コナカ
~福島県葛尾村の羊牧場で刈り取った国産ウールを使用~






株式会社コナカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長CEO:湖中謙介)が展開するオーダースーツブランド「DIFFERENCE(ディファレンス)」は、(※1)日本で初めて100%国産ウールを使用した「JAPAN FUKUSHIMA WOOL」梳毛(そもう)オーダースーツの第二弾を6月29日(土)より全店舗で発売を開始いたします。
昨年6月に12着限定で発売を開始しましたところ、多くのお客様からお問い合わせをいただきました。今年も着数限定とはなりますが、「JAPAN FUKUSHIMA WOOL」第二弾としてディファレンス全店でご注文を承ります。
また、今回は福島県内の「紳士服コナカ」9店舗でも取り扱いをいたします。

■「JAPAN FUKUSHIMA WOOL」オーダースーツについて
福島復興の一環として、県内の牧羊産業を支援し、大部分放棄されていた原毛(羊から刈り取ったウール)の有効資源化と、福島県牧羊業の発展に寄与する目的で、福島県葛尾村の羊牧場の原毛より、ウール100%の純国産オーダースーツの製造に成功し、発売を開始しました。

現在、国内には約2万頭の食肉用羊が飼育されていますが、そのウールは太くて長く、従来の衣料用の糸や織物製造工程では加工できず、これまでは大部分が放棄されてきましたが(※2)、福島復興の一助となるべく、国内の匠の技術を集約して日本で初めて国産ウール100%の梳毛織物化に成功しました。そのウールを使用し、国内の工場でオーダースーツの縫製を行うこととしました。(※2)但し、一部は手芸用として利用されています。


JAPAN FUKUSHIMA WOOL から織物になるまで
<原料>
衣料用として通常はメリノ種のウールが使用されていますが、今回は食肉用のサファーク種、ロムニー種のウールを使用しています。羊全頭が室内飼育されており、紫外線による損傷が少なく、理想的な健康ウールと言えます。但し、牧場では原毛の有効利用の経験がないため、適切なクラッシング(糞尿などで汚れた個所、フェルト化してほぐれない個所、脚部や腹部の短毛個所などの除去作業)が行われず、また食べ残し飼料の混入が多かったため、これらの除去を手作業で実施します。その後、汚れや油脂を除去するため、洗毛を行いますが、国内に専門工場がないため、染色機を利用した洗浄を数回行い、ようやく前紡工程(糸にするため、ウールを一本ずつ平行に揃え、夾雑物や短いウールを除去)まで進めることができました。

平行になったウールの束(篠)を引き伸ばしながら、細い篠にして紡績機で撚りを掛け糸にします。一般のスーツ地の糸は、1gあたりの長さが60~80mになりますが、今回の場合はウールが太いため、試行錯誤しながら1gあたりの長さが27mになり、糸切れも多かったため、通常の1/3程度に効率が低下しましたが、様々な工夫をすることで、糸を完成させ染色しました。最終的に70kgの原毛から24kgの糸(歩留34%)希少性の高い糸を作ることに成功しました。
<織物>
一般的には糸の太さのムラをなくし、織布に耐えられる強度にするため双糸を使用しますが、今回の糸は太く、双糸にするとさらに太くなり、スーツ用には不向きな糸になるため、そのまま単糸を使用することになりました。通常は強度不足で織機の負荷に耐えられませんが、補強のため水溶性のビニロンフィラメントを3重に巻くことで織物にすることに成功し、細心の注意を払い仕上工程を行い、スーツ生地を完成させました。

       ※JAPAN FUKUSHIMA WOOLの生地生産工場の様子

■商品概要

(※1)2023年5月自社調べ WOOL有識者による確認
    100%国産ウールを使用した梳毛織物化として


■『DIFFERENCE』とは?
お客様に新たな価値をお届けするオーダーブランドです。コンセプトは“パーソナライズ”。ブランドサイトにお客様の専用アカウントを作っていいただくことで、店舗訪問予約や購入データ・採寸データの閲覧が可能になり、お客様ご自身のデータ操作によって自分好みのアレンジが可能で、様々なオプションを組み合わせ、オリジナルのスタイルを作ることができます。専用アプリをダウンロードすることにより、注文~受け取り、その後の相談まですべてのプロセスをお好きな時にご自身の操作で完結でき、高品質なオーダースーツを受け取ることができる、デ
ジタルとリアルが融合した革新的なサービスを提供しています。


株式会社コナカでは、お客様の利便性と接客サービスの向上により、さらにショッピングを楽しんでいただけるよう今後も取り組んでまいります。


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