つなぎなし!! サツマイモ粉100%の麺
生のサツマイモを干して粉にしたものをこねて作る麺。
九州内のほかの地域でもいもきりは作るが、つなぎを入れないのは姫島だけ!!
できたては弾力がすごくてもちもち! でも時間が経つとつなぎがないので、ぶちぶちと麺が切れてくる。
さて、お味は?
人参、シイタケ、フダンソウ、大根、ゴボウ、大豆の団子、里芋、油あげ、かまぼこ……と、とにかく具だくさん。
そこに、讃岐うどんごえの弾力ありあり麺!!
カツオ出汁に九州の甘い醤油を合わせた汁も、体にやさしく染みる。
「子どもの頃、サツマイモ料理ばっかりだったから、旅行先でサツマイモが出るとがっかりするの(笑)」
「今は紅はるかで作るけど、昔は味がイマイチの品種で作っていたから、おいしくなかったのよ」
「子どもの頃はイリコ出汁で醤油は自家製だから、おいしくなかった」と、島生まれ育ちの70~80代。
貧しい時代のことを思い出してしまうんですよね……。わかるーッ。
「初めて食べた時は麺の甘さと汁のしょっぱさに『!?』ってなったけど、今は春のお大師さんで一年に一回振る舞われるのが楽しみで仕方ないです♪」と、30~40代の移住者。
いもきりに欠かせない具
1)フダンソウ
別名はスイスチャード。姫島では、なぜかいもきりには必ずこれをのせるそう。でも、うどんなどには入れないのだとか。
2)大豆の団子
生大豆粉を水で練って丸めた団子。これもいもきりには必須!
貧しい時代の食と言えども……かなり具だくさん!!
いもきりとうどんはセット!?
いもきりを茹でる際は、うどんの茹で汁を使うのだそう。
茹でる汁に小麦粉のとろみが出るから、それで茹でるといもきりの麺がちぎれにくくなるのだとか。
「昔も家にうどんは常にあったわね。いもきりの時は必ずうどんも作るのよー」と地元の方。
W麺やないですか!? ある意味、謎メニューですよ!
取材・文・イラスト・写真=松鳥むう







