NUNO
パナソニック汐留美術館にて2025年12月17日(水)まで開催中

ウィーン・スタイル展 展示風景、 展示台にNUNOのテキスタイル《Wiener Werkstatte ロゴ柄》を使用
革新的な布づくりで世界的な注目を集めるテキスタイルスタジオNUNO(株式会社 布:代表 須藤玲子)は、東京のパナソニック汐留美術館で、10月4日(土)よりスタートした展覧会『ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末 生活のデザイン、ウィーン・劇場都市便り(以下、本展)』の展示空間のために、独自のウィーン・スタイルの解釈による新たなテキスタイル6種をデザイン・制作しました。
制作されたテキスタイルは展示空間の壁面や展示台の作品設置面に張り込まれ、作品の背景として展覧会全体を土台として支えています。またラインナップのひとつであるウイーン工房のロゴをモチーフにしたジャカード織を用いたトートバッグやプレイスマットなど、限定オリジナルグッズを展覧会の会場とNUNOの店舗にて販売します。
本展のテーマとも通ずる、伝統と革新によってつくりだされるNUNOのテキスタイルを、展覧会の特別な鑑賞体験の中でお楽しみください。
伝統と革新でつながるウィーン・スタイルと日本
展覧会の展示空間のためのテキスタイルをオリジナルで制作するというこのユニークな発案は、本展のゲストキュレーターである新見隆氏(武蔵野美術大学教授)によるものです。
19世紀前半のビーダーマイヤーと世紀転換期という、ウィーンの生活文化における二つの輝かしい時代を取りあげる本展のひとつのテーマは、ウィーンにおける独自の生活文化の、過去の遺産を意識的に継承しながら、より時代に即したかたちに発展させてきた伝統と革新の実践です。今回、その精神を東京で紹介するにあたり、日本における同様の取り組みを象徴するものとして、伝統的な手仕事から先端技術までを柔軟に取り入れるNUNOのテキスタイルが採用されました。

ウィーン・スタイル展 展示風景、展示台にNUNOのテキスタイル《市松枠》を使用
NUNOによるウィーン・スタイルの再解釈
日本を代表するテキスタイルデザイナーである須藤玲子は、自らが主宰するテキスタイルスタジオNUNOのメンバーとともに、本展に向けてウィーン・スタイルを独自に解釈した、6種のジャカード織のオリジナルテキスタイルを開発しました。
Wのアルファベット二つが縦に連なるウィーン工房のロゴマークをモチーフに、NUNO独自の連続模様に展開した《Wiener Werkstatte ロゴ柄(ヴィーナー・ヴェルクシュテッテ ロゴ柄)》や、今回の展覧会にも出品されているコロマン・モーザーの椅子からインスピレーションを受けた《アームチェア》《格子》など、いずれもウィーン世紀末のデザインに特徴的な幾何学的造形をベースにしています。また、初期ウィーン工房に影響を与えたチャールズ・レニー・マッキントッシュの家具やファブリックに着想を得た《マッキントッシュ》など、過去のNUNOのアーカイブから、本展にあわせてリデザインしたものも登場します。
開発したテキスタイルの織サンプル
*画像は見本段階のもので、実際の展示室に設えられているものとは配色が異なります。

《Wiener Werkstatte ロゴ柄》2025年 テキスタイルデザイン 増井岳(NUNO)
《アームチェア》2025年 テキスタイルデザイン 増井岳(NUNO)

《マッキントッシュ》2025年 テキスタイルデザイン 須藤玲子(NUNO)
ウィーン世紀末の幾何学的造形から着想したデザイン
コロマン・モーザーの《アームチェア》からインスピレーションを受けた同名のテキスタイルのデザイン画。

コロマン・モーザー《アームチェア》1903年頃 豊田市美術館
テキスタイル《アームチェア》のデザイン画 増井岳(NUNO)
作品の背景のための布づくり
今回の開発にあたっては、テキスタイルが作品に直接触れるものであるため、作品保護の観点からコットンや麻などセルロース素材に限定して使用するなど、原材料や工程に細心の注意をはらっています。また作品の背景に相応しい配色への調整など、展示空間ならではの条件をクリアするために試行錯誤が重ねられました。
なお、今回のテキスタイルの製織は、その高い技術力と表現力に定評のある埼玉県飯能市の専門工場・マルナカが手がけ、最終的に全長250メートルに及ぶ展覧会のためのテキスタイルを織り上げました。

《Wiener Werkstatte ロゴ柄》マルナカでの製織工程
ウィーン工房マークをモチーフにした限定グッズを販売
6種のテキスタイルのなかでも、象徴的な存在感を放つ《Wiener Werkstatte ロゴ柄》。この布を用いたトートバッグ、プレイスマット、コースター、また同じデザインをシルクで展開したスカーフなどの限定オリジナルグッズを、展覧会の会場とNUNOの店舗にて販売します。
また、NUNOは本展を通じて誕生したテキスタイルを、今後、新たなコレクションとして位置付け、テキスタイル単体での販売のほか、インテリアやファッションにも展開をしていく予定です。

展覧会オリジナルのサコッシュとトートバッグ、スカーフ
ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末 生活のデザイン、ウィーン・劇場都市便り本展では、19世紀前半のビーダ―マイヤーと世紀転換期という、ウィーンの生活文化における二つの輝かしい時代を取り上げ、銀器、陶磁器、ガラス、ジュエリー、ドレス、家具など、多彩な作品約270点をご紹介します。両時代の工芸やデザインに通底するのは、生活に根ざした実用性と快適さ、誠実で節度ある装飾、そして自然への眼差しと誌的な遊び心です。これら両時代に共通する美意識を、相互比較や空間構成によってご体感いただきます。

展覧会概要
会場:パナソニック汐留美術館(東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック汐留ビル4階)
会期: 2025年10月4日(土)― 12月17日(水)*土・日・祝は日時指定予約制(平日は予約不要) ※会期中一部展示替えを行います。前期 10月4日~11月11日、後期 11月13日~12月17日。
休館日:水曜日(ただし12月17日は開館)
開館時間: 午前10時 ― 午後6時(ご入館は午後5時30分まで)
*11月7日(金)、12月5日(金)、12日(金)、13日(土)は夜間開館を実施。午後8時まで開館(ご入館が午後7時30分まで)
入館料:一般1,500円 /65歳以上1,400円 /大学生・高校生1,000円 /中学生以下無料
*障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料
公式HP:https://panasonic.co.jp/ew/museum/
ゲストキュレーター:新見隆氏(武蔵野美術大学教授)
監修: パウル・アセンバウム博士、エルンスト・ブロイル博士、久保クネシュ幸子博士
主催:パナソニック汐留美術館、日本経済新聞社
後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京、オーストリア大使館観光部、港区教育委員会
特別協力:豊田市美術館
協力:全日本空輸株式会社、株式会社 布、株式会社マルナカ
企画協力:株式会社ニキシモ

1984年に設立された「NUNO(株式会社 布)」は、テキスタイルの企画・製造・販売を一貫しておこなうテキスタイルスタジオです。日本各地の染織産地の職人との共創により、創立以来、約3000点にのぼるオリジナルのテキスタイルを生み出してきました。その中から170点近くが、ニューヨーク近代美術館をはじめ、各国の美術館にパーマネントコレクションとして収蔵されています。
NUNOは、古来より人に近しい素材であった‘布’が、現在においても人と交感し合えることを信じ、長い歴史の中で培われてきた布の文化に触発されながら、斬新なアイディアと最新のテクノロジーを駆使し、「現代の布づくり」を目指しています。
web : www.nuno.com Instagram : @nunocorp
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更新日:2025.10.07
NUNO須藤玲子、展示空間のためのオリジナルテキスタイルを制作「ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末 生活のデザイン、ウィーン・劇場都市便り」展
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