かぜつち模様染工舎
産地と工芸のあわいに立ち現れる、新たなものづくりの輪郭を紹介

静岡県伊豆市を拠点に活動する「かぜつち模様染工舎」(代表:南馬久志)は、2025年10月4日(土)から26日(日)まで、山梨県富士吉田市のギャラリー「FUJIHIMURO」にて展覧会『あわいを建てる』を開催いたします。
本展では、古代の人々に思いを馳せながらテキスタイルを制作してきた南馬が、富士吉田の産地との交流を通じて築き上げてきた、産業と工芸のあわい(間)に広がる新たなものづくりのかたちをご紹介します。
01|新柄「へのへのもへじ」の国内初披露

幅145cm、長さ4mにおよぶ布全面に、1万を超える「へのへのもへじ」を日本の伝統的な正藍染と型染で表現した大作を展示

Galleryには幅145cm、長さ2mの様々な新作の紋様を展示

餅米と糠で糊を作り、模様を布の上に置き藍染しています

経糸が織り機にかけるところ
02|正藍染め×ほぐし織りのインスタレーション本展では、舟久保織物とともに取り組んできた「正藍染め×ほぐし織り」のインスタレーションを展示します。ほぐし織は、経糸一本一本に型染めを施してから織り上げる日本独自の先染め織物で、水彩画のような柔らかなにじみを特徴とします。今回は経糸にヘンプを用い、熟練の職人が1日にわずか1mしか織り進められない希少な布を12m用意しました。産地の技と時間を込めた布が、正藍染めと出会うことで新たな表現を生み出しています。



03|アーカイブ作品の展示手捺染によるシルクスクリーンの可能性や、植物染料を用いた多様なプリントの可能性を追求してきたアーカイブ作品を展示。

藍染めする液の表面
04|正藍染めのデモンストレーション実際の藍の染液を用いた実演を不定期で実施。染めの色が移り変わる瞬間を体感いただけます。

水洗しているところ
伊豆で出土した藍甕と道具を展示

05|写真家・木本日菜乃による記録映像上映日常と自然を切り取る映像作品を上映し、工房の日々を伝えます。



様々な型染め布の手拭いを販売
06|展覧会限定ミュージアムショップ正藍染めの製品や一点物の染めアイテムを販売。

手紡ぎ木綿布に模様を施した光の陰影が美しいストール
富士吉田の職人が織った麻布に染めた「草原の馬」手拭い

何度も染色することで色落ち・色移りしにくく堅牢に
藍染の抗菌効果を生かした生活雑貨を販売

正藍染の洋服も初登場。色々な青を試着ができます
他にも帆布バッグやコラボレーションアイテムや限定アイテムなども用意しています
開催概要

かつて氷を貯蔵していた「氷室」を改装したユニークなギャラリースペース。広々とした Gallery1・2・3 に加え、作品やグッズが並ぶ ミュージアムショップ も併設。特別な空間での展示体験をお楽しみください。
展覧会名:かぜつち模様染工舎展覧会『あわいを建てる』
会期:2025年10月4日(土)~10月26日(日)
時間:11:00~17:00
開館日:金・土・日・月
会場:FUJIHIMURO
〒403-0009 山梨県富士吉田市富士見1-1-5
TEL:0555-73-9438
HP:https://you-fujiyoshida.jp
主催:かぜつち模様染工舎
後援:富士吉田市
協力:一般財団法人ふじよしだ定住促進センター、株式会社装いの庭
映像:木本日菜乃
代表コメント
山間での制作を続けながら、富士吉田の職人や工場と出会い、共にものづくりを重ねてきました。敬意を持ってつないできた手仕事の先に、今どんな表現が生まれるのか。『あわいを建てる』を通じて、その一端をご覧いただければと思います。
かぜつち模様染工舎 代表 南馬久志
キュレーター コメント
機械を使って効率的にものを作る産業と、自らの手でものづくりを行う工芸。一見相反する立場でありながら、富士吉田の職人たちと南馬さんはお互いへの敬意を持ってものづくりの親交を深め、新たな地平を切り開こうとしています。産業と工芸の間にあるものづくりの曖昧な輪郭を浮き彫りにするその様子に魅力を感じ、本展覧会の実施を決めました。どうぞご期待ください。
装いの庭 藤枝大裕
本件に関するお問い合わせ
かぜつち模様染工舎 [email protected]
公式サイト:https://kazetuti.com
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