公益財団法人東京都歴史文化財団
142組の中から選ばれた、6名の新進アーティストによる展覧会をTOKAS本郷で開催
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、公募展や企画展、海外派遣などを通じて、段階的、継続的にアーティストの活動を支援しています。2001年より行っている若手アーティストの活動支援として行っている「TOKAS-Emerging」は、35歳以下のアーティストを対象に個展開催の機会を提供するプログラムです。
「TOKAS-Emerging 2024」では、142組の応募の中から選出した絵画や写真、版画、映像、インスタレーションなど、多様なジャンルにまたがる6名のアーティストたちによる個展を4月から6月まで2会期にわたり開催します。
各会期の初日には公募審査員をゲストに招き、出展アーティストとのトークイベントを予定しています。
■開催概要
会期:
第1期|2024年4月6日(土) - 5月5日(日)
第2期|2024年5月18日(土) - 6月16日(日)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷 2-4-16)
休館日:月曜日(4/29は開館)、4/30
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース
ウェブサイト:https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2024/20240406-7267.html
▮ 関連イベント
第1期:アーティスト・トーク
日時:2024年4月6日(土) 16:30~18:00
出演:高見知沙、中村直人、奥野智萌
ゲスト:森 啓輔(千葉市美術館学芸員)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
料金:無料
第2期:アーティスト・トーク
日時:2024年5月18日(土) 16:30~18:00
出演:平松可南子、菊谷達史、戸田沙也加
ゲスト:副田一穂(愛知県美術館主任学芸員)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
料金:無料
▮ 出展作家/略歴/展示予定作品
第1期|
高見知沙「℃|23度のリング」:
「両義性」、「間(ま)」、「媒介するものの存在」をテーマに、映像やパフォーマンスなど4作品によって構成する。変わりゆくものを表象する緑と紫2色のパフォーマーが、言葉よりも先に存在する感情や感触の表現を試みる。
中村直人「Fernweh Trupp」(フェルンヴェー・トルップ):
集合住宅や部屋の断片を題材に、映像、音、家具を組み合わせたインスタレーションを発表する。「死」の恐怖と直面しながらも、どこか遠方へと憧れを抱く作品の登場人物たちは、他者との関わりが減少した現実世界に通じている。
奥野智萌「新身訓練:I want to see my back.」:
「モチーフのデフォルメ」と「通訳」をキーワードに創作活動を行う奥野は、360度の視野を持つというウサギが知覚する世界に着目し、銅版画を中心に映像や立体作品を発表する。身体を離脱可能な「からだ」とし、自身と異なる身体を思索する。
第2期|
平松可南子「砂を積む」:
空間構成を含めた絵画表現を探究している平松は、蟻が地下に広がる巣から砂を運び出す行動を、絵を描くことやそれらを並べる行為に重ねあわせ、絵に正対するだけでは見ることのできない多角的な視点を取り入れた空間づくりを試みる。
菊谷達史「犬とFPS」:
「ある犬」を題材にしたドローイング・アニメーションを発表する。一頭の犬を追っているうちに路地裏に迷い込むと、そこには別の犬の姿が現れる。そうして数頭に増えたイメージを繋ぎ合わせ、この犬たちの物語を描く。
戸田沙也加「消えゆくものたちの言葉なき声」:
物故作家のアトリエに残された裸婦像をテーマに、語られることのない姿を捉えた映像と写真作品を発表する。裸婦が美の象徴として崇拝されていた時代が終わりを迎え、解放された肉体として現存する女性達の言葉なき声に耳を傾ける。
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