介し、アルパカやスーパーフード、ピスコなど、多彩な展示を通してペルーの魅力を多角的に発信しました。ガストロノミーバーでは、ペルー人シェフによるライブクッキングショーを1日2回開催し、400食の試食と800名分の飲料試飲を実施。後半にはフードトラックも登場し、多くの来場者が本格的なペルー料理を楽しみました。さらに、VRによる「バーチャル万博」でも文化展示やデジタル版ペルー料理の体験を提供していました。こうした、五感でペルーを感じられる構成が高く評価されたのだと思います。

(写真左から)大盛況だったライブクッキングショー、本物のナスカの土器を展示、連日長蛇の列ができたフードトラック
Q ペルーにとって、大阪・関西万博2025の参加は有意義でしたか?
A ペルー館の来場者120万人だけでなく、同じく万博に参加した多くの国々にもペルーの魅力を訴求できたと思います。
パビリオンを通して、私たちは古代文化や豊かな自然、持続可能な取り組み、最高の食文化、そして観光地の魅力を余すところなく紹介することができました。さらに、ナショナルデーに合わせて、ペルー貿易観光促進庁(PROMPERÚ)は日本をはじめアジアでのロードショーを開催。ペルー企業が商談会を行い、果物・野菜、オリーブオイル、アルパカ衣料などを紹介したほか、観光代表団が、日本、インド、中国、韓国の30社に向けて持続可能・文化的・パーソナライズされた観光商品を提案しました。こうした活動は、新たなビジネス機会を生み出し、アジアにおけるペルーの存在感をさらに高める結果となりました。

大阪・関西万博2025ペルー館について
出展テーマ: 無限の可能性を秘めた国(Infinite Possibilities)
場所:大阪・関西万博 2025 エンパワーリングゾーンP05 ペルーパビリオン
会期: 2025年4月13日から2025年10月13日
https://www.expo2025.or.jp/official-participant/peru/
d160278-23-9a6a6637e38425773e83420cc0fd38ac.pdf
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更新日:2025.10.14
【大阪・関西万博2025】 ペルー館、閉幕までの半年間、延べ120万人に「無限の可能性」を訴求BIEデー授賞式でモジュール型パビリオン(Type B+X)の展示デザイン部門「金賞」受賞
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