K-1実行委員会



K-1/Krush の運営及びジム運営する K-1 実行委員会は、2026年2月8日(日)に東京・国立代々木競技場第二体育館にて『K-1 WORLD GP 2026 ~90kg世界最強決定トーナメント~』を開催しました。全20試合のうち9試合がKO決着となり、会場は終始熱狂に包まれました。
試合結果:https://www.k-1.co.jp/schedule/16660

今大会では、タイトルマッチおよび世界最強決定トーナメントを中心に、見どころ満載のカードが並び、会場を大いに沸かせました。

<大会ハイライト>
■ 5大タイトルマッチ
今大会では5大マッチが組まれ、各階級の頂点を懸けた緊迫した戦いが繰り広げられました。
第5試合 女子フライ級タイトルマッチでは、王者 SAHO が挑戦者 ソフィア・ツォラキドゥ(ギリシャ)を迎え撃ちました。SAHOはジャブやローキック、カーフキックを軸に主導権を握り、試合を通して攻勢を維持。判定3-0で勝利を収め、2度目の王座防衛に成功しました。続く第6試合 女子アトム級タイトルマッチでは、王者 松谷綺 と挑戦者 ベロニカ・ロドリゲス(メキシコ) が激突。松谷は前蹴りや三日月蹴り、カーフキックで試合を組み立てましたが、終盤にロドリゲスの右がヒットしダウンを喫します。判定の結果、ロドリゲスが3-0で勝利し、新王者が誕生しました。

第7試合のバンタム級タイトルマッチでは、王者 石井一成 が、ジャン・ジンホイ(中国) を迎えた初防衛戦に臨みました。両者が鋭い打撃を交錯させる拮抗した展開となりましたが、最終ラウンドに石井がボディ攻撃を軸に主導権を握り、判定3-0で勝利。王座防衛に成功しました。
第18試合では、第7代 ライト級王座決定戦が行われ、朝久裕貴と里見柚己が新王座を懸けて激突しました。3Rを終えて判定はドローとなり、延長ラウンドへ突入しました。延長では両者とも攻撃の手を緩めず、最後まで打ち合う激戦に。判定3-0で里見が勝利し新王者に輝きました。
続く第19試合のスーパー・バンタム級では、金子晃大と大久保琉唯が激突。延長判定の末に大久保が勝利したものの、契約体重超過の規定によりノーコンテストとなりました。

■ -90kg世界最強決定トーナメント
K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメントは、全7試合中4試合がKO決着となる破壊力あふれる内容で、会場は終始大きな熱狂に包まれました。身長200cmの怪物ルーカス・アハテルバーグ(ドイツ)が圧倒的な強さで制しました。
準々決勝ではマハムード・サッタリ(イラン)を1R51秒・左フックKOで下し、続く準決勝でもボグダン・ストイカ(ルーマニア)を1R・前蹴りKO。迎えた決勝戦では、技巧派の強豪ニキータ・コズロフ(ロシア) と激突。試合開始直後、アハテルバーグが放った右カーフキックで1R KOという衝撃的な決着となりました。全試合をKOで勝ち抜く圧巻のパフォーマンスで、アハテルバーグが90kg級の頂点に立ちました。

【K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント】

全試合1R KOの衝撃!ドイツの怪物ルーカス・アハテルバーグが世界最強の座に。決勝は“右カーフ”一撃でロシアの精密機械 ニキータ・コズロフを粉砕!

■準々決勝(第9~12試合)
準々決勝では4試合中2試合がKO決着となり、トーナメント序盤から大きな盛り上がりを見せました。
アハテルバーグはマハムード・サッタリ(イラン)を1R51秒・左フックKOで下し、強烈なインパクトを残して初戦を突破。
また、ボグダン・ストイカ(ルーマニア)はマッティア・ファラオーニ(イタリア)を左フックでKOし、存在感を示しました。
一方、イブラヒム・エル・ボウニ(モロッコ)とニキータ・コズロフ(ロシア)は、それぞれ判定・延長判定で勝利し、激戦を制して準決勝へと駒を進めました。

■準決勝(第15試合):ルーカス・アハテルバーグ(ドイツ)vsボグダン・ストイカ(ルーマニア)
結果:アハテルバーグが1R KO勝利
準々決勝で鮮烈なKO勝利を収めた ルーカス・アハテルバーグ(ドイツ) と、強打を誇る ボグダン・ストイカ(ルーマニア) が激突しました。
試合は開始直後からアハテルバーグが距離を制し、カーフキックとパンチで主導権を掌握。ストイカも反撃を試みましたが、アハテルバーグは冷静に攻撃を見極めながらダメージを蓄積させていきます。中盤にはダウンを奪うと、その勢いのまま前蹴りを的確にヒットさせ、1RでKO勝利。圧倒的なフィジカルと決定力を見せつけ、決勝進出を決めました。




■準決勝(第16試合):イブラヒム・エル・ボウニ(モロッコ)vs ニキータ・コズロフ(ロシア)
結果:コズロフが判定3-0で勝利
8年ぶりのK-1参戦となった イブラヒム・エル・ボウニ(モロッコ) と、“ロシアの精密機械”と称される ニキータ・コズロフ(ロシア) による注目の一戦となりました。
1R、コズロフは冷静な立ち上がりからジャブとカーフキックで距離を支配し、左フックでダウンを奪取。以降も無理にフィニッシュを狙わず、ボディ攻撃を織り交ぜながら着実にポイントを重ねていきます。
2R以降もコズロフは理詰めの攻撃で試合をコントロールし、エル・ボウニに攻撃の糸口を与えません。エル・ボウニも挽回を狙って前に出ますが、コズロフが的確なジャブとカウンターで封じ込めます。
試合は最後までコズロフのペースで進み、判定3-0で勝利。安定感と完成度の高さを示し、決勝戦へ駒を進めました。




■決勝戦(第20試合):ルーカス・アハテルバーグ(ドイツ) vs ニキータ・コズロフ(ロシア)
結果:アハテルバーグが1R KO勝利
決勝戦は、準々決勝・準決勝をいずれもKOで勝ち上がってきたルーカス・アハテルバーグ(ドイツ)と、技巧派のニキータ・コズロフ(ロシア)の対戦となりました。
試合は開始直後から緊張感のある攻防となりましたが、アハテルバーグが放った右カーフキックが決定打となり、コズロフがダウン。そのまま1R KOという衝撃的な結末で幕を閉じました。アハテルバーグは決勝戦でも圧倒的な破壊力を見せ、90kg級世界最強の座を掴み取りました。
優勝後アハテルバーグは、「このトロフィーを亡くなった友人に捧げたいと思います。ここ数年、身体の不調もありましたが、自分のことは自分で信じていきましょう。それが、みんなへのメッセージです」と感謝を伝えました。




【タイトルマッチ】

第7試合/K-1 WORLD GPバンタム級タイトルマッチ/3分3R・延長1R 石井 一成 vs ジャン・ジンホイ(中国)



結果:石井が判定3-0で勝利し、初防衛に成功

K-1 WORLD GPバンタム級タイトルマッチでは、王者・石井一成が、中国の新鋭ジャン・ジンホイを相手に判定勝利を収め、初防衛に成功しました。

石井は、数々のタイトルを獲得し、日本軽量級トップ選手としての地位を築いてきました。2022年12月の初代K-1バンタム級王座決定トーナメント決勝では黒田斗真に延長判定で惜敗。その後、しばらくK-1を離れムエタイに専念していましたが、2025年7月の白幡裕星戦でK-1に復帰しました。前戦となる2025年11月には黒川瑛斗を下し、K-1 WORLD GPバンタム級王者に輝きました。本試合は初防衛戦となります。一方のジンホイは、中国が送り込んだ20歳の若き挑戦者。戦績は20戦17勝(8KO)3敗と高い勝率を誇り、今回がK-1王座初挑戦となりました。

1R、ジンホイはローキックから左ハイキックを繰り出し、積極的な攻撃を見せます。石井は右カーフキックを連続で当て、パンチを見切りながらローキックで応戦。ジンホイも前蹴りやローキックを返し、鋭い攻撃の応酬となりました。

2Rに入ると、ジンホイは飛び込んでの右パンチやワンツーフックで前に出ますが、石井も冷静に左右のパンチを返し、カーフキックや三日月蹴りを織り交ぜて対応します。互いに有効打を放つ展開となり、ここまで大きな差は見られませんでした。

最終3R、石井は左右の蹴りとパンチで前に出て主導権を握りにいきます。ジンホイも鋭い左フックや右の強打で応戦しましたが、石井はボディへの攻撃を軸にダメージを蓄積。左ボディから右フック、飛びヒザ蹴りと攻勢を強め、試合を締めくくりました。

判定は3-0で石井が勝利し、K-1 WORLD GPバンタム級王座の初防衛に成功しました。

第18試合/【株式会社ALL商店 PRESENTS】第7代K-1 WORLD GPライト級王座決定戦 朝久 裕貴 vs 里見 柚己



結果:里見が延長判定3-0で勝利し、新王者に

第18試合では、第7代K-1 WORLD GPライト級王座決定戦として、実績十分の朝久裕貴と、Krush王者として勝ち上がってきた里見柚己が新王座を懸けて激突しました。

1R、朝久は前蹴りを多用しボディへの攻撃でリズムを作ると、ローキックやボディ打ちを織り交ぜて着実にダメージを与えにいきます。対する里見は左ストレートを軸に反撃し、要所で右フックを合わせるなど、互いに譲らない立ち上がりとなりました。

2Rも朝久は前蹴りや三日月蹴り、ローキックを中心に試合を組み立てますが、里見は左ハイキックや右ジャブで圧をかけ、徐々に距離を詰めていきます。朝久はバックブローやカーフキックで応戦し、拮抗した攻防が続きました。

3R、朝久は構えをスイッチしながら距離をコントロールし、三日月蹴りやボディ打ちをヒットさせます。里見もヒザ蹴りやパンチで対抗し、最後まで手数の落ちない激しい展開に。判定はドローとなり、勝負は延長ラウンドへと持ち越されました。

延長ラウンドでは、朝久が顔面前蹴りやインロー、ローキックで主導権を握りにいく一方、里見も左ストレートを的確に当てて応戦。互いに一歩も引かない攻防が続く中、終盤にかけて里見が有効打を重ね、判定3-0で勝利。激闘を制した里見柚己が、第7代K-1 WORLD GPライト級王者に輝きました。
第19試合/K-1スーパー・バンタム級/3分3R・延長1R 金子 晃大 vs 大久保 琉唯



結果:ノーコンテスト

第19試合のK-1スーパー・バンタム級では、金子晃大 と 大久保琉唯 が再戦。試合前、大久保が契約体重を1.3kgオーバーしたため、1Rに減点2が科され、グローブは金子が8オンス、大久保が10オンスを着用する特別ルールで実施されました。なお、本試合は金子が勝利した場合のみ公式記録となる条件付きマッチとなりました。
試合は序盤から大久保が積極的に手数を出し、三日月蹴りやヒザ蹴りを軸に攻勢を展開。金子は重心を落とした構えからローキックやボディ打ちで応戦し、互いに一進一退の展開が続きました。3R終了時点で判定はドローとなり延長ラウンドに進みます。
延長では大久保がパンチとヒザ蹴りで前に出続け、判定3-0で勝利。しかし、契約体重超過の規定により、公式記録はノーコンテストとなりました。勝敗は記録されなかったものの、両者の意地と実力がぶつかり合う、緊張感あふれる一戦となりました。

▼須藤元気 K-1プロデューサー 大会総括