認定NPO法人スローレーベル
ミラノ公演の開催決定を記念し、12月5日(金)東京文化会館でインクルーシブ音楽学校「アレグロ・モデラート」のディレクターとスローレーベル芸術監督・栗栖良依による特別講義を開催。


120名の障害のある音楽家が所属する「アレグロ・モデラート」

多様な人々が音楽でつながる文化共創プロジェクト『Earth ∞ Pieces(アース・ピースィーズ)』。その第2章となる公演が、2026年3月15日(日)にイタリア・ミラノのTeatro dal Verme(テアトロ・ダル・ヴェルメ)で開催されることが決定しました。本プロジェクトは、ミラノ・コルティナ2026冬季大会の公式文化プログラムとしても認定され、「喜びの歌」を共通言語に、多様な人々が協働する新しい国際ネットワークとして発展していきます。





<開催の背景>

日本で開催された初演の様子

蓮沼執太が音楽監督をつとめた

“誰もが合奏できる社会”を目指して生まれた、新しい音楽会のかたち
『Earth ∞ Pieces』は、ベートーヴェンの《喜びの歌(第九)》をモチーフに、障害や世代、音楽経験の有無を超えて誰もが対等に合奏へ参加できる、1日完結型の参加型音楽会です。音楽のジャンルや楽器、演奏スキルを問わず、多様な人々がひとつの「喜びの歌」を共に奏でる新しい文化体験を提案。本プロジェクトは、東京2020パラリンピック開会式において、DE&I(多様性・公平性・包摂性)の観点から企画演出を監修したスローレーベル芸術監督・栗栖良依が発案。「“パラ”という枠を超え、誰もが参加できる新たな文化のかたちをつくりたい」という想いから始まりました。音楽監督には、同式典でパラリンピック讃歌の編曲・指揮を担当した蓮沼執太を迎え、2024年3月に横浜で開催したワールドプレミアでは、「病気」「子育て」「介護」「仕事」などさまざまな事情で演奏活動の機会を失っていた人々を含む10代から60代までの28名が参加。世代も背景も異なるプレイヤーたちが生み出したその1回限りの合奏は、「多様性と調和の未来を体感する音楽」として大きな反響を呼びました。
ワールドプレミアのアーカイブサイト