オギリマサホ(達人)の記事一覧

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整骨院入り口のガイコツに、物申したいことがある
突然だが、あなたは街でいきなりガイコツに出くわしたらどうするか。恐らくほとんどの人は、驚いて腰を抜かすに違いない。この世にガイコツがいて違和感がない場所など、お化け屋敷か理科室の棚くらいのものである。私自身、幼少時に東京ディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」で怖いガイコツに脅かされて以来、ガイコツとはあまり相性が良くない。
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動かないエスカレーターに魅せられて
実家の近所に、Oというスーパーがある。3歳の時、店内で迷子になって大泣きしたというのが、私の人生における最も古い記憶なので、1970年代の終わりには既に開店していたことになる。目の前を走る山手通りの拡張に伴い、以前は店の前にあった公園も無くなってしまったが、スーパーOの建物自体は現在も当時のまま残っている。
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街の時計は、正しい時を刻んでいるのだろうか
私は毎朝、東京の西の方から都心に向かってバイク通勤をしている。時間に余裕を持って出発するのが理想だが、大抵は毎日ギリギリに家を出ることになる。そんなわけで、「この地点をこの時間までに通過すれば、まあ大丈夫だろう」という生活の知恵が、いつしか身についてしまった。ところが私のバイクには時計表示が付いていない。腕時計を見ようにも、冬場は何層にも重ねられた袖の下に潜っているため、運転しながら掘り起こすわけにもいかない(しかも一度掘り起こしてしまえば、袖からスキマ風が入って大変悲惨なことになる)。そんな時に重宝するのが、街のあちらこちらに設置された時計である。
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クリーニング店は80年代風キャラクターの宝庫である
商店街を歩くと、実にさまざまなキャラクターに出会うことができる。それは既存のアニメのキャラだったりすることもあるし、もちろんそのお店独自のキャラもいる。こうしたキャラを見ていく中で、ある傾向に気づいた。それは「特にクリーニング店に、魅力的なキャラが多い」ということだ。どのような点において魅力的なのかと言えば、クリーニング店のキャラはなぜか、どれも80年代風の懐かしい感じがするのである。80年代の小学生であった自分にとっては、愛用していたファンシーな絵柄の付いた文具や雑貨を思い起こさせ、感慨深いものがある。なぜクリーニング店で80年代風の傾向が見られるのか、その原因を探ってみたい。
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日本いかにも土産物考~よくわからない置物編~
もらっても困る土産物を、かつてみうらじゅんは「いやげ物」と呼んだ。そのもらって困る土産物の最たるものが、「よくわからない置物」ではないだろうか。日本各地で生産される置物は、時に民芸として評価され、最近では郷土玩具愛好家も多い。しかし一方で、そういった評価もできないような置物が土産物店に鎮座していることも、また事実なのである。
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日本いかにも土産物考~ピンバッジ編~
先回このコラムで取り上げた土産物、スノードームと湯呑みは、いずれも重くてかさばるのが難点であった。それに対し、小さくて軽い土産物の代表格といえばピンバッジではないだろうか。どこの観光地に行っても、大抵はその土地ならではのデザインをあしらったピンバッジが販売されている。旅の思い出にもなるし、誰かにプレゼントしてもいい。山登りをする人ならば、山ごとに販売されているピンバッジを集めることで、自らの登頂の記録ともなる。最近ではご当地ピンズとして、土産物店の店頭にガチャガチャの機械が置かれ、気軽に購入することもできるようになっている。小さくてかさばらないからと、調子に乗って各地でピンバッジを買い求めるうち、いつしかピンバッジ入れにしていた缶が一杯になってきた。これを機に、各地の土産ピンバッジを振り返ってみたいと思う。
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日本いかにも土産物考~湯呑み編~
各地の観光地に見られる土産物のうち、前回このコラムで取り上げたスノードームと並ぶ「重くて割れる土産物」、それが湯呑みではないだろうか。古くからの土産物店には、必ずといっていいほど土産湯呑みが陳列されている。しかし旅の途中で立ち寄った場合、なかなか購入しづらい。理由はただ一つ、重いからだ。
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日本いかにも土産物考~スノードーム編~
旅の楽しみの一つに、土産物がある。その土地ならではの特産物や工芸品など、心惹かれるものは多い。一方で、ファンシーなキーホルダーやペン立てのように、日本全国どこに行っても似たようなものが売られていることもある。こういった「いかにも土産物」といった商品は大抵、有名な観光地に古くからある土産物店で販売されている。最近では各地の土産物もどんどんオシャレになってきて、土産物店から「いかにも土産物」が少なくなりつつあるようだ。しかし、少ないお小遣いを握りしめながら、何を買おうか迷っていた子ども時代を思い出すと、これらの土産物が絶滅してしまうのは残念極まりない。そこで今回は、「いかにも土産物」に目を向けていきたいと思う。
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現代にも生き残り続ける、「パチドラ」の今後について
子供の頃、母からマンガやアニメを見ることを禁止されていた。祖母の部屋のテレビで『愛してナイト』をこっそり見ていたら、最終回で母に見つかり、容赦なくスイッチを消された。小学校の同級生から『生徒諸君!』を全巻借りてきて読んでいたら、「今すぐ返していらっしゃい!」と𠮟られた。その時の母の鬼のような表情を、今でも覚えている。ところが唯一、藤子不二雄(当時はまだ2人組)作品だけは見ることを許されていたのである。子どもに見せたくない暴力や性といったテーマから程遠い作品である、という母の考えがあったのだろう。割とそうでもない藤子作品があることを、大人になってから知るわけだが。
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街の中でキャラ化する歯たち
それ単体で独立されると困るもの、それが歯ではないだろうか。本来、歯は歯茎にしっかりと生えていてもらいたい。それが単体で存在するということは、歯が本来あるべき口内から離れてしまっているということで、由々しき事態である。そのような事態に陥らないために、街中には数多くの歯科医院がある。ところがこうした歯科医院の看板を見ていると、思った以上に「歯単体」がキャラクター化して描かれているケースが多いのだ。
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