【長門-NAGATO-】贅沢な癒やしに包まれる
約600年の歴史とモダンな魅力が融合する長門湯本温泉。山口県最古の温泉施設、立ち寄り湯『恩湯(おんとう)』をはじめ、温泉街では肌にやわらかくなじむ上質の温泉が楽しめる。
まずは音信川(おとずれがわ)沿いの温泉旅館『界 長門』で、まるで天然の化粧水のようなとろみのある美肌の湯を堪能。
湯浴みのあとは、「オソト天国」と呼ばれる温泉街の散策へ。旅館に併設されたカフェでスイーツとドリンクをテイクアウトして川床テラスでのんびり味わったり、飛び石や橋を渡りながら川のせせらぎを感じたり……。
日本の原風景のような景色のなかで過ごせば、日々の喧騒を忘れることができる。
夕暮れを迎えると、温泉街は温かみのある光で幻想的にライトアップされ、旅の情緒がさらに引き立つ。
恩湯広場のそばにある「竹林の階段」は、温かな光に照らされた竹林が夜の闇に浮かび、光と影が織りなす神秘的な空間に。
旅館の湯上がり処やラウンジの窓から、静かな川沿いの夜景を眺めると、凝り固まった心と体がゆっくりとほどけ、明日を生きる活力が内側から満ちてくる。
『界 長門』上質な湯と川のせせらぎに心をほどく
江戸時代の藩主の本陣を思わせる武家文化の品格と、現代の洗練が美しく響き合う温泉旅館『界 長門』。客室に足を踏み入れると、気品ある伝統工芸の数々と窓からのぞく音信川の情緒あふれる景色が迎えてくれる。
まず体験すべきなのは、長州藩の藩主が疲れを癒やしたという極上の湯治。大浴場は、湯温が高い「あつ湯」と源泉かけ流しの「ぬる湯」、露天風呂を備え、美肌の湯として名高い温泉を堪能できる。
美しく静謐な空間でくつろぐ
大きな窓いっぱいに広がる緑豊かな景色が印象的。春になると、額縁に彩られた絵画のような桜並木が眺められる特等席になる。
徳地和紙、萩ガラス、大内塗、萩焼の4つの伝統工芸がちりばめられ、音信川の景色が彩るご当地部屋「長門五彩の間」。
室内は落ち着いた雰囲気の畳敷きで、寝床は一段高くなっており、藩主が休む寝台をイメージしている。
伝統工芸にふれ、土地を学ぶ
館内で体験できるご当地楽「大人の墨あそび」。山口県の伝統的工芸品である「赤間硯(あかますずり)」で自ら墨をすり、扇形の和紙に思い思いの文字や絵を描く(先着順・無料)。
土地の美味が詰まった会席をいただく
夕食は、半個室の食事処で山口県の旬の食材を使用した会席料理。
萩焼や桶などの意匠を凝らした器に盛られ、見た目も鮮やか。世界的に評価の高い地酒とのペアリングも楽しめ、料理の魅力をさらに高める。
夕暮れには灯籠の温かい光が川面を照らし、宿の佇まいもいっそう幻想的な美しさをまとう。日常の喧騒を忘れて、歴史の薫りに抱かれる時間は、極上のものとなるだろう。
【下関-SHIMONOSEKI-】興が湧く、大人の遊び場
ウォーターフロントの活気あふれる早朝から明かりが灯るロマンチックな夜まで、家族や仲間と一日中遊びつくせる港町、下関。
朝は『唐戸市場』を訪れ、名物のフグや旬の新鮮な魚介を堪能しよう。
関門海峡を前に食べる海鮮は格別のおいしさで、心地よい海風と行き交う船を眺めるロケーションが旅の開放感を高めてくれる。
お腹を満たしたあとは、『海響館』で海の生き物を観賞。関門海峡の生態系を再現した水槽やイルカのイベントなどを楽しみながら、下関の雄大な自然や生き物の生態について学ぶことができる。
たっぷり遊んだら、海沿いに佇むホテル『リゾナーレ下関』へ。客室やレストランの窓やテラスからは、ライトアップされた関門橋や対岸の門司港レトロの夜景が一望できる。
昼の熱気あふれるにぎやかさから一転、夜は静かな波音を聴きながら、プライベートな空間で穏やかで心地よい夜を堪能。
昼と夜でまったく異なる表情を見せる海峡エリア。「非日常に浸りたい」「アクティブに遊びたい」、そんな旅の願いを心ゆくまで満たしてくれる。
『リゾナーレ下関』美しい海峡とにぎやかな街に心が弾む
遊び心満載のユニークな客室
すべての客室から海峡を一望できる『リゾナーレ下関』。「海峡カバナスイート」には本物の白い砂浜が広がり、ハンモックに揺られながらプライベートビーチ気分を味わえる。
ふぐ×日本酒をテーマにした「ふく酒ルーム」は、枡のデザインウォールやふぐのひれをモチーフにしたアートパネルなどが設置され、地元の老舗酒蔵「下関酒造」とコラボしたオリジナルの日本酒とおつまみで、贅沢な部屋呑みが楽しめる。
ファミリーも大満足のアクティビティー&体験
『唐戸市場』や『海響館』が徒歩圏内という立地に加え、豊富なアクティビティーも大きな魅力だ。
なかでも注目は、景色に溶け合うインフィニティプールとふぐをモチーフにした「ふぐプール」。天候を気にせず遊べる屋内の「ふぐプール」には、関門海峡の潮流と同じ速度で滑り降りるウォータースライダーや、水の仕掛けで遊べるプールも。
そのほかにもクイズをとおして海峡を楽しく学べるクルーズ「はじめての関門海峡」、水族館めぐりのワクワクを膨らます「海響館講座」、貝殻やシーグラスなどを使ったクラフト体験など、子どもから大人まで充実したホテルステイを叶える。
夕食は「OTTO SETTE SHIMONOSEKI(オット セッテ シモノセキ)」で新しい食体験を。
さまざまな部位や調理法によるフグづくしのイタリア料理フルコースは、「フグといえば和食」というイメージを鮮やかに覆す。
朝昼夜と移ろう絶景も見逃せない。「なみなみテラス」からは、青空を背景にした関門橋、対岸から昇る朝日、輝く夜景を特等席で眺められ、ここでの滞在をさらにかけがえのないものにしてくれる。
取材・文・撮影(一部)=ニューズコム 協力=星野リゾート
『山口デスティネーションキャンペーンガイドブック』(『旅の手帖』2026年10月号特別付録)より







