今回のゴー!ゴー!
『ユアーズ・バリュー 仁井令店』(山口県防府市)
店舗を増やすよりも、健康的な食を届けることを追求してきた山口県のスーパー『ユアーズ・バリュー』。防府市内に仁井令店と右田店、2店舗を構えます。
社長の吉武健志さん自ら農家さんの畑へ出向き、栽培状況や味を確かめ、店内の写真入りPOPでその魅力を伝えています。そのなかで生まれた自社商品が「ユアーズ・バリュー農園のタマドレ」(玉ねぎドレッシング)。なんと、自社農園で無農薬・無除草剤で栽培した玉ねぎを使い、化学調味料不使用で仕上げた自慢のドレッシングです。
本部勤務の吉武社長の妻・寛美さんを含むスタッフが一丸となり、畑で栽培・収穫。まさに汗と涙の結晶が完成しました。
昭和54年(1979)、社長の父で現・会長の義和さんが「病気を薬で治すより、毎日の食で健康な体を」と製薬会社から脱サラして始めたスーパーです。
同社の理念「医食同源」は、創業の年に誕生した現・社長の成長とともに、地域の人々へ着実に浸透。看板に「生鮮食品専門大店」と掲げる「生鮮食品の専門性」だけでなく、「素材と安全」にこだわった弁当や総菜も、地域性があり人気です。
山口育ちの希少な「まつなが牛」を使った手作りの牛すじ煮込みは、社長一家も買うおかず。県内学校給食の定番メニュー「チキンチキンごぼう弁当」も魅力的。さらに複数の地元メーカーが作る、すり身のコロッケ「魚(ぎょ)ろっけ」や、瓦で茶そばを熱して食べる「瓦そば」など、ユニークな地元食土産も多く楽しい!
三方を海に囲まれた山口県らしく、鮮やかな地魚や刺身もキラキラです。
昨今は天候不順による農作物の不作や物価高など、スーパーを取り巻く環境は厳しさを増すばかり。それでもここは価格の安さのみを押し出さず、店の価値やスタッフの「人間力」を高める道を選びます。
地域のお客さんと生産者に寄り添って歩む姿は頼もしいかぎり。「来れば元気になれる店」を目指す親子2代の情熱は、家族やスタッフを巻き込み、地域の健全な暮らしと食文化を支え続けています。
『ユアーズ・バリュー』オリジナルの味
自社農園で育てた野菜から地元の名産を使った自家製総菜まで、安心にこだわったの商品が勢ぞろい。海に囲まれた山口らしく、地元の魚も豊富で新鮮なのは当たり前!
お土産に最適、地元の味!
地元のメーカーや生産者さんが手がける、ご当地ならではの逸品。食卓を彩る定番品から旅のお土産にもおすすめの限定品まで、気になる商品が目白押し。
「地元のお宝」に注目!
「地産地消 地元商品が一番!」と書かれた棚には、セレクトされた地元の定番が集結。旅人にとってはいいお土産が探せる棚となっている。地元、防府の味噌・醤油の醸造場『一馬本店』の即席味噌汁は軽くてコンパクト。宝の山で何を掘り出す?
取材・文・撮影=菅原佳己
『旅の手帖』2026年10月号より









