オギリマサホ(達人)の記事一覧

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ひとの趣味に便乗する愉しみ~かわいいトラック考~
ある日、友人のMさんが「ミニストップのトラックがかわいくて、写真に撮りたいのだけれど、なかなかチャンスがない」と言った。私はそれまで、「トラックがかわいい」という気持ちをついぞ抱いたことがなかったので、その言葉に少なからず戸惑った。Mさんが言うには、ミニストップのトラックは、ピンク色の背景にソフトクリームが車体に描かれていて、なんともかわいいデザインなのだという。
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街のシャッター、それは一つのキャンバスである
商店にとって「シャッターが閉まっている」という状態は、あまり望ましいことではないのではないだろうか。空き店舗が目立つ衰退した商店街を「シャッター通り」と呼ぶように、そこには一抹の寂しさが付きまとう。しかし、そのシャッターに絵が描かれている場合はどうか。寂しげなシャッターが一転、華やかな壁画に早変わりする。そうした街のシャッター絵を鑑賞してみよう。
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銅像定点観測のススメ~着衣銅像のバリエーションを追っていきたい~
人物や動物をモチーフとした銅像は、今や多くの街に設置され、風景の一部として馴染んでいる。こうした各街の銅像めぐりを趣味としている人もいるのではないだろうか。当然のことだが、銅像は動かない。一度見てしまえば再度確認しに行く必要はないだろう。ところが銅像の中には、日々変化をし続けるものたちが少なからずいるのである。設置者や有志などにより、銅像に服が着せられるケースがそれだ。今回はこうした「変化する着衣銅像たち」を定点観測して、その奥深さに迫っていきたい。
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「ソフトクリームのあの子」に会いに行こう~日本全国の行楽地でがんばるニックン&セイチャン~
子どもの頃、夏になるとアイスクリームの移動販売車が家の近所に来ていた。母はそこでバニラアイスとコーンを買い求め、しばらくはそれがおやつになるというのが我が家の定番だった。そのコーンの箱には、巨大なソフトクリームを舐める金髪の男の子の絵が描かれていたことを覚えている。
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街の片隅でハイホー、ハイホー~こびと達はなぜ花壇に置かれるのか~
以前、当コラムで動物の置物を取り上げた。庭や玄関先に置かれる動物の置物は、よりリアルな造形を目指して作られているように見える。一方、現実には存在しなさそうなモチーフの置物というのもある。その代表格が「こびと」ではないだろうか。ブカッとした帽子をかぶり、ヒゲをたくわえたこびと達。妖精の一種で、山や森に暮らすと言われている。確かに、草花の間から顔を覗かせるこびとの存在は、庭を一気に童話の世界に変えてくれる。置物のモチーフにこびとが多用されるのもわからない話ではない。
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タバコ屋のデザインに魅せられて
幼いころから、狭いところに入るのが好きであった。家に新しいテレビが来た時も、テレビ本体より、そのテレビが入っていた段ボールをもらえることを喜ぶ子どもだったのである。この段ボールは内部を改造し、しばらく秘密基地として使っていた。そんな私が子ども心に「あれは面白そうな仕事だぞ」と思っていたのが、「タバコ屋の店番」である。
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「消えたフン」の謎を追え~色あせた犬フン看板を読み解く~
2020年4月に東京に緊急事態宣言が発出された際、なんとも気持ちが落ち着かず、歩ける範囲の地域をひたすら散歩していたことがあった。健康維持のための散歩は推奨されていたからだ。その散歩中に目についたのが、犬のフンを片付けるよう呼びかける看板、「犬フン看板」である。飼い主にあの手この手で訴えかけようとしているせいか、自治体によりデザインもさまざまで、見ていて飽きない。いつしか「緊急事態宣言下の散歩」は、「さまざまな犬フン看板を探す散歩」へと目的を変えていき、「犬フン看板」フォルダは撮影した画像で溢れた。
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カニカニカニカニカニ!冬の駅、カニ増殖が止まらない
いつものように渋谷駅を歩いていた時、ふと気がついたことがある。「いつから冬の駅は、こんなにカニだらけになったのだろう」と。例年11月6日に漁が解禁されるズワイガニは、山陰では松葉ガニ、福井では越前ガニ、石川では加能ガニなどとさまざまな名で呼ばれ、日本海の冬の味覚の代表格である。JR西日本では、以前から山陰や北陸に向けて「かにカニはまかぜ」などの特急を走らせ、駅や車内吊り広告で大々的に宣伝をしていることは知っている。ところがそのカニ波が、JR東日本管内にも及んできたのである。
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虎にまつわるエトセトラ~2022年版十二支ライダー・動物初詣の巻~
2022年、寅年の新年を迎えた。ライダーの格好をして干支の動物の遊具に跨り、新年の挨拶画像とする「十二支ライダー」、干支の動物にちなんだ寺社に初詣に行く「動物初詣」を個人的に実施しているため、年末年始になると干支の動物について考える機会が多くなる。
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電車のドアの「イテテテ」デザインについて考える
「自分が痛いわけではないが、見るからに痛そう」という状況がある。タンスの角に足の小指をぶつけた人などはその典型的な例で、見ているこちらが思わず「イテテテ」と声をあげてしまう。そのような「イテテテ案件」が、街の中には潜んでいる。私が子どもの頃から、見るたびに「イテテテ」と呟いてしまうのが、電車のドアに貼られている「開くドアーに注意」というステッカーだ。
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