一般社団法人カタリスト九州
アジア各国21ヵ国からのリーダーが福岡に集結し、AI、エネルギー問題、アジア経済、政治、都市開発などを含むアジアの未来を議論
一般社団法人カタリスト九州(拠点:福岡市中央区)は、2026年8月7日、福岡市天神のレソラホールにて「Asia Next Forum 2026」を開催しました。本フォーラムには、アジア各国のビジネスリーダーや政策関係者、起業家、研究者などが登壇し、約200名の多様な参加者が来場。AI、アジア経済、安全保障、都市開発をはじめとするアジアの成長と共通課題について、多角的な議論が行われました。
開催概要

フォーラム公式HP: https://www.asia-next-forum.org/
Asia Next Forumとは
今年初開催となったAsia Next Forumは、国内外で活躍するアジアのキーパーソンを福岡に招致し、アジア全域に共通する課題と未来を議論する場です。参加者同士の対話と連携を通じて、具体的なビジネスや取り組みへとつなげることを目的としています。
午前中はラウンドテーブル、午後にはパネルディスカッションとネットワーキングを実施し、アジアの未来に焦点を当てた国際フォーラムとして福岡に新たな場を生み出しました。
今年度は、AIとテクノロジー、政治、アジア経済、都市開発とサステナビリティの4領域でパネルディスカッションを展開。各分野の最前線で活躍するリーダーが一堂に会し、ビジネスと社会課題の交差点における知見と展望を共有しました。

開催背景
世界人口の約6割、GDPでも5割に迫る規模を持ちながら、アジアの声が国際的な議論の場で十分に可視化されてきたとは言いがたい状況が続いています。平均年齢30歳という若さを持つアジアは今、急速な変化の只中にあり、その「今」を捉え、発信する場がこれまで圧倒的に不足していました。「アジアのリーダー都市」を標榜する福岡から、アジアの現在地を共に問い直し、次の時代を構想する。その意志のもと、Asia Next Forumは産声を上げました。
オープニング
Asia Next Forumの開会にあたり、麻生 泰氏(福岡地域戦略推進協議会・会長)と若林 基治氏(JICA九州・所長)よりご挨拶を賜りました。

スピーチをする麻生 泰氏
ファウンディングセッション: Founding the Next Asia
「アジアとは何か」「なぜ今、アジアという単位で考えるのか」をテーマに、活発な議論が展開されました。多様な文化や価値観を擁するアジアにおいては、単一のアイデンティティに収束させるのではなく、共通する課題や価値を基盤とした連携が鍵となります。教育へのアクセス向上、世代間対話の促進、包摂性の強化を通じて次世代へ可能性をつないでいくこと。その土台づくりが、アジアの持続的な成長を支えるという認識で議論は一致しました。
スピーカー(敬称略)
- 佐々木 彩乃(一般社団法人カタリスト九州・代表理事)
- Lailani L. Alcantara(立命館アジア太平洋大学・学長特命補佐)
- 松本 紹圭(Living Dharma Centre・僧侶)

パネル1. AI & Energy: Asia's Path to Strategic Autonomy
分野:エネルギー・AI・サステナビリティ
経済成長と脱炭素を両立させるため、政策・テクノロジー・投資の観点からアジアのエネルギー転換についての議論が行われました。再生可能エネルギーの拡大には送電網や蓄電、制度改革、域内連携の強化が不可欠であり、AIについてもエネルギー効率を高める可能性と、データセンター等による電力需要増加という二面性を正面から議論しました。技術開発にとどまらず、政策・金融・地域社会を含む多様な主体が協働してこそ、持続可能なエネルギーシステムは実現するといった議論が行われました。
スピーカー(敬称略)
- Umer Sadiq(BloombergNEF・Japan Analyst)
- Allan Teng(Workato株式会社・執行役員社長)
- 井上 潤吾(Boston Consulting Group・Managing Director & Senior Partner)
- 大林 ミカ(自然エネルギー財団・政策局長)

左から:Umer Sadiq氏・Allan Teng氏・井上 潤吾氏・大林 ミカ氏
パネル2. Beyond Apathy: Reclaiming Political Agency in Asia
分野:政治・市民参加・教育
政治や制度への信頼低下を、個人の無関心としてではなく、構造的な課題として捉え直すところから議論がはじまりました。市民が「声を届けても変わらない」という感覚を持つとき、それは企業や組織が社会と連携しにくい土壌をも意味します。身近な場での小さな成功体験の積み重ねや、デジタル技術を活用した市民と政策の接続を進めることで、社会全体の意思決定の質が高まり、ビジネス環境の安定にもつながるという視点が共有されました。
スピーカー(敬称略)
- 高島 崚輔(芦屋市・市長)
- 秋 圭史(株式会社PoliPoli・政府渉外部門マネージャー)
- Eleanor Y.T. Chan(九州大学・PhD候補生)
- 前原 志保(武雄アジア大学・准教授)
- 古川 あおい(チームみらい・政務調査会長)

左から:高島 崚輔氏・秋 圭史氏・Eleanor Y.T Chan氏・前原 志保氏・古川 あおい氏
パネル3. Redefining Growth: Asia's Economy on Its Own Terms
分野:経済・イノベーション・スタートアップ・投資
急速に都市化が進むアジアにおいて、都市の成長を「規模」「スピード」だけでなく、生活の質・公平性・気候変動への強靭さという軸で再定義する議論が展開されました。各都市が抱える課題は大きく異なるため、画一的なモデルの移植ではなく、行政・企業・コミュニティが連携しながら地域の実情に合った解決策を実装することが求められます。構想や政策を掲げるだけで終わらせず、地域レベルで変化を生み出す「実行者」を増やすことこそが、アジアの都市を気候変動対応の最前線に押し上げます。
スピーカー(敬称略)
- 園田 雅敏(Eletus株式会社・CEO)
- Sumin Jeong(IMM Investment Corp.・Manager)
- 夏目 英男(Asu Capital Parners・Founding Partner)

左から:園田 雅敏氏・Sumin Jeong氏・夏目 英男氏
パネル4. The Urban Frontier: How Asian Cities Lead the Climate Response
分野:気候変動・都市開発・政策
アジアの都市化が急速に進む中、都市の成長を「規模」や「スピード」だけでなく、そこに暮らす人々の生活の質や公平性、気候変動への強さまで含めて捉え直しました。各都市が抱える課題は大きく異なるため、画一的なモデルを導入するのではなく、地域住民が主体となり、行政・企業・コミュニティが連携して、その土地に合った解決策を実行していく必要があります。特に、構想や政策を掲げるだけで終わらせず、地域レベルで実際の変化を生み出す「実行する人」を増やすことが、持続可能なアジアの都市づくりにつながります。
スピーカー(敬称略)
- Aurellia Inez Megaputri(The Grandia Group Property・CEO)
- 林 志洋(ショクバイ株式会社・代表取締役/経済産業省・エネルギートランジション専門官)
- Bat-Orgil Bat-Erdene(New Nomad Institute・Co-Founder & CEO)
- 五百蔵 夏穂(国連ハビタット アジア太平洋地域統括福岡本部・Assistant Programme Management Officer)

ラウンドテーブル
午前中に行われたラウンドテーブルには約60名が参加しました。ラウンドテーブルでは、Asia Next Forumに先立ち、アジア各地域から招聘されたリーダーたちを対象に2日間にわたって行われたAsia Next Dialogue において議論された内容が共有されました。その内容をもとに議論が行われました。各分野の最前線で活躍するアジアのリーダーを中心に、政治、経済、環境、都市開発、多文化共生のテーマに分かれて活発な意見交換がなされました。

本フォーラムに関するお問い合わせ
Asia Next Forum 運営事務局 広報担当
[email protected]
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