投稿機能「こりゃいいぜ!」で素敵な投稿をしてくださったさんたつサポーターを選出する「2024年こりゃいいぜ大賞」。先日はノミネートユーザーをご紹介しました(記事はこちら)が、いよいよ大賞受賞者の発表です!

本日は大賞1名、そして特別賞3名を発表します。

大賞に輝いたのは…… へいあらんさん!!

記事の端々から、“散歩”にまっすぐ向き合っているアグレッシブさが伝わってきました。興味を抱いたところへ実際に足を運び、気になったことは散歩の前後で調べ、調べたことも分かりやすく織り交ぜていて、読んでいて散歩中の空気感まで感じ取れるようです。また、散歩が「予想していなかったものがインパクト一番になることが多い」という言葉にも表れているように、出向いた結果どんなものと出会えるのか、毎回引き込まれていました!

はじまりは昨年11月に、散歩の達人さん主催の「西武新宿線街歩き」に参加したことだった。 下井草駅に集合してはじまりを待つ。 イベントがはじまる前はいつもちょっと緊張する。 待ち時間に駅の外に出てみた。 踏切のところで写真を1枚。 狭い道を赤い関東バスが走っているのも懐かしい感じ。 昔からの友達がこの駅を使っていたことを思い出して、メールで写真を送りつけた。 「なぜ下井草。なんにもないでしょう?」と返事が来た。 いやいや、歩いてみると、下井草から隣駅の井荻までの散歩には、好きなものがたくさんあった。 昔からの八百屋さんとか、閉店した極狭小の飲み屋さんとか。 不思議なものを見つけて立ち止まると、他にも立ち止まる人がいて。 散歩好きの人たちと歩くのは、すごく楽しかった。 久しぶりにメールを往復した友達とは、その後再会し、私は図々しいお願いをした。 「遊びに行っていいかな?おうちの近くの暗渠を歩きたいの」 私は『東京暗渠散歩』(本田創編著)という本を愛読している。畳一畳の半分くらいの暗渠地図がついている本だ。 たくらんでいるのは井草川暗渠の探検なのだった。 「おいでよ」という優しい答えにほいほい乗って、友人夫妻とカフェで待ち合わせ。 待ち合わせ前に、下井草から井荻まで遠回りをして歩いてみる。 この間のイベントで気になった駅前の「造花・コピー・タバコ」の店をもう一度じっくり。 今は、ジュース・タバコ・証明写真の自販機があって、今も昔もマルチタスク。 駅前で売っていた造花って、どんなだったんだろう? 西武新宿線から一本入れば、さすが杉並区。緑が多い住宅や、梅林なんかもあって落ち着いた風情。 井荻、下井草の周りは、内田秀五郎という優秀な村長さんが、昭和のはじめに区画整理事業をしたことで知られている。 住宅街だけれど、道幅も広い。
へいあらん
猛暑が続くこの夏、「駅から5分以内の博物館・美術館を探そう」と思い立ち、何ヶ所かを訪ねました。 中でも印象的だったのが、青梅線の中神駅から5分ちょっとの『家具の博物館』。 フランスベッドの工場内にあるので、「ベッドがたくさんあるのかしら」と思いながら出かけました。 中神駅に降り立った8月の平日は、猛暑ではなく雨の一日。 中神駅の北口から数分歩いたところで、「フランスベッド」の看板が見えてきました。
へいあらん
1月だけれど暖かかった平日、友達2人と上野をお散歩。 韻松亭(いんしようてい)でランチを食べ、ぼたんを愛で。 それから上野東照宮で狸に会いました。 毎回発見があるけれど、今回も発見多し、の上野散歩。 まずは韻松亭のランチから。
へいあらん
暑くて散歩もままならない8月。「駅から近い博物館を散歩しよう」と思いついた。 ピックアップした一つが「文化学園服飾博物館」。 新宿駅南口から甲州街道を東に600mほど。ホームページを見ると、「地下道ワンデーストリート出口O-1に隣接」と書いてあって、地下道を通って涼しく行けそう。 「新宿から地下道を通っていくのに、住所は渋谷区代々木なんだ」ちらっと思った。 そんなきっかけで出かけた博物館から、足を踏み入れた代々木の町。 次々思いがけないものが出てくる、奥深い散歩タウンだった。
へいあらん

見事大賞を受賞したへいあらんさんには、「さんたつ編集部おすすめ 散歩本セット福袋」をプレゼント!

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特別賞1人目は……佐久屋さん!

馬、お茶会、昭和レトロなど、投稿の内容は多岐にわたり、どれも書き手の個性を感じる着眼点とユーモアな部分を感じ、楽しく読んでいました。元旦に2025年の散歩目標が決まったそうですが、その点も含め、今後もどんな切り口で展開していくのかとても楽しみです!

江ノ電は何度か乗ったのですが、江の島上陸は本日人生初です。このあと写真教室に参加して、島内を散策しながら撮って回る予定です。 「やっぱり江の島に行ったらしらす丼でしょ?」と前夜に妹からお寿司食べるぞーと連れてきて、何をお仰るのこの奥さんと思いながらも、行きの車内で海鮮丼のお店を検索してみました。 現地に着いたら早めのご飯を食べようと思っていたためです。
佐久屋
先月奈良県吉野町に滞在してました。 周辺の街並みは古き良き落ち着いた街並みで、ふらつくのが楽しかったです。 その中で見つけた、昭和な品々の数々に引かれて写真を撮ってみました。 はたから見たら、どこから来たのかわからない不審者に見えなかったと信じたい。。。
佐久屋
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特別賞2人目は……カルダモンだもんさん!

毎回、投稿の書き出しから高揚感が伝染してくるようですが、一方で情景の描写は丁寧な面もあり、そのバランスの良さがいいなと感じています。柔らかく親しみやすい文体と写真が組み合わさり、一つのストーリーとして楽しめ、散歩の魅力が随所に光っていました!

食欲の秋、読書の秋、芸術の秋...と、“秋”は人生のたのしみが凝縮されている。 なかでも“食欲の秋”と言われれば、もう、なんでも許された気分になって、暴飲暴食が止まらない。 このまま冬眠してみても、ひと冬越せる自信すらある。 しかし、そんな冬眠前に触れておかねばならぬのが“芸術の秋” 気になる公演や展示が目白押しだ! そんな芸術の舞台が繰り広げられる“とある館”が、今年いっぱいで幕を下ろそうとしている。 高田馬場にある“ときわ座”という、昭和30年代に建てられた館だ。
カルダモンだもん
池袋駅からバスで、中野の哲学堂へ野望用にて時折向かうのですが、昨年末にふと車窓から目にとまった一軒家が、カフェっぽくなっており気になっておりました。バスもあと数駅で目的地の哲学堂へ着くというのに、その手前で降りてその扉を開けてみました。
カルダモンだもん
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特別賞3人目は……堺あさみさん!

季節の楽しみ方や、日常の中の小さな発見が丁寧に描かれていて、その温かな眼差しに読んでいてほっこりします。また、その瞬間を文章で切り取っているエッセイも魅力的でした。身近に潜む「小さな世界」を今後も届けてほしいです!

私の散歩術は、自分が楽しめる物を見つけることです。 外は、家の中にはない刺激で一杯です。 ——————————
堺あさみ
皆さんの周りには、気になる名前の駅ありますか?
堺あさみ

特別賞の3名には、「さんたつ編集部おすすめ 新書セット福袋」をプレゼント!

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引き続き、「今月のいいぜ賞」も実施します。街歩き中に見つけたお店や景色について、ぜひご投稿ください。

たくさんの「いいぜ!」な投稿を、いつもありがとうございます。2025年もたくさん散歩しましょう!