今回のゴー!ゴー!
『週末びっくり市 山形北店』(山形県山形市)
山形県に9店舗、宮城県に3 店舗。「食糧からエネルギーまで」多角的に展開する野川商事グループの野川食肉食品センターが、金~日曜・祝日にだけ営業するスーパー『週末びっくり市』です。
もとは肉の卸業だった約50 年前、近隣住民からの「肉を売ってほしい」との要望にこたえ、日曜に冷蔵ケース1本だけで始めた小売りが定着。徐々に営業を週末3日間に増やし、肉だけでなく野菜や魚もと販売商品を拡大。
いまでは山形県民に「肉買うならびっくり市」と言わせるポジションを確立しています。
ユニークなのは営業日の短さだけではありません。いまでは珍しい、むかしながらの「対面の量り売りスタイル」を守っています。
「無人決済」が全盛の時代になぜ? 「好きなものを好きなだけ買える楽しみを提供するのが、うちのこだわり」と説明するのは、野川食肉食品センターの広報・安部桂介さん。客とコミュニケーションをとりながら売る、地元密着型を貫いています。
地元っ子の安部さんも、幼少期に親と来ては、おもしろい店だなぁと印象づけられたそう。とりわけ山形北店は、対面販売の肉売り場の長さが肉にちなんだ全長29mの超ロングサイズ!
さらに人気の秘密は、肉のプロの存在です。肉売り場の後ろで大きな枝肉から各部位に切り、用途別にカットしたものが売り場にすぐ並びます。切り立てのフレッシュさが、「肉」の看板を掲げているこの店の誇り。
なかでも人気ナンバー1 は「牛さがり」(横隔膜)。そして、この牛さがり肉用に開発されたのが、オリジナル調味料の「ガリスパ!」。2024 年の1年で6万本売れ、「おいしいもの総選挙2025」で最高金賞を受賞した大ヒット商品です。肉と一緒に買うことをおすすめします。
暖かくなれば、バーベキューシーズンの到来。そして山形の文化「芋煮会」が盛んになる10月には、鍋の貸し出しも。
おいしい肉やお買い得な食材を買って、親しい人たちの集まりを楽しむには、やっぱり週末がいいでしょう。
『週末びっくり市』オリジナル商品
ビックリするのは精肉売り場だけではない! 大盛り総菜やユニーク総菜パン、大評判のオリジナル調味料と、その調味料を使ったバカ売れ唐揚げも名物なのだ。
山形の味や肉以外の魅力も満載
山形は野菜や果物の名産地。さらに鮮魚など肉以外の生鮮品も新鮮で安い! 観光客にもお土産需要が高く人気のある、山形のご当地食も豊富な品ぞろえ。
「だし用部位」に注目!
総務省発表の「家計調査」(2025年)でラーメン消費額全国1位の山形市は、近年4連覇中の“ラーメンの聖地”。スープ原料の鶏ガラ、ゲンコツ(豚のひざ関節)はもちろん、若鶏脂に親鶏脂、モミジ(鶏の足先)までそろうこの店は「自作ラーメンの聖地」といえます。
日/9:00~19:00/アクセス:JR奥羽本線北山形駅から徒歩17分
取材・文・撮影=菅原佳己
『旅の手帖』2026年4月号より








