京都大学大学院情報学研究科物理統計学分野
統制された戦時下でも進展した電離層研究がもたらす学問的意義について探求します。
京都大学大学院情報学研究科の梅野健教授は、81年前に発生したマグニチュード6.8の三河地震(昭和20年1月13日(火曜日)午前3時36分発生)について、約1時間半前から約1時間前にかけて急激な電子数密度の増大が観測されたことを発見しました。この発見は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)で公開された戦前の手書きのイオノグラム(電離層観測記録)を解析することで実現しました。また、この成果は2025年12月31日に京都大学がリリースした昭和東南海地震発生直前の電離層異常の発見に続くものです。
参考その1:昭和19年12月7日の昭和東南海地震の発生直前にも電離層に異常があったことを発見しました(2025年12月31日 京都大学大学院情報学研究科物理統計学分野プレスリリース)。[リンク](https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000168434.html)
参考その2:令和4年元旦に発生した能登半島地震の発生直前に電離層の急降下があり、その原因を突き止めた論文を発表しました(2025年5月2日 京都大学プレスリリース)。[リンク](https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2025-05-02-1)
三河地震が発生した1945年1月は戦争中であり、被害に関する情報は戦時下での情報統制により限定的でした。このため、1944年12月7日の昭和東南海地震に引き続き、愛知県三河地方を中心に深夜に発生した三河地震も甚大な被害をもたらし、犠牲者は2,000人以上となりました。しかし、戦争中も世界最先端の観測研究である電離層観測は継続されており、本解析データも神奈川県平塚市という三河地震の震央に近い場所で昭和20年3月まで計測が続けられました。
[リンク](https://wdc-cloud.nict.go.jp/IONO/wdc/iono_handwritten/index_test.html)
https://wdc-cloud.nict.go.jp/IONO/wdc/iono_handwritten/index_test.html

三河地震が発生した1945年1月13日午前3時36分(日本時間)の直前における電離層電子数密度の増加を示す手書きのイオノグラムがあります。これは神奈川県平塚(海軍)が行った垂直観測によるもので、海軍方式のため周波数(横軸)は右から左へ読む必要があります。
今後、2022年3月9日に東京大学本郷キャンパスで開催される日本応用数理学会連合発表会において、これらの戦前のイオノグラムが大地震発生時の電離層異常をとらえていた状況について、梅野健教授がより詳細に発表する予定です。

図2 観測記録ノートから読み取れる数字(7つ)と物理量の対応結果
<問い合わせ先>
京都大学大学院情報学研究科・教授
梅野健(うめのけん)
TEL:075-753-4919
E-mail:[email protected]
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