今回のゴー!ゴー!
『スーパーマーケット ハロー』(島根県松江市)
「大鍋おでんができあがりましたー!」
にぎわう店内に響きわたる声。二人がかりで運ぶ大鍋には「赤てん」や「あごのやき」など島根の練り物も入った特製おでんがたっぷり。あご出汁のきいた味わいと価格の安さもあり、鍋持参で買う人もいる人気ぶりです。
島根県松江駅から車で約13分の住宅地に開店して20年目、地元で愛されてきた『スーパーマーケット ハロー』。
市内に1店舗のみの小さな店内には、ここ2〜3年、さまざまな食のコンテストで受賞しまくっている自家製惣菜のスター商品が満載! 大ブレイク中のスーパーです。
人気の秘密は「地元食材を生かした商品開発とスタッフの熱意」と、岩田伸司惣菜部長。
「ご当地スーパーグランプリ 2026」みやげ部門グランプリ受賞の「宍道湖(しんじこ)しじみ醤油キャラメルみるくぷりん」は、「木次(きすき)パスチャライズ牛乳」を使ったプリンに塩味のキャラメルがマッチした一品で、井ゲタ醤油の「しじみ醤油」を使用する異色の組み合わせが絶妙。
また、食部門準グランプリの「八種の具材香る 島根和牛 松江蒸し寿司」は、伝統の蒸し寿司をスーパーで蘇らせた一品。電子レンジで温めることでお酢と脂の旨味が溶け合うだけでなく、せいろの香りも再現するため笹を加えるなど、細部への心使いが光ります。
店を運営する「ハートピアコーポレーション」は、スーパーのほかにも食材の卸しなど多角的に展開する企業。
「64年前、代々漁師だった祖父が嵐ですべて流されたことを機に始めた移動販売が原点で、父たち兄弟の代で鮮魚店となり、父・田中耕治が分社して開業したのが『ハロー』です」と、バトンをつないだ幸太郎社長と耕大(こうだい)専務の兄弟。「兄弟仲よく」という祖父の遺訓が親世代から受け継がれています。
そんな『ハロー』を訪れるなら「大惣菜祭り」が開催され、通常の3倍もの惣菜が並ぶ“ 木曜の昼” が断然おすすめ。スタッフ総出で作る惣菜を見れば、「惣菜のハロー」として大躍進を遂げた団結力を感じ、何倍も楽しめることでしょう。
自慢の受賞作が続々『ハロー』の惣菜
全国の食のアワードでその価値を認められた惣菜やスイーツは、どれも地元素材を生かしたオリジナルの味。グランプリクラスの味でもスーパー価格で、超リーズナブル!
お土産に最適、地元の味!
『ハロー』の惣菜やスイーツの原料として使われている、地元の名産品や定番商品の一部も取り扱っている。地元の味を追求する『ハロー』だからこその商品は、お土産にも◎。
「宍道湖の夕景」に注目!
茶どころ・松江の老舗「中村茶舗」の広葉抹茶とマンゴーのプリンの中に、ホワイトチョコソースが隠された「松江ぷりん」。宍道湖の夕日をマンゴープリンで、湖に浮かぶ「嫁ヶ島」を抹茶プリンで再現している。実際の風景を見ながら楽しんでは?
取材・文・撮影=菅原佳己
『旅の手帖』2026年9月号より








