東京文化資源会議
東京文化資源会議では、2024年11月14日午後5時から神田明神文化交流館令和の間にて、2020年度から行なってきた「崖東夜話」の第五夜「夜を考える」を今年度も開催いたします。
崖東夜話
東京文化資源会議とアッサラームファンデーション、寛永寺、神田明神、東京復活大聖堂(ニコライ堂)、湯島聖堂、湯島天満宮の6施設が合同して運営している社寺会堂研究会では、これからの日本の精神文化の在り方を考えることを目的に毎年行なってきた「崖東夜話」を本年も第五夜として開催いたします。
テーマ:夜を考える
各宗派における夜の持つ意味、人々の生活の中でどのような活動が夜行なわれてきたか等を知ることを通じて、今後の日本社会における人々の夜の過ごし方、夜の持つ意味を再考する機会とします。また、宗教施設だけでなく、ナイトライフの充実に関係する諸施設からの視点や文化的要因も取り入れた議論とします。
第三夜(2022年)パネルディスカッションの様子(令和の間)
第三夜(2022年)パネルディスカッションの様子(令和の間)
日時・場所
- 日時:2024年11月14日(木)午後5時~7時(開場午後4時半)
- 場所:神田明神文化交流館令和の間(4階)
- 聴講:無料、事前申込制(peatixよりお申し込み) https://gaitoyawa2024.peatix.com
実施形式:ラウンドテーブル
社寺会堂研究会参加施設、有識者、関連施設からの参加者10名程度からなるラウンドテーブル形式で開催します。聴講者はラウンドテーブルを囲む形で議論を聞いていただくことになります。
討論者(敬称略、50音順)
- 対中秀行(ニコライ堂主任司祭)
- ターリク ファタヤーニ(アッサラームファンデーションディレクター)
- 鳥居繁(神田明神権禰宜)
- 中島隆博(東京大学教授・東洋文化研究所所長)
- 中村泰士(野村不動産ホテルズ運営統括部長)
- 宮部亮侑(寛永寺執事)
- 横山泰子(法政大学教授)
- 吉見俊哉(東京文化資源会議会長、國學院大学教授):司会
- 渡辺直(湯島天満宮権禰宜)
主催
- アッサラームファンデーション
- 寛永寺
- 神田明神
- ニコライ堂
- 湯島聖堂
- 湯島天満宮
- 東京文化資源会議
崖東夜話(がいとうやわ)とは
聞いたことがないけれど、と思われた方が大半ではないかと思います。それもそのはずで、第1回イベントのためにつくられた造語です。このイベントに参加する多くの学術・宗教施設が、本郷台地その他東京の東の台地にあり、崖の下には昔は海が広がっていました。崖の東で、そして夜静かに、普段忙しくて忘れていることを語り合おう、というのが「崖東夜話」と名付けた理由です。
この企画を考えた湯島神田上野社寺会堂研究会は、東京文化資源会議のプロジェクトとして、「崖東」周辺の学術・宗教施設関係者が集まって5年前に立ち上げた、有志による緩やかな組織です。その目的は、これら諸施設がこれまで果たしてきた社会的役割の評価と現在の問題点(ハード・ソフトの両面)を整理し、今後の日本における社会理念・社会倫理形成において果たすべき役割を様々な角度から考えようというものでした。
最初はお互いにどのような歴史と考え方を持っているかを理解しあうところから始まり、パンフレットや報告書の作成、シンポジウムの開催、より深く学ぶための塾の設置などを通じて理解が深まり、初の共同イベントとして取り組んだのが、この崖東夜話なのです。
その開催の社会的目的は三つあります。
- 湯島神田上野地域に存在する、東京を代表する学術・宗教施設の歴史的・文化的・社会的意義を再発見して、これからの我が国における豊かな精神文化醸成の重要性について考えていただくきっかけにする。
- 5年間にわたる湯島神田上野社寺会堂研究会の成果として、施設間の相互理解・連携・協力が進んできたことを社会的にアピールする。
- 昼間の喧騒を忘れて夜間開催することで、ゆっくり、じっくり、ものを観たり、学んだり、考えたりする(観・学・想)新しいナイトライフ・生活スタイルを社会に提案する。
今回のような異なる宗派・学術団体を横断して共同のイベントを行うことは、本邦初あるいは世界初の試みかもしれません。このイベントを通じて、異なる思想倫理宗教を率直に理解し合い、新しい精神性や宗教性のこれからの在り方を考えるきっかけとなることを願っています。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
おすすめするスポットやお店のメニューなど、みんなの「こりゃいいぜ!」を絶賛募集中です!!
さんたつ公式サポーター登録はこちら
新着記事
蔦重が生きた吉原の、江戸時代と令和をつなぐ場所へ。大河ドラマ『べらぼう』ゆかりの地を歩く【其の壱】
2025年の大河ドラマは、江戸時代中期から後期にかけて一世を風靡した版元・蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)が主人公。今で言うところの出版社経営者であり、超一流のアートディレクターである。武将や貴族、憂国の志士などと違い、市井の民の物語という異色の大河ドラマとして開始前から話題に事欠かない。そして第1回目の放送から大いに話題を提供し、視聴者の耳目を集めている。まさに「江戸のメディア王」を扱ったドラマにふさわしいスタートダッシュともいえるだろう。とにかく小気味いいテンポで話が進んでいくようなので、まずは蔦屋重三郎という人物を育んだ吉原という土地の今、東京都台東区を訪ねてみることにしたい。
2人の絵師が描く銭湯ペンキ絵の公開制作へ。文京区『ふくの湯』は縁起のいい「一富士二鷹三茄子」が一年中見られる⁉
脱衣所で服を脱ぎ、浴室の引き戸を開けると、ゆらりと立ち上る湯けむりの向こうに富士山が見える。湯船に浸かってぼんやり眺めていると、徐々に体がほぐれ、ゆったりとした気持ちに。銭湯の浴室に富士山が描かれるようになったのは、一説によると大正元年(1912)が最初で、来てくれた子供たちに喜んでもらうためだったらしい。では銭湯そのものの減少に伴い、ずいぶんと数は減っているが、それだけに出合えるとうれしい。そんな中、文京区本駒込にある『ふくの湯』で、能登半島地震チャリティイベントとして公開制作が行われるとの情報をキャッチ!手掛けるのは、銭湯ペンキ絵では現在日本に2人しかいないプロの絵師・中島盛夫さんと田中みずきさんだ。あの大きな絵をなんと半日もかけずに描き上げるという。一体どうやって?