2026年3月30日から放送が始まった、連続テレビ小説『風、薫る』。W主演を務めるのは、注目作への出演が相次ぐ見上愛さんと上坂樹里さん。生い立ちも性格も違う2人が最強のバディになっていく物語です。演じるうえでも、心強い相棒になっているようで——。

黒羽へのアクセス●
東北新幹線那須塩原駅からバス25分の大雄寺(だいおうじ)入口、20分の向町、19分の下町下車

「黒羽城址公園」山並みを見渡すアジサイの名所

毎年6月下旬には「芭蕉の里くろばね紫陽花まつり」が開催される。
毎年6月下旬には「芭蕉の里くろばね紫陽花まつり」が開催される。
本丸跡にある展望台の眺望は、山並みと那珂川沿いの田園風景が美しい。
本丸跡にある展望台の眺望は、山並みと那珂川沿いの田園風景が美しい。

那須エリアで最大規模の城郭だった山城跡にできた公園。物見櫓を模した展望台からは、遠くに那須連山と日光連山、眼下には那珂川の清流を望む。6月中旬~7月上旬に、約6000株のアジサイが本丸やお堀の斜面に咲く。

☎0287-54-1110(大田原市観光協会)
見学自由
栃木県大田原市前田
大雄寺入口バス停から徒歩15分

『黒羽芭蕉の館』旧黒羽藩の古文書や絵図も見ごたえあり

松尾芭蕉と河合曾良(そら)の旅姿のブロンズ像。農夫から馬を借り、黒羽城下を目指して那須野が原の原野をゆくシーンをモチーフにしている。
松尾芭蕉と河合曾良(そら)の旅姿のブロンズ像。農夫から馬を借り、黒羽城下を目指して那須野が原の原野をゆくシーンをモチーフにしている。

黒羽は、松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅の途中で最も長く滞在した地。足跡や黒羽で残した俳句を展示するほか、黒羽藩主・大関家の資料を展示している。建物の前庭では馬にまたがる芭蕉と弟子の曾良の像がお出迎え。

☎0287-54-4151
9:00~16:30受付、月(祝日の場合は翌日)休
300円
栃木県大田原市前田980-1
大雄寺入口バス停から徒歩10分

「大雄寺(だいおうじ)」ロケ地にもなった茅葺きの建築群は必見

茅葺きの本堂含め、伽藍のほぼすべてが国指定有形文化財に登録されている。
茅葺きの本堂含め、伽藍のほぼすべてが国指定有形文化財に登録されている。
山門を杉木立が包み込む。
山門を杉木立が包み込む。
芦野石で作られた藩主代々の墓地や、ユーモラスな羅漢像が並ぶエリアも。
芦野石で作られた藩主代々の墓地や、ユーモラスな羅漢像が並ぶエリアも。

杉木立の中の石段を上りつめると、すべて茅葺き屋根でできた本堂や総門、回廊が現れる。黒羽藩主・大関家の菩提寺で、墓地には藩主累代の墓も。梅雨の時期はアジサイ、7~8月にかけてはハスの花が見頃に。

☎0287-54-0332
境内自由
栃木県大田原市黒羽田町450
大雄寺入口バス停から徒歩4分

『黒羽藍染紺屋(あいぞめこんや)』深みのある藍が江戸時代の色を伝える

真田紐巾着は各4000円。中央が藍、左が柿渋、右が下染めの松煙染めを生かしたもの。
真田紐巾着は各4000円。中央が藍、左が柿渋、右が下染めの松煙染めを生かしたもの。
店は屋号を染め抜いた暖簾が目印。
店は屋号を染め抜いた暖簾が目印。

この地で200年続く染め元。那珂川の舟運が盛んだった黒羽には材木屋が多く、職人たちが着る印半纏(しるしばんてん)を作るのが主な仕事だったそう。松の根を燃やした煤で下染めすることで、一般的な藍染めよりも深い色合いが生まれる。

☎0287-54-0865
10:00~17:00、水・木休
栃木県大田原市黒羽田町450
大雄寺入口バス停から徒歩4分

『高橋商店』焼きたて鮎が味わえる老舗

プチプチとした卵がたまらない子持ち鮎も。焼きの鮎や甘露煮は通年、店頭に並ぶ。
プチプチとした卵がたまらない子持ち鮎も。焼きの鮎や甘露煮は通年、店頭に並ぶ。

炭火でじっくり焼いた鮎は、外側はパリッ、内側の身はふんわりとして旨味が凝縮。その場で焼き直してもらい、あつあつを那珂川の河原で味わうのが格別。

☎0287-54-0105
8:30~17:30、水休
栃木県大田原市黒羽向町3
向町バス停から徒歩3分

黒羽の歴史を語るスポットもいろいろ!

足利銀行黒羽支店は、明治末期に黒羽銀行として建てられた土蔵造りの建物を使っている。
足利銀行黒羽支店は、明治末期に黒羽銀行として建てられた土蔵造りの建物を使っている。
黒羽小学校に残る武家屋敷の門・侍門。この近くに大関和の生家があったとされ、記念碑も立つ。
黒羽小学校に残る武家屋敷の門・侍門。この近くに大関和の生家があったとされ、記念碑も立つ。

『ひつじ珈琲 大雄寺店』大関和ゆかりのパンペルデュを復刻

ローストアーモンドとメープルシュガーが香るパンベルデュラスク10枚入り3300円。
ローストアーモンドとメープルシュガーが香るパンベルデュラスク10枚入り3300円。
大関パンベルデュのダブル1250円。
大関パンベルデュのダブル1250円。

大雄寺の参道入口にあるこの店で、大関和が愛したとされるパンぺルデュをメニューに発見。パンぺルデュとはフレンチトーストのことで、固くなったパンをおいしく食べるために考えられた料理だ。

「大雄寺の住職から地域を盛り上げるために何かできないかと提案されたのがきっかけで。できるだけトラディショナルなレシピにこだわりました」と、『ひつじ珈琲』代表の大森崇史さん。

近くの人気パン店『トランプベーカリー』のバケットを厚めにカットし、卵液にじっくり漬け込んで、注文が入ってから焼き上げる。パン自体の香りや味わいも感じられるように焼き時間を調整したそうで、中のプリンのようなとろとろ加減とのバランスが絶妙だ。

9:30~16:30LO、無休
栃木県大田原市前田928-1
大雄寺入口バス停から徒歩4分

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取材・文=野水綾乃 撮影=平石順一
『旅の手帖』2026年5月号より