合同会社かみやま足腰整骨院
~検診のない“足”への気づきを、教育現場と地域から~
千葉県の地域サッカークラブ「エクサス松戸」に所属する中学生47名を対象に、国家資格である柔道整復師が足の健康チェックを行ったところ、半分以上の生徒に“外反母趾・浮指(うきゆび)”の傾向が確認された。
この取り組みは、文部科学省の「土曜学習応援団」登録プログラムの一環として、無償で実施された足育出前授業である。学校では見落とされやすい足の状態について、生徒自身や保護者が早期に気づくことを目的とした、予防的な教育活動として地域からも関心が寄せられている。

■ 7割超の中学生の足に気がかりな兆候 見逃されやすい変化に注目
2025年4月、千葉県柏市・逆井運動場にて、地域のジュニアサッカークラブ「エクサス松戸」の中学2・3年生47名を対象に、柔道整復師 上山和俊(千葉県松戸市在住)が足の健康チェックを実施。その結果、
- 外反母趾の傾向が見られた生徒:25名
- 浮指の傾向が見られた生徒:35名
- 偏平足の傾向が見られた生徒:14名
- 膝下に痛みや違和感を訴えていた生徒:5名
- 故障により練習の参加を控えていた生徒:6名
という実態が明らかとなった。
※“浮指(うきゆび)”とは、立っているときに足の指が地面につかず、浮いたままの状態を指します。足指で地面をとらえられないことで、姿勢やバランスの乱れ、走行時の衝撃吸収の低下、足腰への負担増などにつながるとされており、成長期には早めの気づきとケアが大切です。

■ 「目や歯は検診があるのに、足はない」
本活動を実施した上山は国家資格を持ち、松戸市で地域密着のボランティア健康支援活動を行っている。「日本の学校では目や歯の検診はあるが、足のチェックは行われていない。ドイツなどを見習って、もっと早い段階から教育的に関わることが大切だ」と語る。
こうした地域での健康教育活動の詳細は、整骨院のSDGs特設ページ(https://celobank.org/sdgs/)でも紹介されている。
■ SDGs・教育連携・地域貢献の一環として実施
この出前授業は、文部科学省「土曜学習応援団」登録のプログラム「子どもの足を守る!正しい靴の選び方」として実施されたものであり、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」にも通じる取り組みとして注目されている。
今後は、地域クラブや学校、子育て支援施設との連携をさらに強化し、各地で出前授業を継続する予定。
【保護者の声(一部抜粋)】
「スポーツをしていれば大丈夫と思っていたが、足に不調を抱える子が多いことを知り、考えさせられた」
「足について専門的に見てもらう機会は少ないので、よいきっかけになった」
「家庭では見落としがちな部分を丁寧に見てもらい、参考になった」
上山 和俊(かみやま かずとし)
柔道整復師/文部科学省「土曜学習応援団」登録講師
合同会社かみやま足腰整骨院 代表
【参考リンク】
文部科学省「土曜学習応援団」プログラム:
https://manabi-mirai.mext.go.jp/search_program/detail/003800.html
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