アンゴラパビリオン
約20カ国・40名の女性リーダーが一堂に会す国際対話イベントを2025年7月31日アンゴラパビリオンにて開催
アンゴラパビリオン(2025大阪・関西万博内)は、「アフリカ女性の日(Africa’s Women’s Day)」を記念し、アフリカ女性が過去・現在・未来において果たしてきた力強いリーダーシップと社会への貢献を称える特別イベントを開催しました。

「アフリカ女性の日」を記念し、約20カ国・40名の女性リーダーがアンゴラパビリオンに集結
「アフリカ女性の日」は、1962年にタンザニア・ダルエスサラームで開催された第1回パンアフリカ女性会議の中で制定された記念日です。この日と同時に創設されたパンアフリカ女性機構(PAWO)は、アフリカの解放運動や社会変革における女性の役割を正当に評価し、現在に至るまで女性の権利向上と包摂的な発展を支えてきました。
アフリカ諸国の中で唯一、独立型パビリオン(タイプX)として出展しているアンゴラは、国際舞台でアフリカ女性の声を代弁する立場にあり、その役割を力強く果たしています。パビリオンを代表するのは、アフリカを代表する女性外交官であり、長年にわたりジェンダー平等の推進に取り組んできたアルビナ・アシス・アフリカーノ館長です。
イベントはパビリオン内のカンファレンスルームにて開催され、各国の代表者や外交関係者、多くの女性リーダーが出席しました。参加国は、ドミニカ共和国、ジンバブエ、スーダン、ギニア共和国、レソト、トーゴ、ウガンダ、トリニダード・トバゴ、セントビンセント、エチオピア、コンゴ、サントメ・プリンシペ、ナイジェリア、ジャマイカ、マレーシアパビリオン、コロンビア、コモロなど、約20の国・地域にのぼり、約40名の多様な文化的背景を持つゲストが一堂に会しました。


プログラムは、アフリカ連合が掲げる統合的かつ持続可能な未来の実現に向けて、女性の果たすべき役割の重要性を強調する、アンゴラパビリオン館長アルビナ・アフリカーノの開会挨拶で幕を開けました。その後、教育・イノベーション・ガバナンスをテーマとした対話セッションと質疑応答が行われ、参加者はそれぞれの視点を共有しながら、活発な議論を交わしました。イベントの締めくくりにはカクテルレセプションが催され、参加者同士の絆と交流が一層深まり、終始温かく、活気あふれる雰囲気の中で盛況のうちに終了しました。

アンゴラパビリオン館長 アルビナ・アシス・アフリカーノ
アンゴラパビリオン館長 アルビナ・アシス・アフリカーノのスピーチより抜粋:「『アフリカ女性の日』は、1962年にダルエスサラームで開催されたパンアフリカ女性会議をきっかけに制定され、PAWOの創設とともに、アフリカにおけるジェンダー平等と女性の権利拡大の第一歩を記しました。
以来60年以上にわたり、この日はアフリカ女性の強さ、勇気、リーダーシップを象徴する記念日として受け継がれてきました。私たちは、独立のために立ち上がった女性たち、そして教育・医療・政治・経済の分野で変革を起こし続ける現代の女性たちに敬意を表します。アフリカ女性は、社会変革の『一部』であるだけでなく、多くの場合、その『原動力』となってきました。
一方で、いまだ多くの課題が残されています。ジェンダーに基づく暴力、教育機会の不平等、意思決定の場における女性の不足、構造的な差別は、私たちが克服すべき大きな壁です。
アフリカ連合が掲げた2024年のテーマ『教育とジェンダー平等』は、女性への教育こそが社会を根本から変える鍵であることを示しています。女性が教育を受けることで家庭が潤い、女性がリーダーとなることで社会が健全に発展していくのです。
私が大切にしているアンゴラのことわざに、『男性を教育すれば市民が育ち、女性を教育すれば国家が育つ』という言葉があります。この言葉は、女性こそが持続可能な社会づくりの基盤であるという私たちの信念を端的に表しています。
PAWO設立63周年を迎える本年、私はすべての政府、機関、地域社会に呼びかけます。すべての少女が学ぶ権利を持ち、すべての女性がリーダーとして輝ける社会を築き、誰一人取り残さないアフリカを共に創っていきましょう。
ここ大阪から、私たちは世界に向けて力強く発信します―『アフリカの未来は女性の手の中にあり、その未来はすでに始まっているのです。』」

今回のイベント開催は、アフリカ連合が掲げる「アジェンダ2063」に沿った取り組みであり、共通の価値観とパンアフリカン・アイデンティティに根差した包摂的な未来づくりへの強い意思を表すものです。アンゴラパビリオンでは、「教育・健康・伝統」の3本柱を通じた没入型展示を展開し、女性こそがアフリカ社会の変革の中心にいることを、来場者自身の体験を通して伝え続けています。
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