Pulse of Silence実行委員会
京都・両足院で、静寂の美を体感する特別なインスタレーションを8月2日(土)から8月11日(月・祝)まで開催

通常非公開の両足院にて、夜間を特別に開放して実施
京都・建仁寺山内の両足院にて、2025年8月2日(土)から8月11日(月・祝)まで、アート・コレクティブ 「Pulse of Silence 」による第10回展「したたりとひたたり - "Drip and Dwell"」を開催します。
静寂の中に脈打つ美
Pulse of Silenceは、禅僧・伊藤東凌(両足院副住職)をメンターに、アーティスト山田晋也とAntiques & Art Masaが2021年から展開してきた現代アート・プロジェクトです。京都の禅寺や神社、歴史的な空間を舞台に、絵画・インスタレーション・パフォーマンス・茶の体験を通して、古来の日本文化に宿る「静寂の中の脈動」を現代の感覚で再生させることを目的として活動しています。
「静寂が脈を打つ」――茶の湯の理念、和敬清寂の先にある「寂」へ。その場に身を置き、目を凝らすことでしか気づけない微細な変化、呼吸のような波、心の中で静かに広がる響き。Pulse of Silenceは、そうした感覚を多層的な表現で呼び覚まします。

展示風景
今回のテーマ「滴りと浸り」
10回目となる本展のテーマは、「滴りと浸り(したたりとひたたり)」。ひとつの出来事がぽとりと落ちる「滴り」は静かな水面に波紋を起こし、やがて見えない先へと広がります。一方で「浸り」は、その出来事が心の奥に染み込み、意識や感覚を変容させていく過程を表します。それは元に戻らない変化であり、判断を超えた存在の深みとして刻まれていきます。
この二つの動きに耳を澄ますことは、日常のなかで見過ごしていた現象を見直すことにつながります。
わずかな滴が静けさに響き、やがて私たちを新しい感覚へと導く。本展は、そんな感覚を京都の歴史的空間で体験する試みです。
京都・両足院で生まれる特別な時間
歴史を受け継ぐ建仁寺山内の両足院。ここでしか体験できない空間性と時間の流れのなか、絵画やインスタレーション、パフォーマンスを通じて、観る人が静寂と対話し、自らの内奥に波紋を広げていくような場を創出します。自然への畏敬と仏教的叡智を融合させた現代のアニミズム表現。ぜひこの夏、京都の夕暮れに広がる静謐なアート体験をご体感ください。


開催概要
Pulse of Silence 第10回展
「したたりとひたたり - "Drip and Dwell"」
会期:2025年8月2日(土)~8月11日(月・祝)
時間:17:30~20:30(受付終了20:00)
会場:両足院(建仁寺山内)
京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
入場料:1,000円(学生無料)
主催:Pulse of Silence 実行委員会
共催:両足院
会場施工:Antiques & Art Masa
制作協力:豊和堂株式会社、CANVAS Inc.
問い合わせ:075-468-6301(豊和堂株式会社)
アーティストプロフィール
山田晋也
1974年京都生まれ。豊和堂アートディレクターとして、国宝をはじめ数々の歴史的な重要染織品の復元、奉納をおこなう。『ぼくらが日本を継いでいく(琳派.若冲.アニメ)』展(2017~2008年京都高島屋、新宿高島屋)『ゲゲゲの鬼太郎と比叡山の七不思議展』(2019比叡山延暦寺)では、染織工芸技術とポップカルチャーを融合させた。
2019年 神戸アートマルシェ2019参加
2020年 「胎内衆会 『ぼくらは何処にかえるのだろう?』」 両足院
2021年 「the silence as connection 静寂につなぐ」 古美術瀬戸*
2021年 ACK連携プログラム「Pulse of Silence」 COCON KARASUMA*
2022年 ACK連携プログラム「うちにあるもの -Representation-」 有斐斎弘道館*
2023年 「浄穢の奉納式」 貴船神社*
2024年 「無垢の茶粥の会」 京都国立博物館 堪庵*
2024年 「Pulse of Silence 9」 両足院
2024年 スイス・ローマンモチェ教会にてアーティストレジデンシー展示
2024年 「クシティガルバ ~大地の胎内に帰依する~」 比叡山延暦寺 / MTK contemporary art
*Antiques & Art Masaとのコラボレーション
Antiques & Art Masa
古美術商として京都・下鴨にアトリエを構える。古いものから時空を超えて醸しだされるエッセンス、テクスチャーを「見立て」、リメイクする独自の手法を駆使し、現代の暮らしを彩るアートへと昇華するクリエイター。カフェやホテルの空間プロデュースも手掛ける。
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