株式会社金の犬殿製作委員会
日本の伝統建築技術を世界に伝える
株式会社金の犬殿製作委員会(所在地:大阪府大阪市、代表取締役:冨永 善啓)は、令和7年9月12日から16日までの5日間、京都・仁和寺御所庭園内 黒書院にて「金の犬殿・銅の犬殿展」を開催いたします。
令和7年7月9・10日に大阪・関西万博にて「世界のMUSASHI個展」にコラボ出展した日本の伝統建築技術を結集した「金の犬殿」とその製作の元となった「銅の犬殿」を展示いたします。

金の犬殿銅の犬殿展ポスター
【犬殿について】
犬殿シリーズは、最小の建築である犬小屋をモチーフに日本の伝統建築技術の新たな表現を試みた作品です。犬小屋の「小屋」は粗末な建物を表しますが、今回は最高の建築技術を用いた建物となりますので、「宮殿」や「御殿」のように立派な建物を指す「殿」を用いまして「犬殿」と名付けました。
「金の犬殿」は、大阪・関西万博に「世界のMUSASHI個展」にコラボ出展するために作られた作品で、ユネスコ世界無形遺産に登録されている「伝統建築工匠の技 木造建造物を受け継ぐための技術」に選定された17の技術のうち、「建造物木工」・「杮(こけら)葺」・「屋根板製作」・「建造物彩色」・「建造物漆塗」・「漆生産・精製」・「縁付金箔製造」の7つの技術を用いて作られております。今回は「畳製作」の技術も追加し、8つの技術の展示になります。
「銅の犬殿」は、「金の犬殿」の元となった犬殿シリーズ初の作品で、これまではただ「犬殿」でしたが銅板屋根であることから「銅の犬殿」となりました。

金の犬殿

銅の犬殿
【展示企画】
京都・仁和寺の御所庭園内にある黒書院にて「金の犬殿・銅の犬殿展 -やんごとなき猫と犬たち-」と題した展示を行います。
仁和寺を創建された宇多天皇は、自身の日記である「寛平御記(かんぴょうぎょき)」に、飼い猫についての記述を残しております。日記には、「その毛色は類いまれで、他の猫はどこかぼやけた灰黒色なのに比べ、うちの猫だけは墨のような漆黒の毛色で美しい」や「歩くときは音もなく、まるで雲上の黒い竜のようだ」などといった溺愛ぶりが書かれており、現代の「猫ブログ」に通じる日本で最古のペット日記と言われております。
今回はその故事にちなんで、犬殿を住処とする高貴な猫と犬たちを表現しました。
また、「金の犬殿」「銅の犬殿」にどのような伝統技術が使われているのかをご覧頂くために、それぞれのメイキング動画も展示します。
そのほか大阪・関西万博にて金の犬殿の展示に使用したパラアーティスト武蔵氏が作成した提灯も展示いたします。

仁和寺黒書院 外観

仁和寺黒書院 内部
【金の犬殿・銅の犬殿展の企画・運営】
会社名:株式会社金の犬殿製作委員会
所在地:大阪府大阪市淀川区西中島5丁目13番地12号 谷ビル9F
株式会社文化財構造計画内
代表取締役:冨永 善啓
URL:https://golden-inudono.com/
【金の犬殿製作委員会の代表者略歴(冨永 善啓)】
株式会社文化財構造計画 代表取締役として、文化財建造物の保存修理・耐震補強・公開活用の設計監理を行っている。松江城天守・大阪中之島図書館など200棟以上の文化財建造物に耐震補強を行った。
2017年に「日本イコモス奨励賞」を受賞。2022年に至高の犬小屋「犬殿」をリリースした。
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