社会福祉法人文寿会
子どもたちが“ケアと遊び”を問い直す──。福岡のアフタースクール「び場」で、小中学生が『ボードゲームが社会を変える』著者と共創!地域とつながる実践を起点に、新たな学びとケアのかたちを探ります。
福岡市のアフタースクール「び場」では、子どもたちが地域と共に社会課題に挑む「Mission Based Learning」を実践中。今回はボードゲームを活用し、認知症予防・孤立防止を目指したプロジェクトを展開。その実践をさらに深めるべく、著書『ボードゲームで社会が変わる』の著者との共創イベントを開催します。

◆び場の挑戦:ミッションとしての学びを文化に
「やってみたい」が「誰かのため」に変わる──。
いま、世界の先進教育機関では、自ら社会課題を定義し、実行を通じて学ぶ“Mission Based Learning(MBL)”が注目されています。
福岡市花畑の探求型の学童「び場」では、子どもたちの好奇心や衝動が“心躍る問い”となり、やがて誰かのためのミッションへと育っていくプロセスが日常的に生まれています。
それは、カリキュラムやテストで与えられる学習ではなく、「文化」として根づく新しい学びのかたちです。
この理論と実践は、び場の電子書籍7/6に販売した『心躍る「問い」が生まれる共創コミュニティの育て方』(Kindle)にも詳しくまとめています。
▶ https://www.amazon.co.jp/dp/B0FGX54LNS
またアフタースクールび場の過去のプロジェクトではオリジナルのボードゲームの企画・販売をおこない取材いただいたこともあります。
▶ https://sasatto.jp/article/entry-1725.html
◆本プロジェクトの紹介
今回のプロジェクトでは、ボードゲームを通じて地域のシニアと交流し、認知症予防や孤立防止に取り組んでいます。子どもたちは、ただ「遊ぶ」のではなく、遊びを“ケア”の手段ととらえ、対話を通じて高齢者との関係性を育んでいます。
ある児童は、初めて会うお年寄りとゲームをする中で、「ルールをかんたんにまとめたものを用意したけど、字が小さすぎると読んでくれない」「でもルールを一生懸命教えようとすることで心が通った気がする」といった信頼関係が生まれることに気づきました。
この“気づき”こそが、社会に開かれた学びの芽です。子どもたち自身が、自らの活動が地域の役に立っている実感を持ち始めています。

3月の地域交流会の様子
◆共創イベントの趣旨
子どもたちは手ごたえを自己満足で終わらせずに、より本質に踏み込んだ価値を追求するために、『ボードゲームで社会が変わる』(河出新書)の著者の與那覇潤さんと小野卓也さんに共創イベントを依頼し開催が実現されました。
今回のイベントでは、お二人の「ケア」と「場づくり」の本質と遊びの関係について考え、実際にボードゲームを通じて体感できる場を地域の皆さんと共に創ります。
◆共創イベントの概要
開催日:1.2025年8月6日(水) 13:30~15:30
2.2025年9月23日(火・祝)13:30~15:30
登壇者:1.與那覇潤さん(zoomでオンライン出演となります)
2.小野卓也さん
参加費:無料(要事前申し込み)
開催場所:アフタースクールび場
福岡市南区1-2-13
開催形式:1.講演会(登壇者はzoomでの参加)+ボードゲーム体験
2.講演会(登壇者は現地で参加)+ボードゲーム体験
主催:アフタースクールび場(運営:社会福祉法人文寿会)
お申込み方法:[email protected]までご連絡ください。
【まとめ】
「心躍る問い」から始まる学びは、いまや学童の外へ広がり、地域社会とのつながりを創り始めています。 子どもたちの挑戦は、単なる“教育活動”ではなく、私たちの社会のあり方そのものへの問いかけでもあります。
この夏、“問い”から始まる文化づくりに、あなたも立ち会ってみませんか?
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